眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?①

 

 アパレルブランドの眼鏡の実態

レンズについての回が続きましたので、

「眼鏡について」「眼鏡ブランドについて」書いていきます。個人的にもそちらの方が楽しいので。

 

アパレルブランドとライセンスブランド

 では今回は、アパレルブランドの眼鏡について書いていきたいと思います。

アパレルブランドと書くと範囲が広すぎるので、もう少し絞りたいと思います。
ここでいうアパレルブランドとは、欧米を中心とした有名ブランドのことです。

具体的には、SAINT LAURENT、GUCCIPRADACHANEL、TOM FORD、・・・挙げればキリがありません。日本なら銀座・表参道に店舗を構えているようなブランドの眼鏡について書いていきます。

 

眼鏡に力を入れる理由

 このような有名ブランドは、ご存知の通り身の回りのモノ全てを販売しています。
そして眼鏡も勿論販売しています。寧ろサングラス・眼鏡に力を入れているブランドは多いのです。なぜなら宣伝効果が絶大だからです。有名人がメディア・パパラッチ等に写真を撮られるとき、足元やバッグをわざわざ撮ることは稀です。それこそ撮るのはファッション誌ぐらいだと思います。

もちろんファッション誌の影響力は絶大だと思いますが、市場を支えているのは「ファッショ二スタ<一般の人」だと思います。

普通顔を中心に撮られます。

その顔の中心に位置しているのがサングラス・眼鏡です。

サングラスに大きなロゴを入れたくなるのも当然と言えば当然なのです。

(反動でロゴが大きいのはダサいという風潮もあります。そのためロゴを小さくするブランドもあります)

 

一流アパレルブランドの眼鏡の品質

 ここで当たり前の大前提として。

アパレルブランドは、眼鏡を作ることが出来ません。

ここを勘違いしている方は、思いのほか多いと思います。

冷静に考えて見てください。

今老舗一流ブランドの殆どは、靴・バッグ・服・帽子等がブランドのスタートです。

その本業のクオリティ(デザイン・品質)が認められ、徐々に取り扱いの品を増やしてきたのが今の一流ブランドです。

 

一流ブランド=最高品質だと思っている方がいます。

この方程式は疑うべきです。

他のアイテムは詳しくは分かりませんが‥‥

少なくとも眼鏡に関しては大いに疑うべきです。

 

品質を疑うべき根拠 

疑うべき根拠を書きます。

眼鏡従事者の主観ではなく、客観的根拠を書きます。

 

1、そもそも眼鏡が評価されてブランドが発展したわけではない。

       本業(靴、バッグ、服…)が評価されたブランドです。眼鏡も優れている理由にはなりません。

 

2、眼鏡は自分達で作っていない。

  自前の眼鏡工場を持っているブランドはない!

  (他のファッショアイテムも同様かと)

 

3、小売価格が意外と高くない

  眼鏡・服の価格について詳しくない方にとっては意外かしれません。

  もちろん一流アパレルブランドの服は、大変高価です。

  例えば国産ブランドによる3万円程度で販売している高品質な服があったとします。しかし高級ブランドが作ると同品質であっても(デザインは勿論違いますが)倍の価格が付いてもおかしくありません。ただ無理もありません。一流の専門工場に高級ブランドが特殊デザインの服を外注したら値段が高くなって当然です。

  しかし眼鏡・サングラスは、そんなに高くならないのです。一流眼鏡ブランドとアパレルブランドの眼鏡の価格差は殆どありません。むしろ眼鏡ブランドの眼鏡の方が高いことの方が多いです。このことはアパレルブランドの眼鏡・サングラスの品質は高くないという根拠になるかと思います。(品質の低い専業ブランドに外注しているのです)

 

アパレルブランドの眼鏡の作り方

しかし外注そのものは悪いことではないと思います。

眼鏡を作るノウハウも工場もないので当然です。

専業ブランドを頼った方が良いモノが作れるはずです。

 

そのためアパレルブランドの多くは眼鏡メーカーとライセンス契約を結びます。

 ライセンスブランドを「ポジティブにとらえている方」と「ネガティブにとらえている方」両極端な気がします。ここでは、ライセンスブランドの眼鏡・サングラスについて私なりの見解も今後書いていきたいと思います。

 

 アパレルブランドの眼鏡(サングラス)の実情を知られていないことも多いと思います。そのことから説明していきます。

 

「昔のライセンスブランド」

「ライセンス契約=ブランド名を使うことが出来る契約」をしているだけと言っても過言ではありません。そのためブランドイメージとは、程遠い眼鏡・サングラスが殆どだったのです。洋服は洗練されているのに、その洋服には絶対合わないサングラス・眼鏡が作られていたのです。
ただ昔は、アパレルブランド=ライセンスブランドが当たり前だったと思います。そのためブランドロゴさえあればOKと言った感じだったとのだと思います。ただその眼鏡・サングラスに不満を覚える方もいたと思います。

 

多様化している現在の作り方

しかし現在のアパレルブランドは、ひとくくりに出来なくなっています。
様々なケースが生まれています。

 

① 昔ながらのライセンスブランド
② ブランドイメージを大切にしているブランド
③ ①、②を良く組みあわたブランド


簡単に言うとこんなケースに分かれるかと思います。
では説明していきます。

① 昔ながらのライセンスブランド

  依然と多く存在していると思います。

どんな眼鏡かというと、
前述の通り眼鏡・サングラスから、そのブランドが連想できない眼鏡です。昔ほどではありませんが、依然と多いように思います。

見分け方は、簡単です。
ブランドロゴが無くなると、どこのブランドか分からないものです。
またはロゴが無くなると個性がなくなり、どこにでもありそうな眼鏡になってしまうのが、ライセンスブランドらしいライセンスブランドです。

 

ライセンスブランドを手掛けている眼鏡メーカーは、大企業です。
その大企業は、様々なアパレルブランドを手掛けています。同じメーカーが関わるため、ブランドは違ってもデザイン・雰囲気等が酷似してしまうのです。ではどこで違いを出すかと言うと、「ブランドロゴ」と「価格」なのです。

Aというブランドは、高級ブランドなため値段を高めに設定、Bは若い人にも人気があるため低めに設定と言った感じです。AとBの品質に殆ど差がないにも関わらず価格に差をつけるのです。AとBが完全に同じモデルを使うことは流石に出来ないので、Aの方には不必要な飾り・パーツを付けることによって単価をアップさせるのです。

その結果、おばちゃん臭いダサいサングラスになるのです。(もっとも高級ブランドは老舗ブランドのことが多く、老舗ブランドのファンには年配の方も多いのも事実です。そのためおばちゃん臭くなるのも狙い通りなのかもしれません)

 

ライセンスブランドは、デザインを誰がしているのか不明です。場合によっては、製造しているメーカーが中心になって企画・デザイン・製造を行っているモノがあります。つまりブランド・デザイナー自体は有名であってもその本家の方達が関わっていないと言う場合があります。そして日本企画な上に、日本でしか販売されていないモデルすらあります。世界的有名ブランドであっても3流以下なデザインなのです。
そんな眼鏡が魅力的とは思えません。実際無くなっても誰も困らないような眼鏡です。困るのはモノの質に関しては興味がなく、ブランド命といった狂信的な方ぐらいかもしれません。

 

ただ最近では昔ながらのライセンス物はブランドイメージを損なうため、有名高級ブランド極力避ける傾向にあります。このことは眼鏡以外にも言えることかと思います。

 

② ブランドイメージを大切にしているブランド

間違いなくこちらが今の主流になっているように感じます。ただ主流と言っても流通量では①のライセンス物に負けていると思います。ファッションとしての評価・人気は間違いなくこちらの方が上だと考えます。

① のライセンスブランドとは全くの逆で積極的に企画・デザイン・製造に本家のブランドが関わってきます。そのため拘りの強い服を作るブランドが、拘りの強い眼鏡・サングラスを発表してくるのです。もちろんその眼鏡は、自分達の洋服に会った眼鏡になるのです。
ライセンスブランドは、国・地域によって展開するモデルが異なっている場合があります。前述しましたが、日本企画・デザイン・製造で日本でしか販売していないモデルがあるのです。
一方、これらのブランドは世界で同じモノが販売されているのです。よく考えれば当たり前です。こだわりの強いファッションを作っているのに、眼鏡だけは完全外注なんて異常かと思います。

このこだわりの強さをどう表現するかは。ブランドによります。
どんな方法があるかというと、

⑴ 眼鏡(大手)メーカーと契約し、企画・製造を行う。
 以前のライセンスと近い部分がありますが、実態は大きく異なります。企画、デザインにおいて本家のブランド・デザイナーが大きく関わってくるのです。結果、デザインへの拘りは以前のライセンス物とは大きく異なります。

以下のブランドがそうだと思います。

CHROME HEARTS

OAMC
YOHJI YAMAMOTO
TOMAS MAIER

  
⑵ 有名眼鏡ブランドとのコラボレーション

最近多い方法です。
ファッション性の高さが評価されている眼鏡ブランドとアパレルブランドがタッグを組んで眼鏡を作っていく方法です。最近多いとは言いましたが、絶対数は、まだ多くないと思います。増えていると言った方が良いかもしれません。このような方法を取るアパレルブランドは、眼鏡のデザイン・品質共に評価が高いのです。そのため人気も大変高いのです。

 

以下がコラボレーションしているブランド(左が眼鏡ブランド)です。
コラボレーションの場合、眼鏡ブランド名も公表されているのですぐわかります。
MYKITA×MAISON MARGIELA
MYKITA×DAMIR DOMA
DITA×THOM BROWNE(コラボではないかもしれませんが…)
OLIVER PEOPLES×KITSUNE
OLIVER PEOPLES×THE ROW
CUTLER&GROSS×COMME des GARCONS
LINDA FARROW×DRIES VAN NOTEN

 

③ 、①②を組み合わせたブランド。

どんなブランドが多いかというと、一流アパレルブランド(ビッグメゾンと言われるブランド)です。パリコレ、ミラノコレクションに出ているような世界のファッションを引っ張っているブランドです。

ファッションを引っ張っているブランドです。普通のサングラスばかり作っているわけにはいきません。有名人が掛けたくなるようなサングラスを作らなければいけません。そしてブランド価値を高める必要があります。

 

ただこのレベルの一流アパレルブランドは、とてつもなく大きい会社ですし、様々なモノを自ブランド名義で販売しています。そのため数も売って利益も上げなければいけません。売るためのモデル=一般の人が普通に掛けられる眼鏡を作るのです。

 

この相反することをバランス良く追求する必要があるのです。

 

そのため様々な眼鏡・サングラスを作っているのです。
ファッション性の高くこだわりの強いサングラスを出す一方、売るためのサングラスも出しているのです。売るためのサングラス・眼鏡は、以前のライセンスものに近いと思います。売るためのサングラスなので流通量は多いため、目にする機会も多いと思います。そのためアパレルブランドの眼鏡を評価をしなくなっても不思議ではありません。

 

ただアパレルブランドにも様々あるのです。
それを全て同じと捉えてしまうのには無理がありますし、勿体ないことかと思います。

次回は私の見解も述べていきたいと思います。

 

ではまた次回。