眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?③

 「ネガティブに捉えすぎる方の問題点」

 前回はアパレルブランド(ライセンスブランド)をポジティブに捉えすぎる方の問題点について書きました。

前回のブログはこちら➡アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?② - 眼鏡のある生活


ただブランド物を狂信的に信じている方は、眼鏡に限らず様々なジャンルでいるかと思います。決してお洒落ではなく、ブランドものに囲まれていること自体に幸せような方です。皆さんの周りにもいるはずです。ブランド命と言う方は。そのため皆さんもイメージしやすかったかもしれません。

 

ネガティブに捉える方の傾向

ここからはファッションブランドをネガティブに捉えすぎている方の問題点について書いていきます。
ブランド物を毛嫌いしている方も一定数いると思います。

珍しくないと思います。
そのような方は、

恐らく「ロゴが大きくて恥ずかしい」「値段が高い」「デザインがつまらない」「大勢の方が掛けていてダサい」「ヤンキーが掛けているイメージ」…

といったネガティブなイメージを持ってるかと思います。

(私の個人的な意見かもしれませんが)
少なくとも私はそのように思っています。
また私は眼鏡屋としての見解として、そこにプラスとしてアパレルブランドの眼鏡は「品質が悪い」と加わります。

 

ファッションブランドの眼鏡は評価されるべき

ただネガティブなイメージだけでは決してありません。
ネガティブな方は、「売るための眼鏡・サングラス」だけを見て判断してしまっているのではないでしょうか?
ファッションブランドには「ファション性を追求した眼鏡・サングラス」もあるのです。

この「ファッション性の高いモデル」は、無視できない存在です。

むしろ今後の眼鏡がどうなっていくのかの試金石にもります。

 

ファションブランド=デザイン性が高い

*これから書くファッションブランドの眼鏡は、決して売るためのダサいモデルは含みません。

 デザイン性の高さは、眼鏡ブランドに比べられない程高いからモデルが発表されます。眼鏡ブランドからは、決して発表されることないほど冒険的・実験的なモノもあります。もちろん一般の人にとっては、掛けることが出来ないほどのモデルもあります。

ただファッションブランドが作るデザイン性の高いモデルは、ただの奇抜さで終わることはありません。美しく・エレガントを兼ね備えた素晴らしいモデルが多く発表されます。

それも当然です。

ファッションブランドは、ファションに精通したブランドです。

一眼鏡ブランドでは太刀打ちができません。それもそのはずです眼鏡はファッションの中の一アイテムです。ファッションを超える存在では決してありません。あくまでファッションがあっての眼鏡・サングラスだと思います。そのため眼鏡業界の眼鏡・サングラスは、今のファッションに合ったものが発表される傾向にあります。その今のファッションを作り出しているのは、ファッションブランドなのです。(もちろんストリート発のファッションも多くあります)しかし眼鏡業界発のファッションというのは、今まで一度もなかったと思います。

 

ファッションブランドの動向は注視すべき

 その眼鏡の流行を作りだしているファッションブランドの眼鏡・サングラスは常に注視している必要があると私は考えています。
もちろんファッションを追い過ぎたくないという方もいるかと思います。そのような方も今後の眼鏡流行の流れを把握するために、ある程度は気にしていた方が良いかと思います。どんな眼鏡ブランドもファッションの動向を注視しているからです。

 

眼鏡ブランドの多くは、流行を気にしている

確かなコンセプトを持つ海外ブランド

 ファションブランドが、「売るための眼鏡」と「ファッション性高い眼鏡」の二面性を持っていることに不満を持つ方もいるかもしれません。コンセプトをしっかり持ち真摯に眼鏡に向き合ったブランドを応援したい・共感したいと考える方もいるかもしれません。
 一つのコンセプトのもとに作られているブランドに共感されることには、私も同意します。私自身、専業ブランドによって作られたアイテムを数多く所有しています。ただ私が共感を覚えるのは、そのコンセプト・歴史に共感が出来、かつ作られているモノ自体の品質・デザインに惹かれた場合です。

では眼鏡業界はどうなのでしょうか?

「普遍的なデザイン・コンセプト」を持った国産眼鏡ブランドは、殆どありません。

意外かもしれませんが、デザイン性が評価されている人気の日本ブランドでも同じです。海外眼鏡ブランドの方が、普遍的なデザイン・コンセプトを持ったブランドが多いと思いますが・・・

このブログで以前紹介した海外ブランドは、普遍的なコンセプトを持っています。
LUNOR 、MYKITA、また紹介していないブランドでは、THEO、ANNE ET VALENTIN、OLIVER GOLDSMITHと言ったブランドは変わらないデザイン・コンセプトのもと眼鏡・サングラスを作り続けています。
ここでは、あくまでコンセプトの話です。全く同じモデルを長年作り続けるという意味ではありません。(LUNOR、OLIVER GOLDSMITHは、同じものを作り続けるブランドですが)長い年月で廃番モデルが出たり、新作がでたりしてモデルは変化しますが、モデルが変わってもこのモデルは○○のものだと判断することが容易なのです。このような海外有力ブランドは、「○○っぽいデザイン」と言った感じで形容詞のように使われることすらあります。
各ブランド個性的なデザインのため(奇抜という意味ではありません)、眼鏡店の店頭に様々なブランドともに陳列されていても、どこのブランドかはすぐに見分けることが可能なのです。

 

普遍的なコンセプトを持たない日本ブランド

では、日本ブランドはどうなのか。残念ながら日本ブランドの多くは個性がありません。最近になって幾つかのブランドが個性を発揮するようになっていますが少数派です。 

ライセンスブランドをネガティブに捉える方の中には、国産眼鏡ブランドを崇拝している方もいます。そんな方の中には「品質が高い+最近はデザインも良い」と思っている方が多いように感じます。

ただそのデザインが海外ブランドの真似、流行の模倣と言ったことまで知っている方は少ないように思います。

簡単に言うと、「パクリ」です。

デザインを真似しているブランドに共感を持てるでしょうか?私は持てません。同業界の人間としては応援することがどうしてもできないのです。

 

見分けが付かない国産ブランド

 そもそもファッションから距離を取っているブランドは殆どありません。
よくコンセプト等で「ファッションを追わずに普遍的な美しさを追求している」と掲げているブランドを良く目にします。しかし大半のブランドはファッションを気にしています。その証拠に、流行を追わないと言っているブランドも5年、10年前のモデルと今のモデルが大きく違っています。そのデザインの変遷は、流行の変遷と同じなのです。偶然とは言えないはずです。

 また日本の眼鏡ブランドの眼鏡を見てみてください。

 似たモデルが本当に多くないですか?ブランドの表記がないと見わけが付かないことも多いかと思います。お互いが同じところから影響を受けているので当たり前かもしれません。
(ただ一流海外ブランドは、確固たるコンセプトを持っていることが多いのでブランドロゴを見なくてもどのブランドか判断することができます)

 

 ここで「日本のブランドでも個性的なブランドはある!」というかたもいるかと思います。実際個性的なデザインのブランドはあります。ただその多くは奇抜なだけでデザイン性の高さというものは皆無です。簡単にいうと「目立てばいい」「変わっていればいい」「構造が奇抜」といった感じでファッションとはかけ離れたものが殆どです。そもそもこれらのブランドは、全く違うフィールドで戦っているブランドです。

 

 ファッションアパレルブランドの眼鏡を毛嫌いしても勝手ですが、眼鏡ブランドにも大きな問題があるのも事実です。毛嫌いしているアパレルブランドがあって初めて成り立っている国産眼鏡もあることを覚えておいてください。
一度冷静にアパレルブランドの眼鏡・サングラスも見てみてください。

 

 普通のファッション誌では、偏ったブランドしか掲載されません。もし多くのブランドを知りたい・比較したいと言う方はこんなムック本もあるので興味のある方は読んでみてください。↓↓ (ただここに出ているライセンスブランドの眼鏡は格好良くありません)

傑作眼鏡大全 (本格眼鏡100ブランド1000本を完全網羅)

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