MATSUDAとEnaLloid
またまた更新が滞りました。
今年度からは心機一転頑張っていきたいと思います。
ブログを止めるつもりはありませんのでご安心ください!!
これからも中々語られることがない内容を伝えていきたいと思います。
では今回は前回掛けなかったアパレルブランドのvarde77ですが、私の考察は省略させて頂きたいと思います。なぜなら前回書いたアパレルブランドのものに比べると突っ込みどころがなかったからです。
因みに前回のブログはこちらです↓
ファッションブランドの眼鏡①(gladhand,gelado) - 眼鏡のある生活
前回のブランド眼鏡は、誇大広告のような触れ込みが散見していました。
ただこのverde77の眼鏡については、私が確認した限りでは見受けられませんでした。デザインに惹かれたのであれば良いかと思います。
では今回は、「アメリカ様」からの残りの質問であった。
matsuda、エナロイドについて書いていきます。
コメ主のアメリカ様がこの2ブランドを気にされたかは分かりませんが、この2ブランドのテイストは異なります。この2ブランドで眼鏡選びを悩まれる方は極稀かと思います。真逆のような日本ブランドになります。
ではMatsudaから
仰々しいブランドMATSUDA
このブランドは、30年以上前に海外を中心に一世風靡した伝説的なブランドです。
ではmatsudaとは、こんなブランドです↓
MATSUDA Official Site | Luxury Eyewear - Made in Japan
好きになれないMATSUDA
かなり凝った作りのブランドです。
もちろん実物も見たことがありますが、凄く凝った構造をしています。
ただ格好良い!欲しい!という感情は持ちませんでした。
(これはあくまで私の個人的見解です)
私は決して凝っているブランドが嫌いなわけではありません。
実際、眼鏡が凝っていて「凄い!格好良い!欲しい!」と思い購入することもあります。ただMATSUDAには思いませんでした。
なぜなら凝り方に理由を感じなかったからです。
凝っている=良い眼鏡?
凝っている眼鏡は、良い眼鏡なのでしょうか?
確かに色々なパーツを付ければ、誰が見ても高そうな眼鏡・凝った眼鏡ということはわかります。ただ良い眼鏡・格好良い眼鏡というのは、眼鏡そのもののデザイン性が評価されるべきものなのではないでしょうか。もちろんパーツ量が増えることによって格好良くなれば言うことはありません。ただ私はmatsudaには不必要なパーツが多く、子供だましの眼鏡のように感じます。美しさを感じません。
高級なおもちゃのようです。(少し言い過ぎかもしれません・・・・)
彫金のデザイン、風防の付き方、ヒンジパーツ・・・どれも繊細さ、美しさを感じませんでした・・・・
興味のある方は、ネットで検索してみてください。
ファッション<奇抜さ
以前ここで紹介したEYEVAN7285も大変凝った眼鏡ですが、matsudaとは一線を画すかと思います。
EYEVAN7285は、ファッションがベースにあるように思います。そのため凝った眼鏡ではありますが、今のファッションにすんなり取り込めます。ただmatsudaは、ファッションとの呼応というより、眼鏡そのもののに個性を求めているように思います。ただその個性に、モードを感じません。あくまでパーツが凝っているだけで眼鏡のシェイプ等のデザインに新しさは感じません。
ただここまで凝ったパーツをここまで多く付けている眼鏡も中々ありません。「他にはないモノ」というところに惹かれる方にとってはもの凄く魅力的なブランドに見えるかと思います。個性的ではあることは間違いないので、好き嫌いが大きく分かれるブランドの一つです。
歴史はあるMATSUDA
歴史を聞くと凄いブランドだとは思います。
ただMATSUDA創業者は、既に亡くなっています。確かにmatsudaは、一昔前に眼鏡業界に大きなインパクトを与えたブランドですが、今もその創業当時のマインドを持ったブランドなのでしょうか。コレクションを見る限り「matsuda」というネームバリューを上手く使ったブランディングに成功した全く違うマインドを持ったブランドのように思います。先進的な眼鏡で一世を風靡した眼鏡ブランドが、30年以上前の遺産に乗っかっていることに違和感を感じます。
何と言うか眼鏡をみている感覚になりません。
プラモデルを見ているような感覚を持ちます。良い方は悪いですがマニアが作ったおもちゃのようです。そこには眼鏡の完成度を追求しているようには感じません。パーツを付けすぎて逆にチープな印象さえあります。
目新しいものを探すマニア向けの眼鏡のようです。
否定するわけではありませんが、マニア向けの眼鏡はmatsuda以外にもあります。そのマニアの方が評価する眼鏡の傾向は、ファッションとして格好良いのは二の次で、まず第一にインパクトの強さ他では見ない眼鏡というモノが多いのです。そのためファッションセンスのある方が掛けていることを殆ど見かけません。
今後どのような成長を見せるかは分かりませんが、恐らく今後も評価されることはないように思います。一部のコアなファン・マニアの方には評価されるかと思いますが。
お勧めしていないのにMATSUDA紹介が長くなりました・・・
では次はエナロイドの紹介をしていきます。
ファッション・東京を感じさせるEnaLloid
EnaLloidとは↓
EnaLloid-エナロイド- | 老舗ファクトリー「恵那眼鏡工業」のオリジナルメガネブランド
Matsudaとは大きく違い、シンプルな眼鏡が多いブランドだと思います.
エナロイドに高級感はありません。
ただ良い意味です。
高級感は眼鏡において必ずしも必要な要素ではありません。
洋服でもそうだと思います。高級感がファッションを邪魔する場合もあると思います。
ファッションに敢えて高級感ではなくポップなモノを合わせることは多いかと思います。極端な話、いつもダイヤの指輪は合わせませんよね?普通、着たい服に合ったアクセサリーをあわせますよね。
今までこのブログで紹介してきたブランドは少なからず高級感があります。
振り返ってみるとYELLOWS PLUSに比較的近いかもしれませんが、殆どのブランドとは一線を画すブランドだと私は捉えています。
エナロイドは、ポップな雰囲気があり東京ファッション」の今を感じさせるブランドだと思います。その世界観がファション業界にも受けているのかコラボレーションを頻繁に行っている日本ブランドかと思います。(国産ブランドではコラボを頻繁に行う眼鏡ブランドは珍しいかと思います。)
エナロイドの特異性
製造は岐阜県
EnaLloidが独自の世界観を持つブランドには理由があります。(以下が全てではないとは思いますが)
EnaLloidは、岐阜県にある老舗眼鏡メーカーの「恵那眼鏡」が作るブランドなのです。
ここで岐阜県と聞くと福井県(鯖江)ではないの?と思う方もいらっしゃるかもしれません。確かに鯖江は、一流眼鏡の産地として大変有名です。
以前このブログでも「日本製=鯖江製」ですと書いたかもしれません。
ただ私もお客様に詳しく説明する時は、
「日本製は殆ど鯖江製です。ただ一社だけ鯖江じゃなくて有名なブランドはあります」と伝えます。
その一社が、「恵那眼鏡」なのです。
恵那眼鏡は、恵那眼鏡において一貫生産を行っています。
鯖江のブランドは分業制のため様々な会社が製造に携わっています。分業制の良い面も多くありますが、一貫生産の良さもあります。それは自分たちが作りたいモノ・イメージを表現しやすい点、独自性を出しやすい点です。どうしても分業制で多くの会社が携わってくるとコントロールするのに苦労するのです。
OLIVER GOLDSMITHを作るメーカー
恵那眼鏡と聞いてもピンとこない方もいるかもしれません。
「OLIVER GOLDSMITH」というブランドなら聞いたことがある方も多いかと思います。このブログでも以前ご紹介したことがあります。
このイギリスの老舗ブランドの再始動に大きく関わった会社がこの恵那眼鏡の親会社なのです。OLIVER GOLDSMITHは、大変歴史あるブランドですが、実は休止状態であったブランドです。そのブランドを本格的に再始動させようとしたとき、品質の面でイギリス製を断念した背景があります。そこで出会ったのが、「恵那眼鏡(系列)」なのです。その出会いが再始動を可能にしたと言えるのです。
恵那眼鏡の品質の高さを物語っているエピソードかと思います。
ブランディング・デザインにも秀でたブランド
ただこの品質という部分だけでは、眼鏡ブランドとしての評価は不十分です。
ブランドの評価には、「デザイン」も大変重要です。
またはブランドを広める・高めるためのブランディングも大変重要です。エナロイドの親会社は、この点においても優れています。この会社は、前述のOLIVER GOLDSMITHにおいて大事にブランドを育ててきました。仮にこの会社がマネジメントしていなければ、日本でここまで流行らなかったかと思います。もしくは長い間人気のあるブランドとして定着しなかったと思います。そして丁寧に育ててきたため広く流行ってもチープな印象は全くありません。今でも良い眼鏡ブランドといった位置を保ち続けています。
そしてこのエナロイドもブランドの世界観を大事にしています。それはデザイン面にも言えるかと思います。そのためシンプルな眼鏡ですが、エナロイドらしさというものは常にあります。このようなブランディングをしっかり持った日本ブランドは中々ありません。このような所が評価されているため、アパレルブランドとのコラボレーションが多いのだと思います。この世界観は、ありそうでないないブランドかもしれません。ただ感性的な部分が多いので良さを伝え辛いのが不甲斐なく思います。
デザインの素晴らしさは、ネット等で検索してみてください。
ではまた後日。
今年度更新をがんばります。