眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

眼鏡のベストサイズは色々

今回も頂いた質問についてお答えしていきます。

今回は、「だい」様の質問についてです。

以下は質問の要約になります。

眼鏡のサイズの悩み

だい様の悩みは良くあるものかと思います↓  

当ブログでお勧めしていたLINDBERGをお店で試したが、同一モデルであっても店舗や販売員によって、「ちょうど良いサイズ」が違うのは何故か?

また「レンズ長+ブリッジ長」が、「瞳孔間距離(PD)+2mm程度」が最適と書いてあるサイトをみかけました。 実際に該当する眼鏡をかけてみたところ、瞳孔はレンズ中心部あるが無理して小さい眼鏡をかけているような印象を受けました。 遠視+乱視なので、レンズの縦幅や横幅にも注意する必要があり悩んでいる。

 

 

眼鏡サイズ選びの答え

以前書いた内容について

実は以前このことについて近い内容についてお答えしていますのそのことを一度参考にしてみてください↓www.kotonomegane.com

この内容の要約の一つを書きます。(今回の内容に該当する部分です)

それは、ジャンルによって普通のサイズは違う。

  普通サイズの例〉スクエア型(ウェリントン)は、52~50。
          ボストン型は、46~48。
          ラウンド型は、44ぐらい。

だい様がご覧になられたサイトがどのような書き方は分かりません。

ただ少し強引な書き方もしているかと思います。ラウンド型・ボストン型等では大きな間違いではないように思います。しかしスクエア型では該当し、かつ似合うモデルを探すのは至難のわざです。またブランド・モデルによっては大きく掛けることを推奨しているブランドもあります。(こちらも以前このブログで書いたことがあります) 

www.kotonomegane.com

そのブランド・モデル・ジャンルが持つ個性を無視して明確なサイズをあげるのは大ききな疑問が残ります。「おしゃれ」を語っているのに凄く「ダサい」ことを語っているように思います。

 

 お勧めサイズが違う理由

 

ただこのブログでは語れていなかったことがありますね。

だい様は、モヤモヤされているかと思います。

それは「同じモデルなのに、店(人)によってお勧めサイズが違う」ということです。

これには幾つか理由が考えられます。

①店(人)によってお勧めは違う

②無知のため

③店側の都合

大きく分けてこの3つかと思います。

 

では順に説明していきます。

① 店(人)によってお勧めは違う

これは二つの理由が考えられます。

 

1、ファッションのジャンル

2、顧客満足

この二つが考えられます。

 

1、ファッションのジャンル

この「似合う」「ちょうど良い」眼鏡問題は、大変難しい問題です。

なぜならファッションにおいて「似合う」定義って凄く曖昧だからです。

 

洋服で考えて見てください。

ファッションのジャンルは、無数にあります。

恐らく皆さんは、ご自身が好きなファッションを普通と考えているはずです。その観点から考えると「他のファッションジャンル」は、普通ではないと思うかと思います。ただ「他のジャンル」の方からみるとあなたのファッションは普通でないと思うはずです。

例えば、「ジャケットを昔ながらのサイズ感で着る方」(例えばビジネスマン、OL、コンサバな方)の着こなしと「大きめに着る方」(今の若い方を中心としたモードな方)の着こなしには大きな違いがあります。お互いの着こなしはは相まみれないかと思います。

(ファッション)ブランドによって提案しているサイズ感が違うのは勿論ですが、販売店セレクトショップ)によっても提案しているサイズ感も違います。同じブランドの同じモデルを扱っていても取り扱っているサイズ、提案しているサイズ感が異なることも珍しくありません。

ブランド・販売店によってお勧めするサイズ感=丁度良いサイズ感は違うのです。

そして眼鏡にも同じことが言えるのです。

 

眼鏡ブランドによって正解のサイズ感は異なるのです。

(特にファッションに強いブランド程、お勧めなサイズ感は明確です)

もっともブランドが提案するサイズ感通りに掛けなければいけないわけではありません。あえてサイズ感を崩して掛けるのもファッションとして面白いかと思います。

 

そして眼鏡においても店ごとによってお勧めなサイズ感はあります。

ただ洋服と異なる部分もあります。

それは眼鏡店の多くは、ファッション・コンセプトを持たない店・店員が多いのです。理由は、眼鏡がファッションとして認知されだしたのが他のアイテムに比べて遅れているからです。そのため一つの眼鏡店において幅広い眼鏡を取り扱っているのだと思います。洋服店であれば眼鏡店ほどジャンルレスで取り扱っていることは珍しいかと思います。 まだ東京など大都市であれば、ファッション・コンセプトをしかっり持った眼鏡店(セレクトショップ)はあります。それに比例してファッションの知識をもった販売員も多く在籍しているかと思います。 

 

 

2、顧客満足

どの業界も顧客満足を求めていくかと思います。眼鏡も例にもれません。

その顧客満足を得ることを前提に眼鏡選びを手伝う必要があります。

もちろん顔・ファッションに合った眼鏡を選ぶことが出来れば満足して頂けるかと思います。ただそれだけでは足りないのが眼鏡です。それは度数との兼ね合い、掛け心地の問題です。

「だい」様へ店によってお勧めが違った理由の一つにこのことも考えられます。

経験がある販売員ほど、実用の部分や出来栄えを考えながら眼鏡を選んでくれます。度無しの状態で似合っていても、完成した眼鏡が残念なものになってしまっては満足感は得られないかと思います。特にだい様は遠視なので度数を考えながらお勧めされた可能性もあります。

 

以上がまともな眼鏡店・販売員であってもお勧したサイズが違った理由かと思います。いい加減に勧められた訳ではないかと思います。

 

ただ以下の残念な理由も考えられます。

 

②無知のため

字の通りです。

眼鏡がファッションアイテムとして考えられていますが、依然として眼鏡業界はファッションに後れを取っています。 それこそファッションに無知であったり、ファッションに興味がない眼鏡店・販売員は数多くいます。

こんな眼鏡店・販売員に「ファッション」「似合っている」眼鏡をまともに相談するのは危険かと思います。一人で悩むよりは良いかもしれませんが・・・

 

③店側の都合

眼鏡に限らず小売店は、在庫を減らすことを常に考えています。

つまり売れ残りを避けたいのです。そのためお客様が売れ残り(売れ残りそうな)商品を気に入って頂いた場合・似合っている場合その商品をお勧めする可能性は高いとお思います。眼鏡店もビジネスです。致し方ないかと私は思います。

もっとも私もこの在庫に対する意識を持ちながら接客を行っていますが、あくまで似合っているときにしかお勧めはしません 

 

まとめ

 

最後若干話が逸れました。

ただお勧めが店・人によって違う理由は少なからずご理解いただけたかと思います。様々な方に意見を聞くのも大事なことかもしれません。その意見の中でどの意見を信じるべきかを考えた方が良いかと思います。お洒落だと思う方、ファッションの感性に共感を持てる方、ファッションの知識のある方をご自身のフィルターを通して取捨選択をしてください。そして信頼をおける方の意見を信じれば良いかと思います。

 

ではまた後日