募集
色々書いてきましたが、最近何を書くべきか迷うことも出てきました 。
ネタに困っているわけではないのですが・・・
このブログは、元々エンドユーザーの方に向けたモノです。
読まれている方が知りたいことを今後も書いていきたいと思います。
そのためネタを募集します。
今までもコメント欄に質問を頂いた場合、コメント欄で返答をしたりブログで解説したりしてきましたが、改めて募集したいと思います。
眼鏡関係で「知りたいこと」「書いてほしいこと」がありましたら是非教えてください。可能な範囲でお答えしたいと思います。
私(眼鏡屋)にとっては当たり前で気になっていないこともあるかもしれません。
ただ世間では誤解されていること知られていないことも多々あると思います。
もちろん些細なことでも構いません。
眼鏡選びの参考になる情報を提供していきたいと思います。
ではまた後日。
お勧めモデル②(THOM BROWNE編)
またまた更新が滞りました・・・
今回は今までと違いアパレルブランドのお勧めモデルを書いていきます。
ご存知の通りアパレルブランドの殆どが眼鏡(サングラス)を販売しています。そしてメガネ自体も人気があるアパレルブランドも多くあります。
ただお勧めできるブランドは少ないのも事実です。
以前アパレルブランド(ライセンスブランド)について書いているので良ければ読んでみてください→
アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?① - 眼鏡のある生活
アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?② - 眼鏡のある生活
アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?③ - 眼鏡のある生活
ここでは、人気もあり品質が高くオリジナリティの高いブランドのお勧めモデルを挙げたいと思います。
まず今回はTHOM BROWNEです。(次回があるかわかりませんが)
THOM BROWNEの凄さ
THOM BROWNEを服好きな方であれば知らない人はいないブランドです。洋服は勿論のこと眼鏡も大変有名です。人によっては眼鏡の方が有名だと思っているかもしれません。
因みに検索エンジンに「トムブラウン」と入力すると「トムブラウン メガネ」「トムブラウン サングラス」と表示されます。そのくらい興味を持たれている眼鏡なのだと思います。
ただ知名度・人気・評価が幾分過剰な部分があるように思います。そのためトムブラウンの眼鏡について調べても良いモノだとということはわかっても、何が良いのか分かりにくいかと思います。ここで何が良いのか、どこがお勧めめなのか書いていきます。
私自身はトムブラウンを「掛けたい!」とまでは思いませんが、評価しているブランドではあります。「評価している点」と「好きとまで言えない点」を挙げていきます。
評価している点
① オリジナリティ・デザイン性
② 品質
好きになれない点
① 有名過ぎる
② インパクトが強い
では順に説明していきます。
評価しているオリジナリティ
トムブラウンは、アメリカンクラシックをデザインのベースにしています。
ただ「昔の復刻」「単純なアレンジ」を行うブランドではありません。
眼鏡業界に今沢山存在する「ただのクラシック風ブランド」ではありません。
トムブラウンは、モードブランドです。
世界観を持ったブランド
人気があり、売れているブランドですが、売れる目線だけで眼鏡が作られていないことに好感を持てます。
眼鏡ブランド・アパレルブランド問わず人気があるブランドは、万人受けするような普通のデザインが多いモノです。ただトムブラウンは攻めたデザインが多いです。トムブラウンの中でも比較的普通なデザインもありますが、トムブラウンの中で普通なだけであってメガネ全般の中では印象的なモデルになります。
またデビュー当時は攻めたモデルが多かったが、徐々に普通のモデル(売るためのモデル)の割合が多くなるブランドは多いモノです。ただトムブラウンは変わらず攻めたモデルが多いように思います。そんなブランドなのに、人気が持続しているのは凄いの一言です。
品質の高さもトムブラウンの特徴
アパレルブランドでここまで品質の高さを持つブランドは他に知りません。
他の有名アパレルブランドの眼鏡の品質は低いモノが殆どです。
それこそトムブラウンより人気のあるブランド・トムフォードとは比べ物にならない程の差があります。(もっともトムフォードの品質は高くありません)
以前こちらで書いています→アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?① - 眼鏡のある生活
トムブラウンの品質は大変高いです。
品質が高い=壊れない・色が剥がれないことだと思います。もっとも日本製の眼鏡は総じて品質が高いモノです。ただトムブラウンは、品質が高いのは勿論のこと更に秀でた部分があります。
トムブラウンの品質の凄さは、「デザインの新しさ」と「品質の高さ」の両立かと思います。
特にトムブラウンのように新しいデザイン・構造に挑戦すると予想外な不具合が生じる可能性が高くなります。それこそ品質の高いはずの国産ブランドであっても、新しいデザインに挑戦したことによって問題が生じることは珍しくありません。
トムブラウンは、眼鏡デビューしてから何年か経ちますが大きな問題は起きていないように思います。日本製のブランドは沢山ありますが、本当に品質の高いモノを作っているブランドは多くありません。日本の眼鏡工場にもレベルの高い工場と低い工場があるのです。
トムブラウンを見ていると、技術力が一流の上に長い歴史・ノウハウを持った本当の意
味での一流工場で作られいることが分かります。
もっともその妥協なき物作りのせいで、商品価格に反映されてしまっていますが・・・
お勧めモデル「TB011」
では、トムブラウンの何がお勧めか。
私は「TB011」がお勧めだと思います。
アパレルブランドなのでサングラスも多く販売されていますが、ここではメガネに絞りたいと思います。
恐らくトムブラウンの中で一番有名で、一番定番として位置付けられているモデルだと思います。
(今さらお勧め!というのも若干はばかれます・・)
何を買えば良いか分からない初心者の方は参考にしてください。
トムブラウンらしいモデル「TB011」
何故このモデルがお勧めなのかというと。
何と言っても、TB011はトムブラウンの世界観に合っているからです。
トムブラウンは、アパレルブランドです。
アパレルブランドは、自分達の洋服の世界観に合うモノを作らなければいけないと思います。この当たり前のことが大きな老舗アパレルブランドでは、当たり前ではありません。自分たちの洋服に合わないモデルを多く販売しているのです。
ただそれが売れてしまう現実があります。そのようなブランドは、割り切って売れるモデル作り続けるのです。
ファッションもビジネスなのです。
トムブラウンはモードブランド
トムブラウンは、アメリカンクラシックを大胆にアレンジしたラグジュアリーなモードブランドです。(もっともアレンジがかなり強く着こなすのが難しい洋服もありますが・・・)
このトムブラウンの服・世界観に合ったモデルの代表格がTB011だと思います。
TB011を掛けてもクラシック色は殆ど出ません。
TB011は、モードな印象が強いためクラシック色は殆ど出ません。またインパクトも強いです。このインパクトの強さは、掛けて頂くとすぐに分かるかと思います。
そのためコンサバなクラシックな洋服が好きな方にお勧めしません。
またTB011の雰囲気が苦手な方にもお勧めしません。
もっともこの雰囲気が苦手なのであれば、トムブラウンの世界観を受け付けない方だと思います。雑誌や人気に流されてトムブラウンの「普通なモデル」を買って、騙し騙しで掛けても愛着はわかないように思います。また普通なモデルであってもトムブラウンは、印象が強いです。ご自身のファッションを邪魔するアイテムになってしまう可能性もあります。
違うブランドにすることをお勧めします。
流行を作ったモデル
TB011のデザインは、コンビネーションというジャンルになります。
今一番流行っているジャンルかと思います。(流行っている=最先端という意味ではありません。)それこそファッションに興味のない方もコンビネーションを掛けるようになりました。このような方は市場に溢れているため、流行りを知らずに選択しているかもしれません。
このコンビネーションを流行らせたモデル=TB011と言っても過言ではないように思います。
デザインのための構造
このモデルを初めて見たときは、デザインもさることながら大分凝った構造に驚かされれました。
凝った作りの眼鏡は、珍しくありません。
ただ凝った作りの眼鏡の多くが、格好悪いのです。
特に日本の眼鏡ブランドに多いです。
(もっとも凝った作りは日本の技術力による部分が大きいです)
理由は単純です。
「デザイナーの力量が低い」のが一番の理由ですが、もう一つ理由はあります。
それは、ファッション性が高く格好良い眼鏡を作りたいという考えが希薄なのです。
ただ単純に凝った眼鏡を作りたいだけのようです。
ファッションに疎いデザイナーが、凝っただけの珍しい眼鏡を作る。
酷い眼鏡が生まれるのは明白です。
トムブラウンの場合の凝り方は、そのようなブランドとは違います。
格好良い眼鏡を作り上げるためには、「どうすれば作れるのか」という考えから眼鏡作りがスタートしているように思います。イメージ通りの眼鏡を作るために凝った構造に辿り着いたように思います。
もちろんTB011の構造もそうだと思います。
「TB011の雰囲気を作りたい」結果今の構造になったのだと思います。
TB011のデザイン・雰囲気が唯一無二なのは、あの構造のおかげだとも言えると思います。
その構造を生み出せたのも日本の技術力のおかげです。
その分野に秀でたブランドとコラボのような形を取って商品化する点は、トムブラウンの得意なところだと思います。
トムブラウンの雰囲気は邪魔にもなる
ただトムブラウンのインパクトの強さは時によっては邪魔にもなります。
私はトムブラウンを評価していますが、掛けていません。
なぜならトンブラウンが持つ雰囲気が、私のファッションを邪魔してしまうからです。
またトムブラウンは、有名過ぎるので掛けただけでイメージ付けされてしまうのです。またインパクトも強いのでトムブラウンの雰囲気を隠すことは出来ません。何も知らずにトムブラウンを掛けるのは少々危険です。知らず知らずにチグハグな印象を与えかねないのです。
皆さん自分のファッションも一度整理してみてください。
ではまた後日。
世界的に人気があるので偽物まで流通してしまっているようです。
なんのジャンルでも同じかと思いますが、人気が高いブランドはその反動でアンチも多かったりします。トムブラウンもそんなブランドのように思います。
お勧めモデル④(LINDBERG・SPIRIT編)
リンドバーグのお勧めモデルを今回も紹介していきます。
前回はRIMのお勧めモデルを挙げましたので、
今回は予告通りSPIRITを紹介していきます。
LINDBERGとは↓
LINDBERG Eyewear - lindberg.com
LINDBERGのSPIRIT
流行から外れたリムレス
SPIRIT=リムレスは、ハッキリ言って今流行っていないジャンルかと思います。
見ての通りSPIRITは、リムレスです。
(ツーポイント、ポイント枠…呼び方は様々ありますが、ここではリムレスで統一します)
なくなることはないリムレス
リムレスが流行ったのは、一昔前で今はあまり見かけないジャンルになりつつあります。ただリムレスの雰囲気はリムレスでしか出せないため、今でも一定数のファンがいらっしゃるのも事実です。コンサバな方、知的に見せたい方、顔の印象を変えたくない方に人気があるように思います。最近だとノーベル文学賞を取られたカズオイシグロ 氏が掛けているのもLINDBERGのSPIRITです。知的な印象が際立って素敵だと思います。
最近流行っていないのでリムレスについて紹介している雑誌等もないですし、ファッションに強い眼鏡ブランドからも発売されていません。そのため何が良いのか分からないジャンルかもしれません。このブログが手助けになれば幸いです。
SPIRITシリーズの凄さ
リムレスの弱点
まずSPIRITの凄さを説明する前に、リムレスの弱点から説明していきます。
その弱点を理解して頂くとSPIRITの凄さが際立ってくると思います。
リムレスの弱点
① 弱い
② 緩む
③ 意外と目立つ
① リムレスは弱い
皆さんご存知だとは思いますが、リムレスは弱いです。
見ればすぐに分かりますが、リムレスはレンズの周囲にフレームがありません。
そのためレンズが、フレームの役割を担わないといけません。「フレームに負荷がかかる」=「レンズにも負荷がかかる」のです。結果、レンズ破損につながるのです。(普通のフレームは、レンズに負担が掛かりにくい構造になっています)
レンズ破損が起きやすい場所は決まっています。レンズに穴を開けている箇所です。
これも見ればすぐに分かるかと思います。
基本的にリムレスの構造は、テンプルとブリッジをレンズに穴を開けてネジで留めています。「ネジは金属」で「レンズはプラスチック」です。どちらが強いかは説明する必要がないほど明白です。
眼鏡に負荷がかかったとき、ネジ(金属)の硬さに負けたレンズが割れるのです。レンズが割れることは、珍しくありません。またデリケートな眼鏡である証拠にKIDS用でリムレスが販売されることは珍しいです。子供が普通に使ったらすぐレンズをダメにしてしまうからです。
② ネジが緩む
リムレスは前述の通りネジで固定されています。
ネジは緩みます。
負担が掛かりやすい部分のため、丁寧に使っている方でもいずれ緩んできます。避けられません。緩んでくると眼鏡自体がグラグラしてきて安定感に欠けます。また最悪な場合、ネジが外れてレンズが脱落し眼鏡を掛けられなくなります。
③ 意外と目立つ
これは意外かもしれません。
確かにリムレスは、眼鏡としての存在感が薄いかと思います。
実際、リムレスが好きな方の多くは印象を変えないといった印象に惹かれているかと思います。
ただ私は「リムレス=印象を変えない」というのは無理があるように思います。
リムレスにはリムレスの印象があります。
真面目そう、神経質そう、知的に見える…といった印象を与えます。また女性の方が掛けると老けてみえるというケースすらあります。他のジャンルにはない印象を作り出すことが出来る・出来てしまうのです。
つまりリムレスを掛けていて眼鏡が見えないということは決してありません
またデザイン的にも難しい部分があります。
リムレスは、ブリッジ部分が目立つのです。
*ブリッジ(レンズとレンズを繋いでいるパーツです)
何故目立つのかというと構造上の問題です。
リムレスはネジを使ってレンズとフレームを固定しています。
ネジを使うにはネジが通る穴が必要です。そのためネジが通る穴を作るのに、ネジの直径以上の幅があるパーツを使う必要があるのです。(凄く当たり前のことを書いています)またレンズを動きにくくするためパーツも必要になります。(ネジだけで留めると安定せずにネジが緩みやすくなるのです)
その結果リムレスのブリッジパーツは、リムレスが目指す雰囲気に反してブリッジが目立つのです。華奢なメタルのフルリムフレームのブリッジより太くなるのです。明らかにデザインを邪魔しているのです。
この三点が私の考えるリムレスの弱点です。
この弱点が改善しているのが、LINDBERGのSPIRIT(リムレス)なのです。
SPIRITの強み
① LINBERGは強い
確かにRIMシリーズなど一周フレームがあるものと比べてしまうと弱いとは思います。
ただリムレスというジャンルで比べると圧倒的に強いと思います。
(ここでの強さはレンズが割れにくいと言った意味になります)
なぜレンズが割れにくいかというと、フレームの細さが全てです。
リンドバーグのフレームの細さを不安視される方がいますが、全て意味があります。
この細さのおかげで力を逃がしてくれるのです。その結果、極力レンズに負荷を与えないようになっているのです。不安感を取り除くにはフレームを太くするのも良いかもしれません。ただ太くしてしまっては、意味がないのです。
因みにSPIRIT(LINDBERG全般)は、フレームは細いですが物凄く丈夫です。
あの太さでも折れるということは大変稀なのです。
殆どの方が驚かれますが、紛れもない事実です。
② LINBERGは緩みにくい
なぜならネジを使っていないからです。これに付きます。ネジを使う代わりに特殊接着剤を使用します。もちろん全く緩まないとは言いません。しかしネジのゆるみと比べると明らかに緩みにくいのです。むしろ「緩ませよう」「取ろう」としても中々取れない作りになっているのです。結果、ストレスなく使用し続けることが出来るのです。
③ ブリッジが目立たない
②に通ずる部分があります
ネジを使わないため極力細いままレンズを止めることが出来るのです。
これはフレームを見て頂くと一目瞭然です。
これ以上細くすることは不可能なレベルまで細くしております。
眼鏡を極力目立たせたくない方には、これ以上良いモノはないと思います。
結果、SPIRITはリムレス史上一番優れていると言っても過言ではないのです。
しかもLINDBERGのリムレスは、かなり前に発明されたことも驚きです。さらに驚くことに長い月日の間に何度も改良を行われています。何年も前のモデルで十分先進的で完成されたモデルでしたが、さらにそこから改良を加えていくLINDBERG社の飽くなき挑戦にも好感を持ちます。
ではどのモデルがお勧めか
前振りの話が大変長くなってすみませんでした。
LINDBERGのお勧めモデルを紹介していきたいと思います。
リムレスは、構造上今までのモデルのお勧めと若干異なる視点からのお勧めになります。
レンズシェイプのお勧め?
リムレスは、見ての通りレンズの周りはフレームで囲われていません。
そのためレンズの型数は無限です。
もっともLINDBERGはレンズシェイプもデザインしていますので、純正のレンズシェイプも沢山あります。ただ構造上どんなシェイプで作ることも可能です。それこそ自分の気に入っている眼鏡と同じレンズシェイプにすることも可能です。
(構造上可能ですが、純正のレンズシェイプしか作らないという眼鏡店もあります。)
レンズシェイプは、無限にありますので何がお勧めかと言われると難しいモノがあります。
好きなモノを選べば良いかと思います。
(これを言ってしまうと元も子もないかもしれませんが…)
元々、顔の印象を変えない雰囲気が受けているジャンルです。自分の顔に合ったモデルを選ぶことが一番だと思います。サイズ感さえ間違えなければ、問題はありません。
ただ個人的にはスクエアなモデルがお勧めです。
というのもRIMシリーズでは、出せない形だからです。丸みがあるモデルはRIMが得意としているシェイプになります。もしRIMにありそうな形であれば、RIMをお勧めしたくなるからです。
ただどの形も異なる雰囲気を持つので、色々掛け比べて決めて頂くことをお勧めします。
ではここからは、SPIRITのお勧めモデルを違う視点から語っていきます。
テンプルデザインのお勧め
RIMにはなかった部分です。
RIMは基本的にワイヤー状のタイプしかありません。
(厳密に言うとそのワイヤーにプラスチックを被せたモノもありますが、こちらも細い見た目にはなります)
SPIRITは、LINDBERGの中では一番テンプルデザインが豊富に用意されています。
(シンプルな構造のためそこでしか変化をつけられないためだと思います)
「チタンワイヤー・タイプ」「チタンプレート・タイプ」「プラスチック・タイプ」「チタンとプラスチックのコンビネーションタイプ」・・・さらにその中で様々なデザインがあります。
ただ私のお勧めは、チタンのみで作られているワイヤータイプです。
Basicテンプルが一番
なぜならBASICテンプル(今回のブログの一番上の画像)が、リンドバーグを象徴するモデルだからです。「BASICテンプル」=「チタンワイヤー・タイプ」です。BASICというだけあって、このタイプがLINDBAERGの定番モデルなのです。
BASICテンプル の良さは、SPIRITの雰囲気=ミニマムな雰囲気を最大限に出せます。また掛け心地も一番良いのです。調整も細かく行うことが出来ます。恐らくリムレスを探している方の多くはこのBASICテンプル雰囲気に惹かれるはずです。
他のチタンタイプもお勧め!と言いたいところですが、BASICに比べるとそこまでお勧めできません。掛け心地は若干劣るからです。ただBASICが良すぎるだけで、決して掛け心地が悪いわけではりません。そのためデザインに惹かれた方にはお勧めです。
お勧めしにくいプラスチックタイプのテンプル
「プラスチックタイプ」・「プラスチックとチタンの組み合わせ」は、お勧めできません。見た目・デザインに惹かれる方がいるので一定数の人気を獲得していると思います。ただ掛け心地・品質に問題があります。
掛け心地は、やはりチタンタイプの方が断然優れています。組み合わせのタイプも悪くはありませんが、どうしてもチタンタイプと比べると劣ります。
LINDBERG・SPIRITのプラスチックテンプルを見るとかなり薄くなっているのが分かります。LINDBERGらしさを出すために致し方ないかもしれませんが、薄すぎるのは問題が生じます。眼鏡に使用されるプラスチックは、縮みます。そして薄い、細いプラスチックはより縮み易いのです。この縮むという点がSPIRITのテンプルと相性が悪いのです。そしてチタンは縮みません。プラスチックは縮むのです。この縮み問題は使用頻度は、関係がありません。置いておくだけでも縮むのです。
結果、プラスチックとチタンの長さが合わなくなるのです。結果見た目・品質的に問題が生じるのです。(全てのモデルではありませんが)
もっともチタンタイプが優れているので相対的に問題があると言えるレベルかもしれません。また出た当初は大きな問題がありましたが、大分改良されたように思います。ただやはりチタンタイプに比べると品質としては劣ります。
リムレスを探している方は、是非LINDBERGを選択肢に入れてみてください。高額ですがその価値は間違いなくあるブランドです。
ではまた後日。
お勧めモデル③(LINDBERG・RIM編)
極力週一でアップするつもりでしたが、だいぶ今回は滞りました。
どうしてもこの時期は、眼鏡業界は忙しくなるもので…。
今回は、LINDBERGのお勧めモデルを挙げたいと思います。
以前LINDBERGというブランド自体を強くお勧めさせて頂きました。
そのときのブログ➡①高品質な良い眼鏡(LINDBERG) - 眼鏡のある生活
ただ多くのモデルを持つブランドのため、何を買うべきか迷われるかもしれません。
ここでは特にお勧めなモデルを紹介します。
LINDBERGのお勧めシリーズ
では少しLINDBERGのシリーズを整理します。
「RIM」「SPIRIT」「STRIP」「NOW」「ACETANIUM」
厳密に言うと他にもありますが、主だったシリーズはこの5種類かと思います。
全てのモデルがお勧めですが、
特にお勧めのシリーズは「RIM」「STRIP」です。
なぜこの二つがお勧めかと言うと、
他のブランドには、代わりのないモデルであるからです。
長くなるので今回は「RIM」のみご紹介させて頂きます。
「RIMの凄いところ」
見た目に反して大変丈夫
まずRIM自体が大変お勧めです。
何がお勧めなのか・凄いのかというところから説明します。
見た目が細いワイヤー状のため強度面に不安を覚える方が多いように思います。
ただこのRIMは物凄く丈夫な眼鏡なのです。
「細い割には丈夫」というわけではなく、全ての眼鏡ブランドの中で考えても「凄く丈夫」なのです。RIMより丈夫なモデルがあったら教えてほしいモノです。
(因みにLINDBERGの中でも一番丈夫だと思います)
構造的・デザイン的特徴
RIMシリーズは、創業当時から続く定番中の定番モデルです。
そのため数多くのモデルが販売されています。
人によってお勧めモデルは違うかもしれませんが、
私はラウンド型・ボストン型のモデルがお勧めです。
現在ボストン型・ラウンド型が流行っているからお勧めというわけではありません。
RIMとの相性が良いのが、この形だと思います。
RIMは、ワイヤー状のチタンを曲げて作られています。
ワイヤーを曲げて形作る構造のため、鋭角に曲げることが難しいように思います。
(鋭角に曲げてしまうと折れやすくなるからです。皆さん針金をイメージして頂くと良いかと思います)
デザインに制約を生む構造であるのです。そのためRIMからは凄くシャープなモデルは、あまりありません。もちろんスクエアなモデルもありますが、スクエアであっても若干丸みがあるのです。
ただ男性の方でシャープ過ぎないビジネス用眼鏡を探している方にとっては良いかもしれません。
逆に丸みがあるモデルは、この制約が生じませんので作りたいデザインが作れるのです。
お勧めモデル「CORONA」
では具体的にモデルの紹介をしていきたいと思います。
「CORONA」
私はLINDBERGの名作だと思っています。
RIMの中でも定番中の定番モデルです。
ラウンド型ですが、今の流行りからは少し外れています。
今の流行りはもう少し縦長(真円に近い)のモデルです。ただ真円になると流行過ぎて長く使えない可能性があります。このCORONAのシェイプは、時代に関係なく使用することが出来る完成された形なのです。
ファッション性の高い一部のブランドは、耐久性の面から考えると5年使用できれば御の字です。そのため5年以上先のことを考えることは意味がないように思います。流行が変化した時、その眼鏡は劣化していて使えなくなっていると思います。
一方RIMは、本当に丈夫なため5年以上余裕で使用することが出来ます。そのため今の流行が終息したとしても、古臭く感じない眼鏡の方が良いように思います。そのタイムレスなデザインを持つCORONAはお勧めなのです。
また本来、丸眼鏡は大変印象の強いモデルです。
特にクラシックなブランド(モデル)は、良くも悪くも印象がさらに強くなります。その雰囲気を出したいのであればLINDBERGだと物足りません。ただそのような方は、このブログにたどり着く前に自分の欲しいブランドにたどり着くように思います。
このモデルの良さは、クラシックになりすぎない所にあります。そのため、各々ファッションに自然と馴染むのです。
この「形はクラシック」だが、「構造はモダン」と相反する要素を併せ持つモデルでもあります。この様々な要素を持つモデルは、様々なスタイルにも合わせることが出来るのです。実際、色々なファッションスタイル・マインドの方に愛用されているのも頷けます。
また流行モデル(シェイプ)が欲しいのであれば、LINDBERGである必要もないように思います。もっと今を代表するブランドの真円のモデルを購入すればよいように思います。
ボストン型もお勧め
次にボストン型全般がおすすめです。
理由は、選択肢が多いところです。
ボストン型の定番だけで「PANTO」「MATT」「BO」「MORTEN」と4型ほどあります。(もっとあるかもしれません)
このサイトが分かりやすいので参考にご覧ください↓
LINDBERG(リンドバーグ)Rimシリーズのオーバル、ラウンド、ボストン特集です! - INSpiRAL(インスパイラル) 成城眼鏡店
似たボストン型が4型もあること自体珍しいかと思います。
さらに驚くべきことに、この4型はサイズが複数あるのです。
多いモノで4サイズ展開です。これだけあると似合うモノも見つかるはずです。一つのモデルでの複数サイズ展開も良いですが、根本的に似合わないモデルであるとサイズを変えてもしっくりきません。しかしモデルが違ければきっと似合うモデルも見つかるはずです。
新定番「JACKIE」
もう一つお勧めモデルがあります。
「JACKIE」というモデルです。
RIMシリーズの中では新しいモデルになります。
基本構造は通常のRIMと同じです。
通常のRIM+プラスチックパーツが付加されたデザインです。
(レンズが入る部分に入ります)
ここではこのモデルを「インナーリム」とします。
今までのRIMは、メタルのみで形成されていましたが、インナーリムはプラスチックの質感が楽しめます。この質感は今までのRIMでは、絶対に出せないモデルなのです。
元々RIMはコンサバ色が強いため、ファッション性は評価されていなかったと思います。(その独特なファッション性が個人的には大変好きでしたが)
そのファッションと距離を置いていたRIMにファッション性を加えたのが、このインナーリムのシリーズなのです。このプラスチックとのコンビネーションのジャンルは、今の時代・流行に合っています。また恐らくLINDBERG社もファッションを意識してか、今の流行りに合ったシェイプが多いのです。
ではどのモデルがお勧めかというと
前述の「JACKIE」です。
中にはデザイン性の高いモデルもありますが、私はこのJACKIEをお勧めします。
程よく流行のデザインを持っているモデルなのですが、RIMらしく普遍的なデザインも併せ持つ新しい定番モデルなのです。絶妙なシェイプは凄く綺麗だと思います。
そしてこのJACKIEは世界的に評価されているようで、サイズが2サイズある上にプラスチックカラーも豊富です。
女性の方であれば淡い透明感あるプラスチック色がお勧めです。
普通のクラシックフレームには出せない繊細な雰囲気が出せます。
上の写真を見て頂きたいです。本当に綺麗で繊細です。
淡い色なのに高級感もあり素敵な女性に格上げしてくれます。
番外編
LINDBERG・RIMシリーズの面白いところ
リンドバーグの殆どのモデルは、パターンオーダーが可能です。
普通のブランドは、カラーや仕様は決まっています。大体5色程度の展開でフロントとテンプルのカラーの組み合わせ・テンプルの長さ等全てが決まっています。自分好みにカスタマイズすることは出来ません。表向きの理由は、デザイナーが考えた組み合わせが一番美しくお勧めだからです。そのためカスタマイズは受けてもらえません。勿論そのデザイン性を崩したくないというのも大きな理由ですが、一番の理由はコストやリスクを減らしたいというのが一番の理由かと思います。
しかしLINDBERGは、様々なカスタマイズが可能です。
決して裏メニュー的なものではなくブランドとして推奨しています。
なぜLINDBERG はこのようなことが出来るのかというと(私の推測ですが)
① 溶接をしていない。
② 仕様を変えずに長年同じ構造
③ 単純な構造のため作るのが簡単
④ 共通パーツが多い
⑤ ロットの差•個体差がない
恐らくこの辺が理由かと思います。(個々の説明は割愛します)
この5項目全てを網羅したブランドは中々ないためLINDBERGが特異な存在になるのです。
このカスタマイズのシステムはおススメですが、LINDBERGの通常ラインナップから大きく外れた組み合わせにするのは、お勧めしません。なぜなら大胆な組み合わせにする方の完成品を見ると、殆どがダサい眼鏡になっているからです。あくまでサンプルからのマイナー変更で止めておくことお勧めします。
光沢のある金色メタルをマットに変えるであったり、サンプルAとサンプルBを組み合わせたりとイメージがわく範囲に止めてください。
ご自身のセンスに相当自信があるか、自分のラッキーカラーは〇〇で絶対に〇〇で作りたいとかの方はご自由に思い思いにオーダーしても良いと思いますが。
ではまた後日。
お勧めモデル②(OLIVER PEOPLES編)
OLIVER PEOPLESは定番が多い
今回のお勧めモデルはOLIVER PEOPLESより。
OLIVER PEOPLESは定番モデルが本当に多いブランドです。
少し考えただけでいくつかのモデルが頭に浮かびます。
「MP2」「O’MALLEY」「505」「AERO」「STRUMMER」「DIANDRA」…
少し考えただけでこれだけ挙げられます。またこれ以外にも定番モデルを多く持つ化け物ブランドです。
(女性用の小さいモデルも定番としてあります。ただこのジャンルは、ブランドらしさというより売るためのモデルのような気がします。それこそ日本企画のモデルであったような気がします)
名作「SHELDRAKE」
私の中でOLIVER PEOPLESらしいモデルとして真っ先に思い浮かぶモデルは、
「SHELDRAKE」
名作です 。
恐らくOLIVER PEOPLESと言えば、「SHELDRAKE」を挙げる方は多いと思います。
特に昔からの眼鏡業界の人間であれば、このモデルを挙げるのではないでしょうか。
ブランド側もSHELDRAKEを一番の定番(主力商品)として位置付けているように思います。その証拠にこのモデルは、長年販売され続けています。(定番なので販売され続けるのは当たり前かもしれません)さらにこのモデルは、LIMITEDモデルが定期的に販売されます。
大きいモデル・小さいモデル・限定カラー・折り畳み・コラボモデル・・・といった感じで種類はどんどん増えています。こんなモデルは、他のブランドでは中々ないかと思います。
MP2や505も名作だが
若い方やファッションに敏感の方は、もしかしたら他のモデルを挙げるように思います。
恐らくこのような方は、「MP2」や「505」というモデルを挙げると思います。
ただどちらがお勧めかというと私はSHELDRAKEをお薦めします。
MP2と505は復刻モデルです。
創業当時に人気を博したモデルのようです。(流石に私も30年前の状況はしりませんが)
ただその発売当初から常に販売され続いたモデルではありません。長い間販売が休止していた状態からの復刻なのです。
復刻された理由は、ファッションが変化し505・MP2が似合う時代が来たためです。MP2・505は、クラッシク色が大変強いモデルです。クラッシク色が強い=天地幅が広いモデル(丸みがあって縦長のモデル)です。
昔からあるモデルですが、流行りのモデルでもあります。流行はいつか廃れていきます。有名ブランド・モデルなら廃れるスピード早いモノです。実際、復刻されてから時間が経ちました。MP2・505の勢いは失われてきているように感じます。
因みに今の流行は、メタルフレームです。
掛けていて遅れている・古いとまでは思いませんが、このモデルを今買うのは今更感を感じます。(特に流行モノが好きの方には、お勧めしません。)
MP2の注意点
MP2に似た形は、現在市場に溢れています。
(MP2でなければいけない理由はないように感じてしまいます)
ここまで流行ると反動で急速になくなっていくように思います。
またOLIVER PEOPLESは、市場を読む力に長けています。次第に違うモデルを推してくるかもしれません。
MP2に似たモデルは本当に多いです。
そのためこのジャンルを買おうと思った時、何を買うべきか迷われると思います。
そんな時は、一度MP2を試してみてください。
MP2のデザインは完成されています。試金石になると思います。このジャンルのモデルを探しているのであれば、一度試して頂くのも良いかもしれません。
もちろん日本ブランドもこのジャンルのモデルを多く作っています。ただ美しくないモデルも散見されます。以前も語りましたが、日本のブランドには流行っているから作るという二番煎じのブランドが少なくありません。そんな模倣ブランドのモデルはお勧めできません。
505の注意点
505にもMP2と同じことが言えます。
ただ505には、また違った問題があります。そのため積極的にはお勧めするには躊躇します。
理由は、デザインがMP2より個性的だということではありません。
505には、構造的問題があるのです。
どのような問題があるかというと。
調整に難点があるのです。
眼鏡にはクリングスというパーツがあります。
鼻当てを支えている金属のパーツです。(大体がUの字、Sの字、Lの字のような形をしています)このクリングスのパーツが、505の場合、物凄く硬いのです。
ここまで硬いクリングスは見たことがありません。硬すぎるため、曲げたりすることが出来ないため調整が不完全になってしまうのです。曲げることが出来ないとパット(鼻に触れるパーツ)が、綺麗に当たらないため跡が付きやすかったり、落ちやすくなったりしてしまうのです。
さらに505は、天地幅が大変広いです。そのため眼鏡の下縁が頬に触れてしまうのです。もし調整が出来るクリングスであれば、調整を行い当たらないようにすることが容易にできます。ただ505はできないのです。
なぜこのようなパーツを使用されているのか?
ここからは私の推測です。
505が発売されたとき調整の必要性を感じていなかったのだと推測しています。505は、OLIVER PEOPLES創業当時に発売されたモデルです。そのため当時は、アメリカ人向けに作られたのだと思います。アジア人であれば頬に当たる可能性が高いのですが、欧米人の高い鼻であれば頬に当たらないのです。そのため調整よりも頑強さを追求したのかもしれません。ただ発売されたあと問題に気が付いたからか、505の派生形モデル506、507と言ったモデルはちゃんと調整できるように改良されているのです。
では506、507がお勧めですか?と思う方もいるかもしれません。
ただ私に言わせれば506、507では、デザインに見るべきものは特にないのでお勧めしません。505のデザインであることが重要なのです。
505は調整に難点がありますが、日本人の方でも問題がなく掛けれ方も勿論いらっしゃいますので一度店頭で試してみてください。
SHELDRAKEの優れたデザイン
では話を戻します。
SHELDRAKEの何が優れているのか。
私にはアメリカブランドらしさが詰まったモデルであると感じます。
30年前からありますが、OLIVERBPEOPLESはあくまで現代のブランドです。そのためヴィンテージのデザインをそのまま作ることはしません。ヴィンテージデザインをアレンジしたモデルを作り続けいるのです。そのアレンジ力が大変優れたブランドであると私は考えています。
SHELDRAKEも例に漏れず。ヴィンテージをアレンジ・アップデートしたモデルなのです。
アメリカブランドらしく武骨・素朴な感じもありますが、今の時代に合うようにデザインをし直されています。その結果、武骨過ぎない、素朴過ぎない雰囲気になっているのです。結果癖のないモデルになっています。そのためスタイルを選ばずに合わせることが出来るモデルでもあるのです。
確かに無難なモデルと言えるかもしれませんが、初めてクラシックなプラスチックモデルを掛けようとしている方には是非お勧めモデルだと思います。またはこのモデルを掛けてみた結果、自分に本当に合ったモデルと言うモノを探す試金石になるようなモデルだと思います。
似て非なるもの
このモデルを見ると
「なんか見たことある…」「普通?」って思う方もいるかもしれません。
確かに見たことがありそうで普通な感じがしますが、普通なモデル程掛けたときに差が出るものです。Gパンなどもそうかと思います。平置きした時シルエット等は殆ど分かりませんが、穿いてみると差が分かると思います。
その差が長年支持され続けている理由なのだと思います。
また似たモデルは確かにあります。
特にMOSCOT「LEMTOSH」が真っ先に思い浮びます。
写真で見ると殆ど同じです。ただもちろん違いはあります。
簡単に差を言うとMOSCOTの方がヴィンテージテイストが強いです。そのためアメリカ的なの武骨さが強いように思います。例えばMOSCOTの方が、丸みが強かったり、太かったり、金属パーツが大きかったりと癖が強いのです。そのためその武骨なヴィンテージ感を出したくないのであれば、SHELDRAKEの方がお勧めです。
SHELDRAKEの方が、スーツ・カジュアル・ビジネスなんでも大変合わせやすいモデルです。中々ここまで守備範囲の広いモデルはありません。
(ただこの2モデルのデザインの優劣は付けられないと思います。あくまで雰囲気の差になると思います)
品質も信頼がおける
ただ品質に関して言うとOLIVER PEOPLESのほうが断然高いと思います。MOSCOTの歴史等の触れ込みを見ると品質も高さそうですが、決して品質が高いブランドではありません。雰囲気もチープな印象があります。逆にOLIVER PEOPLESは、品質も高くアフターケアも安心です。
個人的にはMOSCOTはあまり好きではありません。もしMOSCOTを買うのであれば、本物のヴィンテージフレームが欲しくなりますし、もっと本格的なブランドが欲しいです。またMOSCOTは、ブランディングの巧みさで成功しているブランドという認識のためあまり評価していません。
淘汰されないモデル
最後に。
SHELDRAKEは、今流行っているジャンルではありません。
今流行っているのは、コンビネーションフレームとメタルフレームです。
SHELDRAKEのような、太めなプラスチックフレームは少し前に流行っていました。太プラスチックブームの頃は、様々なブランドからSHELDRAKEやOLIVER GOLDSMITHのCONSUL(前回のブログで紹介したモデル)に似たモデルが販売されていました。しかし流行が終わり、模倣していた完成度の低いモデルは一気に市場から姿を消しました。ただ全てが無くなったわけではありません。完成度の高いモデルは、淘汰されずに残っています。SHELDRAKEは、今でも残っている上に未だに人気が継続している名作モデルなのです。
ではまた後日
お勧めモデル①(OLIVER GOLDSMITH編)
お勧め眼鏡「ブランド」の紹介が多かった当ブログですが、今回からはお勧めブランドのお勧め「モデル」を紹介していきたいと思います。
(コメントで何名かの方から要望を頂いていましたので)
眼鏡の独特な世界
ただ眼鏡の場合、お勧めモデルの紹介は若干難しいところがあります。
なぜなら他のファッションアイテムと少し異質な部分があるからです。
「眼鏡特有な部分」
① ファッションとしての歴史が浅い=定番と言えるモデルが少ない。
靴やバッグ等だと、誰もが知っている老舗有名ブランドがあります。そしてそのようなブランドはブランドを代表するモデルを持っています。しかし眼鏡は、他のファッションアイテムに比べると老舗有名ブランドが殆どありません。そのため定番モデルと言うモノが少ないように感じます。
② 似合う・似合わないが他のアイテムより顕著
靴・鞄等であれば似合わない靴・鞄って中々ないかと思います。
もちろん着こなしに合わないというものはありますが、その靴・バッグそのものが似合わないと言うことはありません。(ファッション感度の高い方ではあるかもしれませんが。)
似合う似合わないということが少ないため、爆発的に流行ることがあるのだと思います。ただ眼鏡の場合は、似合う似合わないというものがあります。そのため定番が生まれにくいのかもしれません。
そのためこれからお勧めするモデルは、名作眼鏡かもしれませんが全ての方にお勧めと言うわけではないのでご注意下さいませ。
OLIVERGOLDSMITHの名作
何をお薦めするか迷いましたが、定番中の定番から紹介していきたいと思います。
ブランド「OLIVER GOLDSMITH」
モデル「CONSUL-S」「VICE CONSUL⁻S」
http://www.ponmeganeweb.com/product-list/46
このブランドのこのモデルを紹介したいと思います。
今の流行りではありませんが、間違いなく名作モデルです。
OLIVERGOLDSMITHについて
OLIVER GOLDSMITH(以下OG)を知らない方もいるかもしれませんので
こんなブランドです➡http://www.olivergoldsmith.com/
(公式HPはサングラスのみのようです。詳しく知りたい方は、検索してみてください沢山出てきます)
OGの歴史(再始動にあたって)
OGは、大変歴史のあるブランドです。
1926年創業。
驚くべき歴史をもつ眼鏡ブランドです。
1960年頃に一世風靡し、当時有名な男優・女優が掛けていたことでも有名です。ただ一時休止状態になっていましたが、10年程前に再始動したブランドです。
再始動にあたり依然と同じようにMADE IN UKで進めようとしたらしいのですが、品質+供給の安定の両面のから断念したらしいです。そして再考した結果、日本製にすることで問題が解決し、今にいたるのです。
日本で展開している眼鏡は全てが日本製ですが、サングラスは日本製とイタリア製があります。イギリス製も一時ありましたが、諸事情により今は展開されていません。日本製が主のため、イギリス製偏愛の方には評判が良くないようです。私はイギリス製偏愛ではないため、今の状態で全く問題を感じていません。むしろ日本製で良いと考えています。
イギリス製に限らずオリジナル重視の方は、一定数いるかと思います。もちろんオリジナルの品質が大変高かったが、生産地等の変更により品質が低くなってしまったのであれば、オリジナルを懐かしむのは致し方ないかと思います。(レイバンなどは、生産地の変更により品質は大きく下がりました)
ただOGは、決して品質は落ちていません。寧ろ品質は向上しています。
モノの本質を見ずに判断するとはどうかと思います。
定番になるには理由がある
話は逸れますが、ファッションアイテムで名作として現代にも世に残っているものには、全てに理由があると思います。
「品質の高さ」、「デザイン性の高さ」
この二点の高さが評価され人気を博しブームを生み、その後定番として定着し今に至るのだと思います。特に昔からあるアイテムは、品質の高さが評価されていたように思います。
その品質が以前より落ちた、もしくは他のブランドの品質が上がり相対的に品質の優位性がなくなったアイテムを懐古主義によって固執するのは正しい判断に思えません。もっと言うと100年ほど前に画期的なアイテムを生み出した創業者が、今の同アイテムの品質が相対的に劣っていることを知ったら、間違いなくアイテムの品質向上に努める筈です。
話は大分逸れました。OGの素晴らしさに話を戻します。
このモデルの凄さを説明していきます。
「CONSUL」「VICE CONSUL」の素晴らしさ
この2モデルを見たとき
「見たことありそう」「普通じゃん?」
と思うかもしれません。
確かに似たモデルは結構あります。
もっともこのモデルに影響を受けたモデルが多いと言えるかもしれません。
エレガントの極み
ただこのブランドのこのモデルが凄い点は、
「エレガント」
であるところです。
普通プラスチックフレームは、メタルフレームに比べてカジュアルになります。
ただこのモデル(ブランド)のプラ枠は、エレガントを感じます。
艶のあるスーツ・ドレスにこんなにも合うプラ枠は中々ありません。
50年位前の英国紳士(セレブ)に愛されたブランドです。
当時の写真を見るとわかるのですが、当時のスターは、ドレスにOGを合わせています。このconsul、vice consulもそうで艶のあるスーツスタイルに合わせています。
(もっとも当時の男性は公的な場では殆どスーツスタイルであったかと思います)
その古き良き英国紳士スタイルと共に生きてきたブランドです。合わないはずがないのです。今のブランドでOG並にエレガントを感じるプラスチックフレームはないと思います。
OGに代わるブランドはない
同じ英国ブランドのCUTLER&GROSSは、エレガントよりロック・モードを感じます。またアメリカのクラッシクブランド(OLIVER PEOPLES等)は、アメリカらしく無骨さを感じます。
あえてOGと同じジャンルのものを作っている有名ブランドを挙げるとすれば、TOM FORDかもしれません。(TOM FORDの全てのモデルでは決してありません。同ブランドのconsulに似たモデルです)
OGは、TOM FORDに間違いなく影響を与えています。ただTOM FORDとOG は似て非なるものです。違いは、TOM FORDの方が華美・ゴージャス感があります。そのため正統派なスーツスタイルを好む方には、やり過ぎ感が出てしまうのです。
そのため悪な感じでギラついた感じを出したいのであれば、TOM FORDが良く。正統派なブリティッシュスタイルで英国紳士調にしたいのであればOGがオススメなのです。同じドレススタイルですが、マインドは全く違います。
そんな私もスーツは英国派なので、結婚式等フォーマルな場ではOG を用いることが多いですが、TOM FORDのやり過ぎ感は好きになれないので、TOM FORDを購入したことはありません。
またTOM FORDは、大変有名なブランドです。
そしてT字のアイコンが表面に出てくるため、ブランドを知っている人には一目で分かります。その印象が大変強いため自分のファッションに合う場合はさらに格上げしてくれますが、自分のファッションに合わない場合、台無しになる危険性すらあります。眼鏡は小さなファッションアイテムですが、顔の中心にくるアイテムでもあります。考えている以上に気を使った方が良いのです。
サイズ展開が豊富
この二つのモデルはサイズ展開が豊富
眼鏡はワンサイズ展開が殆どです。
ただ顔の大きさは様々なのに、ワンサイズ展開は無理があるように思いませんか?
他のファッションアイテムは、複数のサイズ展開が当たり前です。
眼鏡がワンサイズ展開の理由は、調整が出来るからだと思います。
調整が出来るため、靴などと違い小さかったり大きかったりしても掛けることが出来ます。そのため眼鏡ブランドも複数のサイズ展開の必要に駆られていないのだと思います。(また眼鏡がワンサイズ展開の理由には、コスト・在庫余りを防ぎたいということも間違いなくあります)
ただ掛けることは出来ますが、やはりワンサイズ展開は無理があります。
例えばベストな形であっても見た目のサイズが「若干大きい」「若干小さい」と言うことは珍しくありません。逆に見た目のサイズがジャストでも若干形が気に入らないということもあるかと思います。またシンプルな眼鏡ほど、デザイン・サイズの微差が見た目にも大きく影響します。そのため複数サイズが必要にもなるのだと思います。
皆さん、「ベストな形」で「ベストなサイズ」の眼鏡が欲しいのではないでしょうか?
殆どのモデルがワンサイズですが、いくつかのブランド(モデル)は複数サイズ展開しています。
複数サイズ展開しているモデルは、定番ブランドの定番モデルです。
定番モデルと言うものは、流行が様々変化しても淘汰されず生き残ってきた名品です。完成されたデザインなのです。
そのようなモデルは複数サイズ展開していることが多いのです。
今回挙げたモデル「CONSUL」「VICE CONSUL」も複数サイズ展開です。
CONSULは、SS・50・S・Gと4サイズあり、VICE CONSULは、SS、Sの2サイズ展開です。特にCONSULは、4サイズあり眼鏡としては豊富なサイズ展開をしています。(因みに両モデルともサイズSが普通のサイズという位置づけです)CONSULの方が豊富なサイズ展開の理由は、CONSULの方がシンプルなデザインであることが大きいと思います。(またCONSULの方が売れているのでしょう)
この豊富なサイズ展開は、ファッションの観点から考えると嬉しい限りです。
これだけあると複数サイズ所有して、敢えて大きめ敢えて小さめに掛けたりするのも面白いかと思います。
CONSULとVICE CONSULの違い
今回、二大有名モデルCONSULとVICE CONSULを挙げています。
「この二つはどう違うんだ!」「どちらを選べばいいんだ?」
と思う方もいるかと思います。
この二つモデルをどう選ぶべきか、私なりの見解を書いていきます。
CONSULは見ての通りシンプルな枠です。
大変合わせやすいモデルだと思います。革靴・スーツなどのファッションアイテムで定番モデルが好きな方にお勧めです。またドレススタイルだけでなく、カジュアルスタイルでも使いたい方にも使いたい方にもお勧めです。
VICE CONSULは、特徴的なデザインをしています。
フレームそのものは角張っていますが、レンズの形は丸みを帯びているのです。そのためフレームのボリュームに変化が生まれ他のブランド(モデル)にはないデザインになっているのです。そして耳側の上には、三点の金属パーツが施されています。そのパーツは10金を厚くコーティングされているため、高級感が他にないレベルまで押し上げています。
この黒(縁)に金(色)を施すいうデザインは、今では良く見ますがOGの再始動が契機だったように思います。(もちろんビンテージフレーム等では良く見かけるデザインです)
OG再始動後、TOM FORD等が黒×金というデザインが海外ラグジュアリーブランドを中心に一気に増えたように思います。
VICE CONSULは、高級感が高く特徴的なデザインをしているためエレガントさを強く出したいのであれば、このモデルは凄くお勧めです。しかしカジュアルにも使いたい・シンプルに使いたいのであればお勧めしません。
このエレガントさのさじ加減がCONSULとVICE CONSULの違いであります。
日本ブランドが苦手なジャンル
このエレガントな眼鏡は、日本ブランドが苦手なように感じます。
元々日本ブランドは、柔らかい雰囲気を出すことが得意なブランドが多いのです。
(もっとも今人気のあるデザイン性の高い日本ブランドは、CONSULのような太い黒縁を作っていなません。もし今が太黒縁ブームであれば、素晴らしいドレス用黒縁も展開していたかもしれません)
日本ブランドでビジネス・ドレスでも使えそうなシャープな黒縁眼鏡を展開しているブランドもあります。実際、デザインは直線的でシャープな感じになっています。しかし私の見解としては、決して美しいドレススタイルではありません。ただ直線的なだけで高級感はありません。結果、正統派ブリティッシュスタイルには合いません。服は完璧であった場合、その眼鏡をすると安っぽくなってしまうのです。直線を出せば良いと言うものではないのです。大体そんな眼鏡を作る日本ブランドは、美意識が低いように感じます。
ではまた後日
アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?③
「ネガティブに捉えすぎる方の問題点」
前回はアパレルブランド(ライセンスブランド)をポジティブに捉えすぎる方の問題点について書きました。
前回のブログはこちら➡アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?② - 眼鏡のある生活
ただブランド物を狂信的に信じている方は、眼鏡に限らず様々なジャンルでいるかと思います。決してお洒落ではなく、ブランドものに囲まれていること自体に幸せような方です。皆さんの周りにもいるはずです。ブランド命と言う方は。そのため皆さんもイメージしやすかったかもしれません。
ネガティブに捉える方の傾向
ここからはファッションブランドをネガティブに捉えすぎている方の問題点について書いていきます。
ブランド物を毛嫌いしている方も一定数いると思います。
珍しくないと思います。
そのような方は、
恐らく「ロゴが大きくて恥ずかしい」「値段が高い」「デザインがつまらない」「大勢の方が掛けていてダサい」「ヤンキーが掛けているイメージ」…
といったネガティブなイメージを持ってるかと思います。
(私の個人的な意見かもしれませんが)
少なくとも私はそのように思っています。
また私は眼鏡屋としての見解として、そこにプラスとしてアパレルブランドの眼鏡は「品質が悪い」と加わります。
ファッションブランドの眼鏡は評価されるべき
ただネガティブなイメージだけでは決してありません。
ネガティブな方は、「売るための眼鏡・サングラス」だけを見て判断してしまっているのではないでしょうか?
ファッションブランドには「ファション性を追求した眼鏡・サングラス」もあるのです。
この「ファッション性の高いモデル」は、無視できない存在です。
むしろ今後の眼鏡がどうなっていくのかの試金石にもります。
ファションブランド=デザイン性が高い
*これから書くファッションブランドの眼鏡は、決して売るためのダサいモデルは含みません。
デザイン性の高さは、眼鏡ブランドに比べられない程高いからモデルが発表されます。眼鏡ブランドからは、決して発表されることないほど冒険的・実験的なモノもあります。もちろん一般の人にとっては、掛けることが出来ないほどのモデルもあります。
ただファッションブランドが作るデザイン性の高いモデルは、ただの奇抜さで終わることはありません。美しく・エレガントを兼ね備えた素晴らしいモデルが多く発表されます。
それも当然です。
ファッションブランドは、ファションに精通したブランドです。
一眼鏡ブランドでは太刀打ちができません。それもそのはずです眼鏡はファッションの中の一アイテムです。ファッションを超える存在では決してありません。あくまでファッションがあっての眼鏡・サングラスだと思います。そのため眼鏡業界の眼鏡・サングラスは、今のファッションに合ったものが発表される傾向にあります。その今のファッションを作り出しているのは、ファッションブランドなのです。(もちろんストリート発のファッションも多くあります)しかし眼鏡業界発のファッションというのは、今まで一度もなかったと思います。
ファッションブランドの動向は注視すべき
その眼鏡の流行を作りだしているファッションブランドの眼鏡・サングラスは常に注視している必要があると私は考えています。
もちろんファッションを追い過ぎたくないという方もいるかと思います。そのような方も今後の眼鏡流行の流れを把握するために、ある程度は気にしていた方が良いかと思います。どんな眼鏡ブランドもファッションの動向を注視しているからです。
眼鏡ブランドの多くは、流行を気にしている
確かなコンセプトを持つ海外ブランド
ファションブランドが、「売るための眼鏡」と「ファッション性高い眼鏡」の二面性を持っていることに不満を持つ方もいるかもしれません。コンセプトをしっかり持ち真摯に眼鏡に向き合ったブランドを応援したい・共感したいと考える方もいるかもしれません。
一つのコンセプトのもとに作られているブランドに共感されることには、私も同意します。私自身、専業ブランドによって作られたアイテムを数多く所有しています。ただ私が共感を覚えるのは、そのコンセプト・歴史に共感が出来、かつ作られているモノ自体の品質・デザインに惹かれた場合です。
では眼鏡業界はどうなのでしょうか?
「普遍的なデザイン・コンセプト」を持った国産眼鏡ブランドは、殆どありません。
意外かもしれませんが、デザイン性が評価されている人気の日本ブランドでも同じです。海外眼鏡ブランドの方が、普遍的なデザイン・コンセプトを持ったブランドが多いと思いますが・・・
このブログで以前紹介した海外ブランドは、普遍的なコンセプトを持っています。
LUNOR 、MYKITA、また紹介していないブランドでは、THEO、ANNE ET VALENTIN、OLIVER GOLDSMITHと言ったブランドは変わらないデザイン・コンセプトのもと眼鏡・サングラスを作り続けています。
ここでは、あくまでコンセプトの話です。全く同じモデルを長年作り続けるという意味ではありません。(LUNOR、OLIVER GOLDSMITHは、同じものを作り続けるブランドですが)長い年月で廃番モデルが出たり、新作がでたりしてモデルは変化しますが、モデルが変わってもこのモデルは○○のものだと判断することが容易なのです。このような海外有力ブランドは、「○○っぽいデザイン」と言った感じで形容詞のように使われることすらあります。
各ブランド個性的なデザインのため(奇抜という意味ではありません)、眼鏡店の店頭に様々なブランドともに陳列されていても、どこのブランドかはすぐに見分けることが可能なのです。
普遍的なコンセプトを持たない日本ブランド
では、日本ブランドはどうなのか。残念ながら日本ブランドの多くは個性がありません。最近になって幾つかのブランドが個性を発揮するようになっていますが少数派です。
ライセンスブランドをネガティブに捉える方の中には、国産眼鏡ブランドを崇拝している方もいます。そんな方の中には「品質が高い+最近はデザインも良い」と思っている方が多いように感じます。
ただそのデザインが海外ブランドの真似、流行の模倣と言ったことまで知っている方は少ないように思います。
簡単に言うと、「パクリ」です。
デザインを真似しているブランドに共感を持てるでしょうか?私は持てません。同業界の人間としては応援することがどうしてもできないのです。
見分けが付かない国産ブランド
そもそもファッションから距離を取っているブランドは殆どありません。
よくコンセプト等で「ファッションを追わずに普遍的な美しさを追求している」と掲げているブランドを良く目にします。しかし大半のブランドはファッションを気にしています。その証拠に、流行を追わないと言っているブランドも5年、10年前のモデルと今のモデルが大きく違っています。そのデザインの変遷は、流行の変遷と同じなのです。偶然とは言えないはずです。
また日本の眼鏡ブランドの眼鏡を見てみてください。
似たモデルが本当に多くないですか?ブランドの表記がないと見わけが付かないことも多いかと思います。お互いが同じところから影響を受けているので当たり前かもしれません。
(ただ一流海外ブランドは、確固たるコンセプトを持っていることが多いのでブランドロゴを見なくてもどのブランドか判断することができます)
ここで「日本のブランドでも個性的なブランドはある!」というかたもいるかと思います。実際個性的なデザインのブランドはあります。ただその多くは奇抜なだけでデザイン性の高さというものは皆無です。簡単にいうと「目立てばいい」「変わっていればいい」「構造が奇抜」といった感じでファッションとはかけ離れたものが殆どです。そもそもこれらのブランドは、全く違うフィールドで戦っているブランドです。
ファッションアパレルブランドの眼鏡を毛嫌いしても勝手ですが、眼鏡ブランドにも大きな問題があるのも事実です。毛嫌いしているアパレルブランドがあって初めて成り立っている国産眼鏡もあることを覚えておいてください。
一度冷静にアパレルブランドの眼鏡・サングラスも見てみてください。
普通のファッション誌では、偏ったブランドしか掲載されません。もし多くのブランドを知りたい・比較したいと言う方はこんなムック本もあるので興味のある方は読んでみてください。↓↓ (ただここに出ているライセンスブランドの眼鏡は格好良くありません)
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