眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

検眼と調整

 今回も「もも様」の質問についてお答えしていきます。

今回でもも様への回答が完結できるかと思います。

 

では今回の内容は以下の通りです。

 

1、オートレフによる測定のみの是非

オートレフとは

題名を見て何を言っているのか分からない方も多いかと思います。

オートクラフト(オートレフ)って何?

知っている方の方が珍しいかと思います。ただ検眼を行ったことがある方なら間違いなく見たことはあると思います。そして体験してこともあると思います。

 検眼の前に(一番)最初に使われる器械です。アゴを載せて中を覗くと「気球の画」が見える器械と言うと分かる方が思い出す方も多いかもしれません。(気球でない場合もあるかと思いますが、理由は分かりませんが気球の画が殆どです)因みに目に空気を当てる器械とは違います。空気を当てる器械は眼科でしかしようされません。(この器械は眼圧を図る器械で主に緑内障などの検査に使われます)

 

オートレフは簡易検査

オートレフを使用すると色々な数値を図ることが出来ます。

眼鏡屋の検眼で必要な数値である「近視・遠視・乱視」といったアバウトな度数を図ることが出来ます。ただこれはあくまで「簡易検査」なのです。正確な数値を図ることはできません。様々な検査をした結果ほぼ同じ度数ということはありますが、これはあくまで結果論です。自分の目の状態を正確に知りたいのであれば、オートレフだけでは分かりません。まともな眼鏡店であればオートレフのみで検眼を終わらせるということは絶対にありません。その選択肢すらありません。

 

例えるなら健康診断の血液検査だけで全てを判断するようなものです。普通、血液検査で異常が出たらそのあと様々な検査を行い病気を特定しますよね?もしくは血液検査で異常が出ないからっといって病気はないとも判断できませんよね?大袈裟かもしれませんが、オートレフのみで判断するということはこのようなことに近い行為なのです。オートレフのみで測定が終わるようであれば「これで大丈夫なのですか?」と聞いてみてください。まともな回答は得られないと思います。


オートレフのみでの測定を行う店舗は避けた方がよいかと思います。

そのような店で目のことを相談しても解決しないと思います。また解決にもならない可能性が高いと思います。今流行りのブルーライトカットレンズを選んでも検眼がいい加減であればあまり意味がありません。もしくは意味がないというか最大限の効果は期待できません。重要度は「ブルーライトカット<検眼」であることは間違いありません。例えるなら病気を治さずにサプリメントを飲んでごまかしているようなものです。

 

 2、調整技術の良い店の見極め方

調整技術の大切さについては以前集中して書いてきました。下の回から4回ほど連続で技術力について挙げていましたので気になる方は参考にしてみてください。www.kotonomegane.com

 

あと一流眼鏡店を探すこつとしても書いていますので参考にしてください↓

 

www.kotonomegane.com

 

では以前書いていなかったことも少し足しておきたいと思います。

(大体は以前書いていますが・・・)

フィッティングの上手さを見極める方法は幾つかあります。ただ専門的な見極め方を書いても分かり辛いかと思うので簡単な見極め方を考えてみました。

 

ちゃんと見ているか?

これは調整が上手い下手かは分からないのですが参考になるかと思います。

販売員は眼鏡の調整を行う時、見るべきポイントが複数あります。

(眼鏡を掛けた状態で)

①正面から見る ②鼻あてを見る ③上から見る ④幅を見る ⑤耳の裏を見る

見るべき理由をここでは省きますが、大きく分けてこの5ポイントを見る必要があります。(もっとも複数の項目を同時に見ている場合はあります)これらのポイントは全てチェックしなければ直すべきところが分かりません。一つでも欠けると完全な調整は行えません。

このポイントは基礎の基礎です。この見るべきポイントは、まともな販売員であれば当然知っています。もし行っていない販売員がいる場合、理由は2パターンあるかと思います。

1、基礎をそもそも知らない 2、手を抜いている

確かに1は論外ですスタートラインにすら立てていない方です。

(もっとも2の方でも平均以上の技術を持っている方もいます)

やはりポイントをチェックする方は、基本は知っています。仮に現在は調整がそこまで上手くなくても、今後上手くなる可能性が高いと思います。なぜなら「基本を知っている」=「調整の正解」を知っているからです。1の方は正解を知らないので、いくら調整をして経験を積んでも調整は上手くなりません。

 

正解を知っている可能性の高い方に調整をお願いした方がベターかと思います。

もも様の答えになったかは分かりませんが・・・調整の見極めのコツです。

 

ではまた後日。