眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

変わるOLIVER PEOPLES

 

今回は、OLIVER PEOPLESです。

以前OLIVER PEOPLESについてある程度詳しく書きましたが、今回新たに書きたいことが生じたため「OLIVER PEOPLES」について書いていきます。

 

以前の回ではOLIVER PEOPLESを評価している点を書きました。
しかしその評価している点を訂正する必要があるかもしれません。


*今回私が書く予想はあくまで予想になりますので、話半分で聞いていただいた方が良いかもしれません。気になる方は今後の動向を注視してください。

 

では本題です。

今後OLIVER PEOPLESが変わるかもしれない
(変わってしまうかもしれない)

日本に入ってきて長い期間が経つOLIVER PEOPLESですが、大きな変化が起きています。今後更に変わっていくと思われます。

ではどう変わるか説明していきます。

 

1、変わる代理店

最大のポイントは、OLIVER PEOPLESの日本代理店(オプテックジャパン)との関係が解消されることが決まったのです。
これは業界では、かなり大きな事件です。
代理店とは書きましたが、オプテックジャパンは輸入の仲介をしているだけの存在ではありません。眼鏡・サングラスの製造も手掛けているのです。製造まで手掛ける代理店と契約が解消されることは、大きな変化が起こることは容易に想像できます。

 

では代理店はどこになるのか?

代理店はなくなります。

代理店を介せず直接運営を行うと考えられます。(厳密には子会社の代理店を介するとは思いますが)
OLIVER PEOPLESは、何年か前にイタリアの大手ルクスオティカの参加に入っているのです。この会社は日本の眼鏡企業とは比べられないほど大きく世界ナンバーワンの眼鏡会社です。実は傘下に入った頃からOLIVER PEOPLESがオプテックから離れる噂は常にありました。むしろやっとその日が来たというのが私の感想です。

 

では代理店が変わることによって何が変わるのか?

2、変わる品質

私はOLIVER PEOPLESの強みとして品質の高さから考えると価格が抑えられていると以前のブログで書きました。しかしこの強みが根底から覆される可能があるのです。

代理店との契約解消=工場との契約解消を意味するからです。

確かに今後も工場を変えずに作り続ける可能性はあります。

ただその可能性は低いように思います。
変わる根拠は、二つあります。

①傘下のブランドはイタリア製

今まで傘下に収まったブランドは、(恐らく)全てイタリア製に切り替えられています。有名ブランドのレイバン(RAYBAN)とアランミクリ(alain mikli)は、元々それぞれフランス製とアメリカ製でした。傘下に入った後は、両ブランドともイタリア製に変更されています。(イタリア製と書いてあっても製造の大部分が中国で作られている可能性はあります。)この実績から考えてもOLIVER PEOPLESもイタリア製に切り替えられてもなんら不思議はありません。

 ②OLIVER PEOPESには、既にイタリア製がある
 

現在日本で正規で流通しているものは全て日本製です。

しかし外国では既にイタリア製(中国製)が多く流通しているのです。つまりOLIVER PEOPLES(ルックスオティカ社)にとって日本製・品質に強い拘りはないと言えます。既にそのような下地があるため、これを契機に日本市場でもイタリア製へ切り替える可能性が高いと言えます。

 

以上のことから恐らくオリバーピープルズも例に漏れずイタリア製に切り替えられると思います。


3、ブランドイメージが変わる

代理店が変わることによってオリバーピープルズのイメージが変わる可能性もあります。
今後商品の販路や広告等が変わると思います。

 

「現在のオリバーピープルズ」
今のオリバーピープルズは、高品質で長く使える王道ブランドと言ったイメージを私は持っています。そして定価販売が普通で安売りされることはありません。(もし安売りを行っている店舗があった場合、その店舗は正規取扱店ではないと思います)また雑誌等の露出、取扱店舗を見ると日本では一番有名な本格眼鏡ブランドと言って良いかと思います。実際、眼鏡初心者の方で初めてちゃんとした眼鏡を欲しいと思っている方などから問い合わせ等を頂くブランドの筆頭です。(特にファッションに興味のある方)

 

「今後のオリバーピープルズ(予想)」
今後このブランドイメージは崩れるかもしれません。
もっとも親会社の意向が大きく反映されると思いますので、この予想は当たらないかもしれません。

因みに二通りの予想が出来ます。

レイバンのような展開

個人的にはこのような感じになる気がします。
レイバンのような」と言っても分からない方が多いと思います。少し説明をします。

レイバンの歴史(凄く簡略に)
戦前にアメリカで創業。品質を重視したサングラスが軍にも認められる。その後アメリカの歴史と共に傑作を世に送り出し続けたブランドです。この頃のモノはプレミア価格で取引されることも珍しくありません。しかし80年代頃から人気に陰りが見え過去のブランドという見方が強くなる。(ヴィンテージ物は常に人気があったと思います)
その過去のブランドをイタリア大手のルックスオティカ社に買収されV字回復を遂げたブランドです。人気は回復しましたがアメリカ製の頃のレイバンとは、品質・ブランドのコンセプトは全く異なります。

では今のレイバンとはどんなブランドなのか。

今のレイバンに品質として評価するところはありません。
ただ知名度は抜群です。
それこそファッションに疎い方でも知っているかと思います。
15年ぐらい前から考えると現状は想像していませんでした。
(もっとも私の予想が甘かっただけだと思いますが・・・)

最初の頃は、国内有名セレクトショップや有名眼鏡店を中心に展開していたと思います。また有名人も沢山掛けていました(今もですが)。レイバン=お洒落というイメージを植え付けることに成功したように思います。それこそウェイファーラーの復刻は即完売といった状況だったと記憶しています。

そしてその15年もの間、大々的なプロモーションにより量販店やネット等でレイバンは溢れています。価格もかなり安く販売されているものも見かけます。そして様々なモデルが販売されています。当時のレイバンとはかけ離れた品質、デザインのものも珍しくありません。

 

オリバーピープルズもこのようなブランドに変化する可能性があります。
今のオリバーピープルズとは、かけ離れたブランドになるかもしれません。量販店に流れ安く大量に消費されてしまうかもしれません。ファッションに疎い方も掛けるようなブランドになるかもしれません。

 

②アランミクリのような展開

同じルクスオティカの傘下でもブランドによっては違った道を進んでいるブランドもあります。その代表がアランミクリです。
アランミクリは、買収前も今もデザインコンシャスな高級眼鏡ブランドです。敢えて変化をあげるとすれば、買収前(前後)は、様々な眼鏡店(専門店が中心)で取り扱われていましたが、今は直営店や一部高級店、特約店での取り扱いになり取り扱い店舗はかなり減ったと思います。ただ昔以上に独自路線・高級路線へ舵を切っているように思います。


まとめ

オリバーピープルズが、どちらの道を進むかはわかりません。
アランミクリのような道をたどるのは難しいように思います。
アランミクリは買収前から高級ブランドでしたが、オリバーピープルズは高級ブランドではありません。またアメリカなどでは既に大衆的なブランドとして販売されているため急に高級路線に進むのも難しいかもしれません。


ただ既にオリバーピープルズとアランミクリのコラボモデルも販売されています。高級路線には絶対にならないとは言えないかもしれません。ただアランミクリとオリバーピープルズでは、デザイン(コンセプト)は全く違います。もし高級路線に舵をきるのであれば、TOM FORDのようなブランドになるかと思います。
 
TOM FORDのようなブランドになった場合、オリバーピープルズはイタリア製になり品質は下がります。ただ残念ながら価格は上がります。そして今以上の知名度を獲得しさらに有名ブランドになり市場にオリバーピープルズが溢れるかもしれません。

今後のオリバーピープルズの動向に注意が必要です。
イタリア製のオリバーピープルズを見かける前に購入しておくのも良いかもしれません。

 下は有名復刻モデルです。

 

 

ではまた後日。