眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

TART OPTICAL(復刻)につて

 

またまた更新が滞りました。

一度更新リズムが崩れてから何故かネタが思い浮かばなくなりました…

そんな時書きたくなるコメントを見つけました。

今回はこのコメントについて書いていきたいと思います。

コメント(質問)は以下の通りです。

 

TART OPTICALの復刻問題とは

 

球様からの質問(要約)です。

現在のTart Opticalのポジションについてお聞きしたいです。

「Julius Tart Optical」や「Tart Optical Arnel」によって高品質な日本製で復刻されています。現代は高品質な眼鏡が数多くある中、 あえて今40年代〜50年代のクラシックなフレームを選ぶ意味あるのか? 言い方は悪いですが本物ではない「レプリカ」を買う意味はあるのか。 また上記二つも含め最もクオリティの高いものは(製品だけでなく企画側の意識も含めて)どれなのか、教えてほしいです。

 

確かにこのTART問題は気になるところかと思います。

 

TART OPTICALとは

ただそもそもTART OPTICALって何?

という方もいるかもしれませんのでそこからご説明をしていきます。

 

凄く簡単に言います。

1960年代頃一世風靡したアメリカのプラスチック眼鏡ブランドです。

ただ1980年に廃業したため現存していないブランドです。そのためヴィンテージ業界でしかでしか流通していない眼鏡になります。また元々ヴィンテージ市場で人気ブランドでしたが、ジョニーデップなどが掛けている眼鏡として更に注目され人気に拍車がかかった眼鏡になります。そのため現在では人気モデルは高値で取引されています。(10万円を超えるのも珍しくありません)

 

そしてTART OPTICALは現存していないため、様々なブランドからTART OPTICALの名作に似たモデルが販売されています。

ただ似たモデルにも大きく分けて二つの方法に分けられます。

 

TART OPTICALという名前を使わないケース

 

モデル名・ブランド名にTART OPTICALの名前は使っていませんが、知っている人が見たら「元ネタはタートだな」と思うモデルです。仮にタートに影響を受けてデザインしていたとしてもブランド側から「元ネタはタートです」と言われることはありません。もっとも現在のアメリカブランド(アメリカンクラシックをベースにしているブランド)の殆どがタートに影響を受けていると思います。代表例ではOLIVER PEOPLES、MOSCOTなどはそうかと思います。MOSCOTの方がタートより歴史はありますが、MOSCOTは元々眼鏡屋です。所説あるかもしれませんが眼鏡のオリジナルはTARTだと思います。(実際そう考えている方は多いように思います)

※現在のMOSCOTの眼鏡を品質等様々な面で評価している業界関係者は少ないと思います。

このTARTを名乗らないブランド・モデルは、総じてオリジナルからアレンジを加え新しい定番となっている場合が多いように思います。

因みに私はTARTをデザインソースにすること自体は悪いことではないと思います。どんなファッションアイテムでも当たり前のようにあるかと思います。

 

 

 

TART OPTICALという名前を使うケース

このケースが、球様のコメント(質問)の内容になります。

繰り返しますが、TART OPTICAL社は現存しません。

そのため現在TARTを名乗るブランドは全てレプリカになります。そして現在様々なレプリカブランドが出現しています。球様が挙げられたブランドが「Julius Tart Optical」「Tart Optical Arnel」の2ブランドになります。実はタートの正式名称「TART OPTICAL (ENTERPRISES)」という名前が正式名称なのですが、この商標は既に取られてしまっているため少し余計な単語が付けられているのです。因みにこの商標を持っているブランドもあります。(ただあまり良い噂を聞きませんのでここでは省略させて頂きます。また正式名称を使っていますが、あくまで名称のみを所得しているブランドです。実際、この商標問題はTARTの復刻にあたって揉めることが多い部分のようです。)


「TART」を名乗るだけあってこれらのブランドは当時のTARTの復刻をうたっています。

ではその差はあるのか?

私の見解としては「JULIUS TART OPTICAL」が一番忠実に再現していると思っています。

この「JULIUS TART OPTICAL」とはどんなブランドかと言うと、

因みにJULIUSは創業者の名前です。このブランドが他とブランドと大きく違う点があります。それは復刻に際して創業家のTART家の方が関わっています。そしてそのTART家の方は、当時の図面を所有していたため、当時のデザインを忠実に再現できたのです。また細部まで検証し作られているため今まで出てきたTARTの復刻なのかでも一番優れていると感じます。

 

「Tart Optical Arnel」

こちらに関しては実は詳しく知りません・・・そういえばあったなというレベルです。

そのため次から書くことに間違いがあるかもしれません。

画像等ネットで検索しますとデザイン自体がオリジナルと違うように感じます。

なぜならネットで画像検索しTARTの画像一覧をランダムに見ても「Tart Optical Arnel」の方だなとすぐわかるからです。実物を見たらもっと簡単に判別できると思います。日本製でこの値段なのであれば品質に問題はないと思いますが、完全復刻という観点から考えると?マークが付きます。

因みに「ARNEL」は、TARTを代表するモデルのモデル名です。

 

TARTの復刻を購入するであれば「JULIUS TART OPTICAL」がお勧めです

 

 

では復刻の意義についてはまた次回に書いていきます。