女性の眼鏡①(ドレス編)
女性の眼鏡選び
女性の眼鏡選びの悩み
今回は、シーラ様から頂いた質問にお答えさせていただきたいと思います。
以下要約です。
シーア様は、遠近両用眼鏡を掛けている女性です。
質問は、
「メガネフレームの形と年齢との関係」
「メガネデザインのオンオフ時の違い」
「女性に似合うものと男性に似合うものの違い」
「仕事の時に威厳を持って見られたい時」
「優しげな人に見せたい時」のデザインの差について知りたい。
またパーティウエアに似合う眼鏡に困っている。本当の意味で「おしゃれ」なもの、気後れせずに付けられるものを探している。
と言った質問です。
このような質問は定期的に女性の方を中心に投げかけられる質問なように思います。
凄く難しい質問のように思います。私も無意識に避けていたような内容のように思います。今回、私の中でも整理したいと思った内容に感じたのでこの質問に対してお答えしたいと思います。
長くなりそうな回なので今回は、パーティシーンの内容を中心にお答えしていきたいと思います。何回かに分けてお答えしたいと思います。
何が難しいかというと「女性」だからです。
女性のファッションは周知の通り男性に比べて多様性に富んでいます。
男性のパーティシーンのスタイルは、ほぼスーツスタイルを想定すれば良いのでかなり楽です。クラシックな眼鏡を選べば大体OKでそこから自分の好みを加えれば良いだけです。
(私は男性のモノは簡単と考えていますが、消費者の方には悩みがあるかもしれません。もし分からないところがあったら是非質問をしてください。いつでも受け付けています。返答は遅いかもしれませんが・・・)
女性のパーティシーンで使われる眼鏡のジャンル
では女性のパーティシーン・・・
とりあえずどんな眼鏡があるか挙げていきます。
「クラシックな眼鏡」
「デザイン性の高い眼鏡」
「マダム・ジュエリーな眼鏡」
大きく分けるとこんな感じかと思います。
「クラシックな眼鏡」
このジャンルは男性だと王道です。
ただ女性だとこれで全ての方がOKとは行かないように思います。特に40歳~な方には苦手意識を持たれている方が比較的多いように感じます。(恐らくシーラ様も遠近世代ということであればこの世代に入るではないかと思います。)やはり古臭いと思われてしまっているようです。ただ男性と同様にクラシックな眼鏡は、ドレスとの相性は良いです。
クラシックな眼鏡が生まれたのは、1930年代から60年前半頃だと思います。当時のファッションは、知識階級・上流階級の方々のモノだと思います。そしてそのような方々は、公な所に出るときカジュアルな服ではなくドレス色の強い服を着ていると思います。そのような時代に生まれた眼鏡が、ドレス色の強い服に似合う眼鏡であることは当然だと思います。(サングラス等は軍のために作られたものが多くありますが)
眼鏡ファッションの主流はクラッシクなので若い方には抵抗がないかと思います。
「クラシック眼鏡も多様性がある」
クラシック眼鏡と言っても色々あります。
ただパーティスタイルに合う眼鏡だと若干絞られるかと思います。
男性の方であればパーティであっても落ち着いたもの方が良いと思います。煌びやかさ・派手さと言うよりは「紳士」といった感じのものが良いと思います。
しかし女性のパーティシーンは、華やかさが求められると思います。ただこの華やかさのさじ加減も難しいですよね。ビジネスでのパーティシーンの雰囲気も様々かと思います。業界によって「普通」は違うかと思います。(シーラ様がどの程度雰囲気のパーティかも私の想像になりますが・・・)
恐らくクラシック眼鏡で一番女性らしい眼鏡はフォックス型かと思います。フォックス型を掛けていた有名人としてマリリンモンローがまず思い浮かびます。実際マリリンモンローもドレススタイルに合わせています。
フォックス型は、皆さんもイメージが付きやすいモデルかと思います。
ただイメージが定着されたが故に二の足を踏んでしまう眼鏡でもあるかと思います。
フォックス型は、全世界で「PTA会長」「教育ママ」「神経質なヒステリック」な方を演じる時の小道具として使われているように思います。その刷り込みのせいか難易度が高いジャンルになっているように思います。ティアドロップのサングラスのような感じかもしれません。
ただこの眼鏡は、ドレススタイルに凄く合う眼鏡です。
しかしTPOは、相手があって成り立つものだと思います。そのため負のイメージが付いているフォックス型が敬遠されるのも頷けます。ただそのことを知っている方で、敢えてフォックス型を掛ける方も勿論います。ただこの選択が出来る方は、かなりお洒落な方が多いように思います。ファッションに自信のない方は、避けておいた方が無難かもしれません。
現実的なフォックス型
もう少し現実的なクラシック眼鏡だとウェリントン型が良いかもしれません。
このジャンルは男性も良く掛けられているかと思います。
ただ今回は女性らしいお洒落なドレススタイルのご紹介です。
折角なので女性らしいものを紹介したいと思います。
前述したフォックス型の要素が入っているモノがお勧めです。
つまり純粋なフォックス型まではいかないが、若干吊り上がっているモデルです。
簡単に言うとウェリントンとフォックスを足して二で割ったようなモデルです。
この手のフォックス風のモデルは、OLIVER GOLDSMITH、DITA、BARTON PERREIRA等がこのジャンルに強いように思います。特にドレスよりのプラスチック枠は、海外ブランドの方が圧倒的に強いと思います。これらの海外ブランドは、シンプルであってもエレガントな要素を必ず持っているのです。日本のブランドだと中々見かけません。
エレガントなブランドBARTON PERREIRA
ここでBARTON PERREIRAを例にご紹介していきます。
このブログで詳しく語られていなかったブランドかと思います。
DITAもドレスよりのブランドですが、若干インパクトの強いモデルが多いのが難点です。今回は取り入れやすいBARTON PERREIRAを紹介したいと思います。
http://www.bartonperreira.com/
OLIVER PEOPLESで長年実績を積んできた方々が独立して立ち上げた眼鏡ブランドがBARTON PERREIRAです。
そのため若干似たブランドであります。ただ似て非なるブランドなのです。
OLIVER PEOPLESは、カジュアルな雰囲気があって幅広い層に使いやすいモデルが多いのが特徴ですが、BARTON PERREIRAはエレガント・高級感がありビジネスシーン等で使いやすいデザインが多いのです。そして価格もOLIVER PEOPLESより高額ですし、日本の銀座のような場所に店舗を構えているためアメリカではハイブランドとして認知されています。(OLIVER PEOPLESは、高級ブランドとしては捉えられていません)因みにOLIVER PEOPLESは3万円から4万円が主な価格帯ですが、BARTON PERREIRAは4万円~6万円が主な価格帯です。
では実際にどんなモデルがあり、ドレススタイルに合わせやすいのかを挙げていきたいと思います。
BARTON PERREIRAは、クラシックなモデルをモダンにアレンジするのに秀でたブランドです。またやりすぎない綺麗なカラーリングも特徴です。
古臭くならないのでクラシック眼鏡が苦手な方でも取り入れやすいかと思います。
ちなみに「ELISE」「HETTIE」「MAYA」・・・と言ったモデルがこの条件に当てはまります。
どれも高級感がある上にドレス感が強いモデルです。
BARTON PERREIRAの王道ウェリントン型もドレスに大変合わせやすいモデルです。
例えば「CAINE」と言ったモデルなどです。
こんなOLIVER GOLDSMITH等にもありそうなモデル(少し大きいモデルですが)もドレスに合わせるのも素敵ですが、上の3モデルはより女性らしいモデルです。
実は全てのモデルが若干吊り上がっているモデルなのです。
BARTON PERREIRAにはこれ以外にも若干吊り上がったモデルが幾つもあります。
その程度はご自身のお好みで選んで頂ければと思います。
(吊り上がりの具合が強いとドレス色は強くなります)
フレームカラーも黒でも良いと思いますが、それ以外の綺麗なカラーも素敵なのではないでしょうか?綺麗なべっ甲柄や赤みの強いモデルなど華やかなカラーリングも大変お勧めです。BARTON PERREIRAは、このカラーリングも大変評価されています。
モデルの顔が小さいため大きく見えますが、実際はもう少し小さく見えるかと思います。実際もう少し小さく見えるモノの方が使いやすいかと思います。
今回パティーシーンに使えるモノをについて書こうと思っていましたが、思いのほか長くなりましたので何回かに分けて書いていこうかと思います。 クラシック眼鏡についてもまだ半分ほどしか掛けていないので。
ではまた後日。
顔に合った眼鏡(質問を受けて)
先日質問を募集しましたが、早速何件か頂きましたのでお答えしたいと思います。
最初に頂いた質問についてお答えします。
似合う眼鏡(顔との相性)
匿名様よりの質問
Q、「自分の顔に似合う眼鏡を探すのに困っている」
(質問を要約させていただきます)
「求心顔」+「顔幅が広い」+「エラが張っている」ため、眼鏡選びに迷っている。
求心顔・・・目鼻口のパーツが中心に寄っている。
確かに眼鏡選びに迷う顔立ちだと思います。
また一つの問題をセオリー通り考え答えに辿り着くと、
違った問題が発生する事例だと思います。
実際匿名様も、
「顔の幅に合わせた(顔幅と同じくらい)のメガネをかけると、目が寄ってみえてしまう」
「両目の位置に合わせたメガネをかけると、顔の左右の余白が目立ってしまう」
といったことを指摘されています。
確かにその通りだと思います。
ではここから眼鏡選びのセオリーに則しながら私の見解も述べていきたいと思います。
(私の推測が間違っていて既に匿名様がお勧めのモデルを掛けていたらすみません)
「顔の幅に合わせるというセオリー」を疑う
この幅のセオリーは、頻繁に指南本のようなモノに書いてあります。
ただ私はこのセオリーは一度疑った方が良いと思います。
なぜなら幅のセオリーは、モデル(ジャンル)によって大きく異なります。
顔幅と眼鏡幅は同じくらいがの幅にした方が良いというのは、良く見かけます。
ただこのセオリーは、
スクエアなモデルにのみ対応するセオリーなのです。
他のジャンルの眼鏡には当てはまりません。
ボストン型・ラウンド型には当てはまりません!!
ボストン型・ラウンド型で顔幅ほどの大きさの眼鏡を掛けてみてください。
驚くほど大きい眼鏡になります。
そもそもそんなに大きいボストン型・ラウンド型は殆どありません。むしろサングラスで探すと顔幅ほどのモノが見つかりやすくなります。
つまりジャンルによって普通のサイズは異なるのです。
ジャンルで異なる普通サイズ。
(かなり強引な目安になります・・・。またサイズ=レンズサイズです)
スクエア型(ウェリントン)は、52~50。
ボストン型は、46~48。
ラウンド型は、44ぐらい。
といった感じで全く違うのです。
普通の顔の大きさ・形の方であれば、この普通のサイズが丁度良いと思います。
(勿論大きく掛けたい・小さく掛けたい場合は異なります)
このことを知らない方が思いのほか多いのです。
「52サイズの眼鏡(スクエア)が丁度良いので、ボストン型の52サイズは何処ですか?」
その都度私は説明させていただきますが、これは大きな間違いなのです。
ジャンルが変わるとサイズは、あてにならないのです。
もっとも同じジャンルであってもブランドやモデルが異なると雰囲気・サイズ感は異なってきます。
掛ける前からサイズのみでの眼鏡選びは避けた方が良いかと思います。
顔幅セオリーはいつ生まれた?
「顔幅に合わせたほうが良い」というセオリーが通用するのは、スクエア型だけです。
なぜこのようなセオリーが当たり前のように語られるようになったのか。
(私の推測ですが)
眼鏡がファッションの一部として広く語られるようになったのは比較的最近かと思います。ここ20年~15年ぐらいかと。
(もちろんファッションとして捉えている方は、昔からいらっしゃったと思います。あくまで広く認識されるようになったという意味です)
その広まりだした頃に流行っていた眼鏡が、スクエア型だったと記憶しています。そのため眼鏡初心者な方への指南本で、「顔幅=眼鏡幅」という分かりやすいセオリーが生まれたように思います。そのセオリーが、眼鏡の流行に関係なく今も残ってしまっているのです。
今、流行っているのは丸みのあるボストン型・ラウンド型です。その顔幅のセオリーは通用しないのです。
A、解決方法①(目の位置について)
ここで匿名様の考察に戻ります。
「顔の幅に合わせた(顔幅と同じくらい)のメガネをかけると、目が寄ってみえてしまう」
この考察は、比較的簡単に解決します。
スクエア型を選ぶのを止める。
幅が狭めのボストン型であれば、眼が寄ってみえるのは避けられるように思います。
もちろんボストン型であっても目は中心に対して内側に来るかと思いますが、スクエア型に比べれば寄り目に見える感じは避けられるはずです。
ただ一つ注意点もあります。
ボストン型・ラウンド型は、レンズ幅が狭い代わりにブリッジ幅は広い傾向にあります。
(ブリッジ幅・・・・レンズとレンズを繋いでいる部分の幅です。)
そのため匿名様は、ブリッジ幅が狭めのモデルを選ぶことをお勧めします。
A、解決方法②(顔幅について)
ただこの解説だけでは、匿名様のもう一つの考察についての答えは提示できないと思います。
「両目の位置に合わせたメガネをかけると、顔の左右の余白が目立ってしまう」
では、この悩みについても解説していきます。
上記の解説と重複する点が多いかもしれません。
この悩みもスクエア型を掛けると生じる悩みのように思います。
小さいスクエアを選ぶべきではない
そもそも幅の小さいスクエアフレームが似合う方は、顔の小さい方だと思います。
顔幅のある方が、両目の距離だけを考えるとアンバランスな印象になってしまうのは当然です。また「無理して小さいフレーム掛けている感じ」も綺麗じゃありません。
ボストン・ラウンドを選ぶべき
であれば、元々幅の狭いボストン型・ラウンド型のような眼鏡幅が狭いモデルを選ぶことをお勧めします。
これらのジャンルは、顔幅に対して眼鏡の方が内に入るのが普通です。
ラウンドに至っては、かなり内に入ってきます。そのため顔の左右の余白は、気にする必要はありません。気にする必要がないどころか、余白がないといけないのです。ファッション好きな方で敢えて大きめに掛けたいため顔幅ぐらいのラウンドを掛ける方もいますが、この方が普通ではないのです。
小さく掛ける方が多いジャンルがボストン・ラウンド
あと一度、お洒落な方々の眼鏡を見てみてください。
モデル・俳優等は、純粋に顔が整っているので何を掛けても似合うのであまり参考にならないかと思います。そのためスタイリスト・知識人の方で眼鏡姿が格好良い方を見てみてください。小さめなボストン・ラウンド型を掛けている方は結構います。
中にはセオリーよりもかなり小さい眼鏡を掛けている方もいます。
敢えて大きめに掛ける方がいるように敢えて小さい眼鏡を掛ける方も多いのです。
ただ顔に対して小さい横長スクエアフレームを掛けていて格好良い方は見たことがありません。(私の偏見かもしれませんが)
強引にまとめましたが、この悩みも解決するように思います。
A、解決方法③(エラについて)
最後の悩みの項目が残りました。
確かにこの悩みを持たれる方多いです。実際眼鏡選びがシビアになる項目です。
よくエラを張っている方は、ボストン型は相性が悪いと言われていると気がします。エラが協調されてしまいというのが主因です。
「であればスクエア型が良いのか?」
普通ならそのような考えになるかと思います。
ただここでその結論は出せません。
上の項目で匿名様にスクエアを避けるように提案しているので元も子ありません。
上で解説した要素を踏まえなければいけません。
ではどうすれば良いか?
ボストン型・ラウンド型も色々
カテゴライズした方が何かと便利なので、ボストンが・ウェリントンが・ラウンド型・フォックス方・・・と分類されます。しかし同じジャンルでもモデルによってシェイプは大きく異なります。眼鏡は小さいアイテムのため、雑誌等で同じように見えても掛けると大きく異なるのです。
雑誌の指南本を見て諦めたり、眼鏡屋で一つだけ試して諦めたりするのは勿体ないと思います。匿名様にも似合うモノがあるはずです。
ではどんなボストン型が似合うのか、似合わないのか。
(匿名様の顔を見たことはないので想像で解説していきます)
王道ボストンは難しい
王道のボストン型は、逆三角形です。
下の方がすぼまっていきます。この王道モデルは、恐らく難しいです。
(下のリンクは、以前紹介したOLIVER PEOPLESです。)
http://blog.livedoor.jp/eyewearmebius-blog/archives/8344809.html
アレンジされたボストンが良い
どちらかと言うと、下もふっくらしているモデルが良いかと思います。
こちらもOLIVER PEOPLESの代表作です。
http://www.ponmeganeweb.com/product/5208
少しだけ四角い要素が入ったモデルです。ほんと少しの差にあるかもしれませんが、掛けてみると雰囲気は異なります。もしくはボストンとウェリントンの間のようなモデルも良いかと思います。
ちなみにこのジャンルは現在市場に多くあるので、昔よりは見つけやすくなっているかと思います。
番外編
一応ここまでで3点の悩みに対して私なりの回答を書けたと思います。
ただそれだけでは足りないかもしれません。
例えば
「今までよりはましになったけど、まだ気になる」可能性はあります。
恐らく原因は、
「悩んでいる部分がまだ強調されている」
「掛けたことのないジャンルで恥ずかしい…」
といったところだと思います。
強調されていると感じるのであれば、
フレームが細いモノを選ぶのは如何でしょうか?
細いフレームであれば、ラインが強くでません。
結果、気にしている部分を強調してしまうといったことが起きにくいのです。
掛けたことがない為に恥ずかしい場合は、残念ながら特に具体的な解決法はありません。
慣れて頂くしかないと思います。
洋服や髪型なんかもそうですが、ある程度経験を積んでくるとその経験が邪魔をしてしまい本当に似合うモノを見つけにくくなります。
「自分は〇〇が似合うはず、〇〇は似合わないはずだ」と。
アドバイスをするとすれば、お店で眼鏡を試着しているところを写真に残してみてください。鏡で見るより客観的に自分を見られるかもしれません。またその写真を友人知人に見せて感想を貰うのが良いと思います。
以上が私なりの回答になります。
参考になれば幸いです。
ご質問等何なりと。
違うアプローチ
あとここまで説明してきたものと全く違う切り口もあります。
「インパクトの強い眼鏡を選ぶ」
今まで述べてきた選び方は、極力調和が保てる方法です。
ただ真逆な方法があります。
眼鏡のインパクトを強くするのです。
かなり大きいモノ、かなり厚いモノ、アバンギャルドなデザインモノ。
こんなデザインのモノを選ぶと今まで気になっていた部分も気にならなくなります。
超越した存在なのです。
シンプルなデザインは、1mm1°単位で雰囲気は大きく異なりますが、インパクトの強い眼鏡はそこまで気になりません。
もっとも何でも良いというわけではないので、試着必要がありますが・・・
ではまた後日
募集
色々書いてきましたが、最近何を書くべきか迷うことも出てきました 。
ネタに困っているわけではないのですが・・・
このブログは、元々エンドユーザーの方に向けたモノです。
読まれている方が知りたいことを今後も書いていきたいと思います。
そのためネタを募集します。
今までもコメント欄に質問を頂いた場合、コメント欄で返答をしたりブログで解説したりしてきましたが、改めて募集したいと思います。
眼鏡関係で「知りたいこと」「書いてほしいこと」がありましたら是非教えてください。可能な範囲でお答えしたいと思います。
私(眼鏡屋)にとっては当たり前で気になっていないこともあるかもしれません。
ただ世間では誤解されていること知られていないことも多々あると思います。
もちろん些細なことでも構いません。
眼鏡選びの参考になる情報を提供していきたいと思います。
ではまた後日。
お勧めモデル②(THOM BROWNE編)
またまた更新が滞りました・・・
今回は今までと違いアパレルブランドのお勧めモデルを書いていきます。
ご存知の通りアパレルブランドの殆どが眼鏡(サングラス)を販売しています。そしてメガネ自体も人気があるアパレルブランドも多くあります。
ただお勧めできるブランドは少ないのも事実です。
以前アパレルブランド(ライセンスブランド)について書いているので良ければ読んでみてください→
アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?① - 眼鏡のある生活
アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?② - 眼鏡のある生活
アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?③ - 眼鏡のある生活
ここでは、人気もあり品質が高くオリジナリティの高いブランドのお勧めモデルを挙げたいと思います。
まず今回はTHOM BROWNEです。(次回があるかわかりませんが)
THOM BROWNEの凄さ
THOM BROWNEを服好きな方であれば知らない人はいないブランドです。洋服は勿論のこと眼鏡も大変有名です。人によっては眼鏡の方が有名だと思っているかもしれません。
因みに検索エンジンに「トムブラウン」と入力すると「トムブラウン メガネ」「トムブラウン サングラス」と表示されます。そのくらい興味を持たれている眼鏡なのだと思います。
ただ知名度・人気・評価が幾分過剰な部分があるように思います。そのためトムブラウンの眼鏡について調べても良いモノだとということはわかっても、何が良いのか分かりにくいかと思います。ここで何が良いのか、どこがお勧めめなのか書いていきます。
私自身はトムブラウンを「掛けたい!」とまでは思いませんが、評価しているブランドではあります。「評価している点」と「好きとまで言えない点」を挙げていきます。
評価している点
① オリジナリティ・デザイン性
② 品質
好きになれない点
① 有名過ぎる
② インパクトが強い
では順に説明していきます。
評価しているオリジナリティ
トムブラウンは、アメリカンクラシックをデザインのベースにしています。
ただ「昔の復刻」「単純なアレンジ」を行うブランドではありません。
眼鏡業界に今沢山存在する「ただのクラシック風ブランド」ではありません。
トムブラウンは、モードブランドです。
世界観を持ったブランド
人気があり、売れているブランドですが、売れる目線だけで眼鏡が作られていないことに好感を持てます。
眼鏡ブランド・アパレルブランド問わず人気があるブランドは、万人受けするような普通のデザインが多いモノです。ただトムブラウンは攻めたデザインが多いです。トムブラウンの中でも比較的普通なデザインもありますが、トムブラウンの中で普通なだけであってメガネ全般の中では印象的なモデルになります。
またデビュー当時は攻めたモデルが多かったが、徐々に普通のモデル(売るためのモデル)の割合が多くなるブランドは多いモノです。ただトムブラウンは変わらず攻めたモデルが多いように思います。そんなブランドなのに、人気が持続しているのは凄いの一言です。
品質の高さもトムブラウンの特徴
アパレルブランドでここまで品質の高さを持つブランドは他に知りません。
他の有名アパレルブランドの眼鏡の品質は低いモノが殆どです。
それこそトムブラウンより人気のあるブランド・トムフォードとは比べ物にならない程の差があります。(もっともトムフォードの品質は高くありません)
以前こちらで書いています→アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?① - 眼鏡のある生活
トムブラウンの品質は大変高いです。
品質が高い=壊れない・色が剥がれないことだと思います。もっとも日本製の眼鏡は総じて品質が高いモノです。ただトムブラウンは、品質が高いのは勿論のこと更に秀でた部分があります。
トムブラウンの品質の凄さは、「デザインの新しさ」と「品質の高さ」の両立かと思います。
特にトムブラウンのように新しいデザイン・構造に挑戦すると予想外な不具合が生じる可能性が高くなります。それこそ品質の高いはずの国産ブランドであっても、新しいデザインに挑戦したことによって問題が生じることは珍しくありません。
トムブラウンは、眼鏡デビューしてから何年か経ちますが大きな問題は起きていないように思います。日本製のブランドは沢山ありますが、本当に品質の高いモノを作っているブランドは多くありません。日本の眼鏡工場にもレベルの高い工場と低い工場があるのです。
トムブラウンを見ていると、技術力が一流の上に長い歴史・ノウハウを持った本当の意
味での一流工場で作られいることが分かります。
もっともその妥協なき物作りのせいで、商品価格に反映されてしまっていますが・・・
お勧めモデル「TB011」
では、トムブラウンの何がお勧めか。
私は「TB011」がお勧めだと思います。
アパレルブランドなのでサングラスも多く販売されていますが、ここではメガネに絞りたいと思います。
恐らくトムブラウンの中で一番有名で、一番定番として位置付けられているモデルだと思います。
(今さらお勧め!というのも若干はばかれます・・)
何を買えば良いか分からない初心者の方は参考にしてください。
トムブラウンらしいモデル「TB011」
何故このモデルがお勧めなのかというと。
何と言っても、TB011はトムブラウンの世界観に合っているからです。
トムブラウンは、アパレルブランドです。
アパレルブランドは、自分達の洋服の世界観に合うモノを作らなければいけないと思います。この当たり前のことが大きな老舗アパレルブランドでは、当たり前ではありません。自分たちの洋服に合わないモデルを多く販売しているのです。
ただそれが売れてしまう現実があります。そのようなブランドは、割り切って売れるモデル作り続けるのです。
ファッションもビジネスなのです。
トムブラウンはモードブランド
トムブラウンは、アメリカンクラシックを大胆にアレンジしたラグジュアリーなモードブランドです。(もっともアレンジがかなり強く着こなすのが難しい洋服もありますが・・・)
このトムブラウンの服・世界観に合ったモデルの代表格がTB011だと思います。
TB011を掛けてもクラシック色は殆ど出ません。
TB011は、モードな印象が強いためクラシック色は殆ど出ません。またインパクトも強いです。このインパクトの強さは、掛けて頂くとすぐに分かるかと思います。
そのためコンサバなクラシックな洋服が好きな方にお勧めしません。
またTB011の雰囲気が苦手な方にもお勧めしません。
もっともこの雰囲気が苦手なのであれば、トムブラウンの世界観を受け付けない方だと思います。雑誌や人気に流されてトムブラウンの「普通なモデル」を買って、騙し騙しで掛けても愛着はわかないように思います。また普通なモデルであってもトムブラウンは、印象が強いです。ご自身のファッションを邪魔するアイテムになってしまう可能性もあります。
違うブランドにすることをお勧めします。
流行を作ったモデル
TB011のデザインは、コンビネーションというジャンルになります。
今一番流行っているジャンルかと思います。(流行っている=最先端という意味ではありません。)それこそファッションに興味のない方もコンビネーションを掛けるようになりました。このような方は市場に溢れているため、流行りを知らずに選択しているかもしれません。
このコンビネーションを流行らせたモデル=TB011と言っても過言ではないように思います。
デザインのための構造
このモデルを初めて見たときは、デザインもさることながら大分凝った構造に驚かされれました。
凝った作りの眼鏡は、珍しくありません。
ただ凝った作りの眼鏡の多くが、格好悪いのです。
特に日本の眼鏡ブランドに多いです。
(もっとも凝った作りは日本の技術力による部分が大きいです)
理由は単純です。
「デザイナーの力量が低い」のが一番の理由ですが、もう一つ理由はあります。
それは、ファッション性が高く格好良い眼鏡を作りたいという考えが希薄なのです。
ただ単純に凝った眼鏡を作りたいだけのようです。
ファッションに疎いデザイナーが、凝っただけの珍しい眼鏡を作る。
酷い眼鏡が生まれるのは明白です。
トムブラウンの場合の凝り方は、そのようなブランドとは違います。
格好良い眼鏡を作り上げるためには、「どうすれば作れるのか」という考えから眼鏡作りがスタートしているように思います。イメージ通りの眼鏡を作るために凝った構造に辿り着いたように思います。
もちろんTB011の構造もそうだと思います。
「TB011の雰囲気を作りたい」結果今の構造になったのだと思います。
TB011のデザイン・雰囲気が唯一無二なのは、あの構造のおかげだとも言えると思います。
その構造を生み出せたのも日本の技術力のおかげです。
その分野に秀でたブランドとコラボのような形を取って商品化する点は、トムブラウンの得意なところだと思います。
トムブラウンの雰囲気は邪魔にもなる
ただトムブラウンのインパクトの強さは時によっては邪魔にもなります。
私はトムブラウンを評価していますが、掛けていません。
なぜならトンブラウンが持つ雰囲気が、私のファッションを邪魔してしまうからです。
またトムブラウンは、有名過ぎるので掛けただけでイメージ付けされてしまうのです。またインパクトも強いのでトムブラウンの雰囲気を隠すことは出来ません。何も知らずにトムブラウンを掛けるのは少々危険です。知らず知らずにチグハグな印象を与えかねないのです。
皆さん自分のファッションも一度整理してみてください。
ではまた後日。
世界的に人気があるので偽物まで流通してしまっているようです。
なんのジャンルでも同じかと思いますが、人気が高いブランドはその反動でアンチも多かったりします。トムブラウンもそんなブランドのように思います。
お勧めモデル④(LINDBERG・SPIRIT編)
リンドバーグのお勧めモデルを今回も紹介していきます。
前回はRIMのお勧めモデルを挙げましたので、
今回は予告通りSPIRITを紹介していきます。
LINDBERGとは↓
LINDBERG Eyewear - lindberg.com
LINDBERGのSPIRIT
流行から外れたリムレス
SPIRIT=リムレスは、ハッキリ言って今流行っていないジャンルかと思います。
見ての通りSPIRITは、リムレスです。
(ツーポイント、ポイント枠…呼び方は様々ありますが、ここではリムレスで統一します)
なくなることはないリムレス
リムレスが流行ったのは、一昔前で今はあまり見かけないジャンルになりつつあります。ただリムレスの雰囲気はリムレスでしか出せないため、今でも一定数のファンがいらっしゃるのも事実です。コンサバな方、知的に見せたい方、顔の印象を変えたくない方に人気があるように思います。最近だとノーベル文学賞を取られたカズオイシグロ 氏が掛けているのもLINDBERGのSPIRITです。知的な印象が際立って素敵だと思います。
最近流行っていないのでリムレスについて紹介している雑誌等もないですし、ファッションに強い眼鏡ブランドからも発売されていません。そのため何が良いのか分からないジャンルかもしれません。このブログが手助けになれば幸いです。
SPIRITシリーズの凄さ
リムレスの弱点
まずSPIRITの凄さを説明する前に、リムレスの弱点から説明していきます。
その弱点を理解して頂くとSPIRITの凄さが際立ってくると思います。
リムレスの弱点
① 弱い
② 緩む
③ 意外と目立つ
① リムレスは弱い
皆さんご存知だとは思いますが、リムレスは弱いです。
見ればすぐに分かりますが、リムレスはレンズの周囲にフレームがありません。
そのためレンズが、フレームの役割を担わないといけません。「フレームに負荷がかかる」=「レンズにも負荷がかかる」のです。結果、レンズ破損につながるのです。(普通のフレームは、レンズに負担が掛かりにくい構造になっています)
レンズ破損が起きやすい場所は決まっています。レンズに穴を開けている箇所です。
これも見ればすぐに分かるかと思います。
基本的にリムレスの構造は、テンプルとブリッジをレンズに穴を開けてネジで留めています。「ネジは金属」で「レンズはプラスチック」です。どちらが強いかは説明する必要がないほど明白です。
眼鏡に負荷がかかったとき、ネジ(金属)の硬さに負けたレンズが割れるのです。レンズが割れることは、珍しくありません。またデリケートな眼鏡である証拠にKIDS用でリムレスが販売されることは珍しいです。子供が普通に使ったらすぐレンズをダメにしてしまうからです。
② ネジが緩む
リムレスは前述の通りネジで固定されています。
ネジは緩みます。
負担が掛かりやすい部分のため、丁寧に使っている方でもいずれ緩んできます。避けられません。緩んでくると眼鏡自体がグラグラしてきて安定感に欠けます。また最悪な場合、ネジが外れてレンズが脱落し眼鏡を掛けられなくなります。
③ 意外と目立つ
これは意外かもしれません。
確かにリムレスは、眼鏡としての存在感が薄いかと思います。
実際、リムレスが好きな方の多くは印象を変えないといった印象に惹かれているかと思います。
ただ私は「リムレス=印象を変えない」というのは無理があるように思います。
リムレスにはリムレスの印象があります。
真面目そう、神経質そう、知的に見える…といった印象を与えます。また女性の方が掛けると老けてみえるというケースすらあります。他のジャンルにはない印象を作り出すことが出来る・出来てしまうのです。
つまりリムレスを掛けていて眼鏡が見えないということは決してありません
またデザイン的にも難しい部分があります。
リムレスは、ブリッジ部分が目立つのです。
*ブリッジ(レンズとレンズを繋いでいるパーツです)
何故目立つのかというと構造上の問題です。
リムレスはネジを使ってレンズとフレームを固定しています。
ネジを使うにはネジが通る穴が必要です。そのためネジが通る穴を作るのに、ネジの直径以上の幅があるパーツを使う必要があるのです。(凄く当たり前のことを書いています)またレンズを動きにくくするためパーツも必要になります。(ネジだけで留めると安定せずにネジが緩みやすくなるのです)
その結果リムレスのブリッジパーツは、リムレスが目指す雰囲気に反してブリッジが目立つのです。華奢なメタルのフルリムフレームのブリッジより太くなるのです。明らかにデザインを邪魔しているのです。
この三点が私の考えるリムレスの弱点です。
この弱点が改善しているのが、LINDBERGのSPIRIT(リムレス)なのです。
SPIRITの強み
① LINBERGは強い
確かにRIMシリーズなど一周フレームがあるものと比べてしまうと弱いとは思います。
ただリムレスというジャンルで比べると圧倒的に強いと思います。
(ここでの強さはレンズが割れにくいと言った意味になります)
なぜレンズが割れにくいかというと、フレームの細さが全てです。
リンドバーグのフレームの細さを不安視される方がいますが、全て意味があります。
この細さのおかげで力を逃がしてくれるのです。その結果、極力レンズに負荷を与えないようになっているのです。不安感を取り除くにはフレームを太くするのも良いかもしれません。ただ太くしてしまっては、意味がないのです。
因みにSPIRIT(LINDBERG全般)は、フレームは細いですが物凄く丈夫です。
あの太さでも折れるということは大変稀なのです。
殆どの方が驚かれますが、紛れもない事実です。
② LINBERGは緩みにくい
なぜならネジを使っていないからです。これに付きます。ネジを使う代わりに特殊接着剤を使用します。もちろん全く緩まないとは言いません。しかしネジのゆるみと比べると明らかに緩みにくいのです。むしろ「緩ませよう」「取ろう」としても中々取れない作りになっているのです。結果、ストレスなく使用し続けることが出来るのです。
③ ブリッジが目立たない
②に通ずる部分があります
ネジを使わないため極力細いままレンズを止めることが出来るのです。
これはフレームを見て頂くと一目瞭然です。
これ以上細くすることは不可能なレベルまで細くしております。
眼鏡を極力目立たせたくない方には、これ以上良いモノはないと思います。
結果、SPIRITはリムレス史上一番優れていると言っても過言ではないのです。
しかもLINDBERGのリムレスは、かなり前に発明されたことも驚きです。さらに驚くことに長い月日の間に何度も改良を行われています。何年も前のモデルで十分先進的で完成されたモデルでしたが、さらにそこから改良を加えていくLINDBERG社の飽くなき挑戦にも好感を持ちます。
ではどのモデルがお勧めか
前振りの話が大変長くなってすみませんでした。
LINDBERGのお勧めモデルを紹介していきたいと思います。
リムレスは、構造上今までのモデルのお勧めと若干異なる視点からのお勧めになります。
レンズシェイプのお勧め?
リムレスは、見ての通りレンズの周りはフレームで囲われていません。
そのためレンズの型数は無限です。
もっともLINDBERGはレンズシェイプもデザインしていますので、純正のレンズシェイプも沢山あります。ただ構造上どんなシェイプで作ることも可能です。それこそ自分の気に入っている眼鏡と同じレンズシェイプにすることも可能です。
(構造上可能ですが、純正のレンズシェイプしか作らないという眼鏡店もあります。)
レンズシェイプは、無限にありますので何がお勧めかと言われると難しいモノがあります。
好きなモノを選べば良いかと思います。
(これを言ってしまうと元も子もないかもしれませんが…)
元々、顔の印象を変えない雰囲気が受けているジャンルです。自分の顔に合ったモデルを選ぶことが一番だと思います。サイズ感さえ間違えなければ、問題はありません。
ただ個人的にはスクエアなモデルがお勧めです。
というのもRIMシリーズでは、出せない形だからです。丸みがあるモデルはRIMが得意としているシェイプになります。もしRIMにありそうな形であれば、RIMをお勧めしたくなるからです。
ただどの形も異なる雰囲気を持つので、色々掛け比べて決めて頂くことをお勧めします。
ではここからは、SPIRITのお勧めモデルを違う視点から語っていきます。
テンプルデザインのお勧め
RIMにはなかった部分です。
RIMは基本的にワイヤー状のタイプしかありません。
(厳密に言うとそのワイヤーにプラスチックを被せたモノもありますが、こちらも細い見た目にはなります)
SPIRITは、LINDBERGの中では一番テンプルデザインが豊富に用意されています。
(シンプルな構造のためそこでしか変化をつけられないためだと思います)
「チタンワイヤー・タイプ」「チタンプレート・タイプ」「プラスチック・タイプ」「チタンとプラスチックのコンビネーションタイプ」・・・さらにその中で様々なデザインがあります。
ただ私のお勧めは、チタンのみで作られているワイヤータイプです。
Basicテンプルが一番
なぜならBASICテンプル(今回のブログの一番上の画像)が、リンドバーグを象徴するモデルだからです。「BASICテンプル」=「チタンワイヤー・タイプ」です。BASICというだけあって、このタイプがLINDBAERGの定番モデルなのです。
BASICテンプル の良さは、SPIRITの雰囲気=ミニマムな雰囲気を最大限に出せます。また掛け心地も一番良いのです。調整も細かく行うことが出来ます。恐らくリムレスを探している方の多くはこのBASICテンプル雰囲気に惹かれるはずです。
他のチタンタイプもお勧め!と言いたいところですが、BASICに比べるとそこまでお勧めできません。掛け心地は若干劣るからです。ただBASICが良すぎるだけで、決して掛け心地が悪いわけではりません。そのためデザインに惹かれた方にはお勧めです。
お勧めしにくいプラスチックタイプのテンプル
「プラスチックタイプ」・「プラスチックとチタンの組み合わせ」は、お勧めできません。見た目・デザインに惹かれる方がいるので一定数の人気を獲得していると思います。ただ掛け心地・品質に問題があります。
掛け心地は、やはりチタンタイプの方が断然優れています。組み合わせのタイプも悪くはありませんが、どうしてもチタンタイプと比べると劣ります。
LINDBERG・SPIRITのプラスチックテンプルを見るとかなり薄くなっているのが分かります。LINDBERGらしさを出すために致し方ないかもしれませんが、薄すぎるのは問題が生じます。眼鏡に使用されるプラスチックは、縮みます。そして薄い、細いプラスチックはより縮み易いのです。この縮むという点がSPIRITのテンプルと相性が悪いのです。そしてチタンは縮みません。プラスチックは縮むのです。この縮み問題は使用頻度は、関係がありません。置いておくだけでも縮むのです。
結果、プラスチックとチタンの長さが合わなくなるのです。結果見た目・品質的に問題が生じるのです。(全てのモデルではありませんが)
もっともチタンタイプが優れているので相対的に問題があると言えるレベルかもしれません。また出た当初は大きな問題がありましたが、大分改良されたように思います。ただやはりチタンタイプに比べると品質としては劣ります。
リムレスを探している方は、是非LINDBERGを選択肢に入れてみてください。高額ですがその価値は間違いなくあるブランドです。
ではまた後日。
お勧めモデル③(LINDBERG・RIM編)
極力週一でアップするつもりでしたが、だいぶ今回は滞りました。
どうしてもこの時期は、眼鏡業界は忙しくなるもので…。
今回は、LINDBERGのお勧めモデルを挙げたいと思います。
以前LINDBERGというブランド自体を強くお勧めさせて頂きました。
そのときのブログ➡①高品質な良い眼鏡(LINDBERG) - 眼鏡のある生活
ただ多くのモデルを持つブランドのため、何を買うべきか迷われるかもしれません。
ここでは特にお勧めなモデルを紹介します。
LINDBERGのお勧めシリーズ
では少しLINDBERGのシリーズを整理します。
「RIM」「SPIRIT」「STRIP」「NOW」「ACETANIUM」
厳密に言うと他にもありますが、主だったシリーズはこの5種類かと思います。
全てのモデルがお勧めですが、
特にお勧めのシリーズは「RIM」「STRIP」です。
なぜこの二つがお勧めかと言うと、
他のブランドには、代わりのないモデルであるからです。
長くなるので今回は「RIM」のみご紹介させて頂きます。
「RIMの凄いところ」
見た目に反して大変丈夫
まずRIM自体が大変お勧めです。
何がお勧めなのか・凄いのかというところから説明します。
見た目が細いワイヤー状のため強度面に不安を覚える方が多いように思います。
ただこのRIMは物凄く丈夫な眼鏡なのです。
「細い割には丈夫」というわけではなく、全ての眼鏡ブランドの中で考えても「凄く丈夫」なのです。RIMより丈夫なモデルがあったら教えてほしいモノです。
(因みにLINDBERGの中でも一番丈夫だと思います)
構造的・デザイン的特徴
RIMシリーズは、創業当時から続く定番中の定番モデルです。
そのため数多くのモデルが販売されています。
人によってお勧めモデルは違うかもしれませんが、
私はラウンド型・ボストン型のモデルがお勧めです。
現在ボストン型・ラウンド型が流行っているからお勧めというわけではありません。
RIMとの相性が良いのが、この形だと思います。
RIMは、ワイヤー状のチタンを曲げて作られています。
ワイヤーを曲げて形作る構造のため、鋭角に曲げることが難しいように思います。
(鋭角に曲げてしまうと折れやすくなるからです。皆さん針金をイメージして頂くと良いかと思います)
デザインに制約を生む構造であるのです。そのためRIMからは凄くシャープなモデルは、あまりありません。もちろんスクエアなモデルもありますが、スクエアであっても若干丸みがあるのです。
ただ男性の方でシャープ過ぎないビジネス用眼鏡を探している方にとっては良いかもしれません。
逆に丸みがあるモデルは、この制約が生じませんので作りたいデザインが作れるのです。
お勧めモデル「CORONA」
では具体的にモデルの紹介をしていきたいと思います。
「CORONA」
私はLINDBERGの名作だと思っています。
RIMの中でも定番中の定番モデルです。
ラウンド型ですが、今の流行りからは少し外れています。
今の流行りはもう少し縦長(真円に近い)のモデルです。ただ真円になると流行過ぎて長く使えない可能性があります。このCORONAのシェイプは、時代に関係なく使用することが出来る完成された形なのです。
ファッション性の高い一部のブランドは、耐久性の面から考えると5年使用できれば御の字です。そのため5年以上先のことを考えることは意味がないように思います。流行が変化した時、その眼鏡は劣化していて使えなくなっていると思います。
一方RIMは、本当に丈夫なため5年以上余裕で使用することが出来ます。そのため今の流行が終息したとしても、古臭く感じない眼鏡の方が良いように思います。そのタイムレスなデザインを持つCORONAはお勧めなのです。
また本来、丸眼鏡は大変印象の強いモデルです。
特にクラシックなブランド(モデル)は、良くも悪くも印象がさらに強くなります。その雰囲気を出したいのであればLINDBERGだと物足りません。ただそのような方は、このブログにたどり着く前に自分の欲しいブランドにたどり着くように思います。
このモデルの良さは、クラシックになりすぎない所にあります。そのため、各々ファッションに自然と馴染むのです。
この「形はクラシック」だが、「構造はモダン」と相反する要素を併せ持つモデルでもあります。この様々な要素を持つモデルは、様々なスタイルにも合わせることが出来るのです。実際、色々なファッションスタイル・マインドの方に愛用されているのも頷けます。
また流行モデル(シェイプ)が欲しいのであれば、LINDBERGである必要もないように思います。もっと今を代表するブランドの真円のモデルを購入すればよいように思います。
ボストン型もお勧め
次にボストン型全般がおすすめです。
理由は、選択肢が多いところです。
ボストン型の定番だけで「PANTO」「MATT」「BO」「MORTEN」と4型ほどあります。(もっとあるかもしれません)
このサイトが分かりやすいので参考にご覧ください↓
LINDBERG(リンドバーグ)Rimシリーズのオーバル、ラウンド、ボストン特集です! - INSpiRAL(インスパイラル) 成城眼鏡店
似たボストン型が4型もあること自体珍しいかと思います。
さらに驚くべきことに、この4型はサイズが複数あるのです。
多いモノで4サイズ展開です。これだけあると似合うモノも見つかるはずです。一つのモデルでの複数サイズ展開も良いですが、根本的に似合わないモデルであるとサイズを変えてもしっくりきません。しかしモデルが違ければきっと似合うモデルも見つかるはずです。
新定番「JACKIE」
もう一つお勧めモデルがあります。
「JACKIE」というモデルです。
RIMシリーズの中では新しいモデルになります。
基本構造は通常のRIMと同じです。
通常のRIM+プラスチックパーツが付加されたデザインです。
(レンズが入る部分に入ります)
ここではこのモデルを「インナーリム」とします。
今までのRIMは、メタルのみで形成されていましたが、インナーリムはプラスチックの質感が楽しめます。この質感は今までのRIMでは、絶対に出せないモデルなのです。
元々RIMはコンサバ色が強いため、ファッション性は評価されていなかったと思います。(その独特なファッション性が個人的には大変好きでしたが)
そのファッションと距離を置いていたRIMにファッション性を加えたのが、このインナーリムのシリーズなのです。このプラスチックとのコンビネーションのジャンルは、今の時代・流行に合っています。また恐らくLINDBERG社もファッションを意識してか、今の流行りに合ったシェイプが多いのです。
ではどのモデルがお勧めかというと
前述の「JACKIE」です。
中にはデザイン性の高いモデルもありますが、私はこのJACKIEをお勧めします。
程よく流行のデザインを持っているモデルなのですが、RIMらしく普遍的なデザインも併せ持つ新しい定番モデルなのです。絶妙なシェイプは凄く綺麗だと思います。
そしてこのJACKIEは世界的に評価されているようで、サイズが2サイズある上にプラスチックカラーも豊富です。
女性の方であれば淡い透明感あるプラスチック色がお勧めです。
普通のクラシックフレームには出せない繊細な雰囲気が出せます。
上の写真を見て頂きたいです。本当に綺麗で繊細です。
淡い色なのに高級感もあり素敵な女性に格上げしてくれます。
番外編
LINDBERG・RIMシリーズの面白いところ
リンドバーグの殆どのモデルは、パターンオーダーが可能です。
普通のブランドは、カラーや仕様は決まっています。大体5色程度の展開でフロントとテンプルのカラーの組み合わせ・テンプルの長さ等全てが決まっています。自分好みにカスタマイズすることは出来ません。表向きの理由は、デザイナーが考えた組み合わせが一番美しくお勧めだからです。そのためカスタマイズは受けてもらえません。勿論そのデザイン性を崩したくないというのも大きな理由ですが、一番の理由はコストやリスクを減らしたいというのが一番の理由かと思います。
しかしLINDBERGは、様々なカスタマイズが可能です。
決して裏メニュー的なものではなくブランドとして推奨しています。
なぜLINDBERG はこのようなことが出来るのかというと(私の推測ですが)
① 溶接をしていない。
② 仕様を変えずに長年同じ構造
③ 単純な構造のため作るのが簡単
④ 共通パーツが多い
⑤ ロットの差•個体差がない
恐らくこの辺が理由かと思います。(個々の説明は割愛します)
この5項目全てを網羅したブランドは中々ないためLINDBERGが特異な存在になるのです。
このカスタマイズのシステムはおススメですが、LINDBERGの通常ラインナップから大きく外れた組み合わせにするのは、お勧めしません。なぜなら大胆な組み合わせにする方の完成品を見ると、殆どがダサい眼鏡になっているからです。あくまでサンプルからのマイナー変更で止めておくことお勧めします。
光沢のある金色メタルをマットに変えるであったり、サンプルAとサンプルBを組み合わせたりとイメージがわく範囲に止めてください。
ご自身のセンスに相当自信があるか、自分のラッキーカラーは〇〇で絶対に〇〇で作りたいとかの方はご自由に思い思いにオーダーしても良いと思いますが。
ではまた後日。
お勧めモデル②(OLIVER PEOPLES編)
OLIVER PEOPLESは定番が多い
今回のお勧めモデルはOLIVER PEOPLESより。
OLIVER PEOPLESは定番モデルが本当に多いブランドです。
少し考えただけでいくつかのモデルが頭に浮かびます。
「MP2」「O’MALLEY」「505」「AERO」「STRUMMER」「DIANDRA」…
少し考えただけでこれだけ挙げられます。またこれ以外にも定番モデルを多く持つ化け物ブランドです。
(女性用の小さいモデルも定番としてあります。ただこのジャンルは、ブランドらしさというより売るためのモデルのような気がします。それこそ日本企画のモデルであったような気がします)
名作「SHELDRAKE」
私の中でOLIVER PEOPLESらしいモデルとして真っ先に思い浮かぶモデルは、
「SHELDRAKE」
名作です 。
恐らくOLIVER PEOPLESと言えば、「SHELDRAKE」を挙げる方は多いと思います。
特に昔からの眼鏡業界の人間であれば、このモデルを挙げるのではないでしょうか。
ブランド側もSHELDRAKEを一番の定番(主力商品)として位置付けているように思います。その証拠にこのモデルは、長年販売され続けています。(定番なので販売され続けるのは当たり前かもしれません)さらにこのモデルは、LIMITEDモデルが定期的に販売されます。
大きいモデル・小さいモデル・限定カラー・折り畳み・コラボモデル・・・といった感じで種類はどんどん増えています。こんなモデルは、他のブランドでは中々ないかと思います。
MP2や505も名作だが
若い方やファッションに敏感の方は、もしかしたら他のモデルを挙げるように思います。
恐らくこのような方は、「MP2」や「505」というモデルを挙げると思います。
ただどちらがお勧めかというと私はSHELDRAKEをお薦めします。
MP2と505は復刻モデルです。
創業当時に人気を博したモデルのようです。(流石に私も30年前の状況はしりませんが)
ただその発売当初から常に販売され続いたモデルではありません。長い間販売が休止していた状態からの復刻なのです。
復刻された理由は、ファッションが変化し505・MP2が似合う時代が来たためです。MP2・505は、クラッシク色が大変強いモデルです。クラッシク色が強い=天地幅が広いモデル(丸みがあって縦長のモデル)です。
昔からあるモデルですが、流行りのモデルでもあります。流行はいつか廃れていきます。有名ブランド・モデルなら廃れるスピード早いモノです。実際、復刻されてから時間が経ちました。MP2・505の勢いは失われてきているように感じます。
因みに今の流行は、メタルフレームです。
掛けていて遅れている・古いとまでは思いませんが、このモデルを今買うのは今更感を感じます。(特に流行モノが好きの方には、お勧めしません。)
MP2の注意点
MP2に似た形は、現在市場に溢れています。
(MP2でなければいけない理由はないように感じてしまいます)
ここまで流行ると反動で急速になくなっていくように思います。
またOLIVER PEOPLESは、市場を読む力に長けています。次第に違うモデルを推してくるかもしれません。
MP2に似たモデルは本当に多いです。
そのためこのジャンルを買おうと思った時、何を買うべきか迷われると思います。
そんな時は、一度MP2を試してみてください。
MP2のデザインは完成されています。試金石になると思います。このジャンルのモデルを探しているのであれば、一度試して頂くのも良いかもしれません。
もちろん日本ブランドもこのジャンルのモデルを多く作っています。ただ美しくないモデルも散見されます。以前も語りましたが、日本のブランドには流行っているから作るという二番煎じのブランドが少なくありません。そんな模倣ブランドのモデルはお勧めできません。
505の注意点
505にもMP2と同じことが言えます。
ただ505には、また違った問題があります。そのため積極的にはお勧めするには躊躇します。
理由は、デザインがMP2より個性的だということではありません。
505には、構造的問題があるのです。
どのような問題があるかというと。
調整に難点があるのです。
眼鏡にはクリングスというパーツがあります。
鼻当てを支えている金属のパーツです。(大体がUの字、Sの字、Lの字のような形をしています)このクリングスのパーツが、505の場合、物凄く硬いのです。
ここまで硬いクリングスは見たことがありません。硬すぎるため、曲げたりすることが出来ないため調整が不完全になってしまうのです。曲げることが出来ないとパット(鼻に触れるパーツ)が、綺麗に当たらないため跡が付きやすかったり、落ちやすくなったりしてしまうのです。
さらに505は、天地幅が大変広いです。そのため眼鏡の下縁が頬に触れてしまうのです。もし調整が出来るクリングスであれば、調整を行い当たらないようにすることが容易にできます。ただ505はできないのです。
なぜこのようなパーツを使用されているのか?
ここからは私の推測です。
505が発売されたとき調整の必要性を感じていなかったのだと推測しています。505は、OLIVER PEOPLES創業当時に発売されたモデルです。そのため当時は、アメリカ人向けに作られたのだと思います。アジア人であれば頬に当たる可能性が高いのですが、欧米人の高い鼻であれば頬に当たらないのです。そのため調整よりも頑強さを追求したのかもしれません。ただ発売されたあと問題に気が付いたからか、505の派生形モデル506、507と言ったモデルはちゃんと調整できるように改良されているのです。
では506、507がお勧めですか?と思う方もいるかもしれません。
ただ私に言わせれば506、507では、デザインに見るべきものは特にないのでお勧めしません。505のデザインであることが重要なのです。
505は調整に難点がありますが、日本人の方でも問題がなく掛けれ方も勿論いらっしゃいますので一度店頭で試してみてください。
SHELDRAKEの優れたデザイン
では話を戻します。
SHELDRAKEの何が優れているのか。
私にはアメリカブランドらしさが詰まったモデルであると感じます。
30年前からありますが、OLIVERBPEOPLESはあくまで現代のブランドです。そのためヴィンテージのデザインをそのまま作ることはしません。ヴィンテージデザインをアレンジしたモデルを作り続けいるのです。そのアレンジ力が大変優れたブランドであると私は考えています。
SHELDRAKEも例に漏れず。ヴィンテージをアレンジ・アップデートしたモデルなのです。
アメリカブランドらしく武骨・素朴な感じもありますが、今の時代に合うようにデザインをし直されています。その結果、武骨過ぎない、素朴過ぎない雰囲気になっているのです。結果癖のないモデルになっています。そのためスタイルを選ばずに合わせることが出来るモデルでもあるのです。
確かに無難なモデルと言えるかもしれませんが、初めてクラシックなプラスチックモデルを掛けようとしている方には是非お勧めモデルだと思います。またはこのモデルを掛けてみた結果、自分に本当に合ったモデルと言うモノを探す試金石になるようなモデルだと思います。
似て非なるもの
このモデルを見ると
「なんか見たことある…」「普通?」って思う方もいるかもしれません。
確かに見たことがありそうで普通な感じがしますが、普通なモデル程掛けたときに差が出るものです。Gパンなどもそうかと思います。平置きした時シルエット等は殆ど分かりませんが、穿いてみると差が分かると思います。
その差が長年支持され続けている理由なのだと思います。
また似たモデルは確かにあります。
特にMOSCOT「LEMTOSH」が真っ先に思い浮びます。
写真で見ると殆ど同じです。ただもちろん違いはあります。
簡単に差を言うとMOSCOTの方がヴィンテージテイストが強いです。そのためアメリカ的なの武骨さが強いように思います。例えばMOSCOTの方が、丸みが強かったり、太かったり、金属パーツが大きかったりと癖が強いのです。そのためその武骨なヴィンテージ感を出したくないのであれば、SHELDRAKEの方がお勧めです。
SHELDRAKEの方が、スーツ・カジュアル・ビジネスなんでも大変合わせやすいモデルです。中々ここまで守備範囲の広いモデルはありません。
(ただこの2モデルのデザインの優劣は付けられないと思います。あくまで雰囲気の差になると思います)
品質も信頼がおける
ただ品質に関して言うとOLIVER PEOPLESのほうが断然高いと思います。MOSCOTの歴史等の触れ込みを見ると品質も高さそうですが、決して品質が高いブランドではありません。雰囲気もチープな印象があります。逆にOLIVER PEOPLESは、品質も高くアフターケアも安心です。
個人的にはMOSCOTはあまり好きではありません。もしMOSCOTを買うのであれば、本物のヴィンテージフレームが欲しくなりますし、もっと本格的なブランドが欲しいです。またMOSCOTは、ブランディングの巧みさで成功しているブランドという認識のためあまり評価していません。
淘汰されないモデル
最後に。
SHELDRAKEは、今流行っているジャンルではありません。
今流行っているのは、コンビネーションフレームとメタルフレームです。
SHELDRAKEのような、太めなプラスチックフレームは少し前に流行っていました。太プラスチックブームの頃は、様々なブランドからSHELDRAKEやOLIVER GOLDSMITHのCONSUL(前回のブログで紹介したモデル)に似たモデルが販売されていました。しかし流行が終わり、模倣していた完成度の低いモデルは一気に市場から姿を消しました。ただ全てが無くなったわけではありません。完成度の高いモデルは、淘汰されずに残っています。SHELDRAKEは、今でも残っている上に未だに人気が継続している名作モデルなのです。
ではまた後日