ブルーライトカットレンズとは?①
今回もレンズについて書いていきます。
今回は、「ブルーライトカットレンズ」について書いてきます。
長くなりそうなので二回に分けて説明していきます。
何年か前に大手スリープライスショップが大々的に宣伝を行ってから、急激に広まったレンズかと思います。
恐らく多くの方が興味のあるレンズかと思います。
ただ広く知れ渡っているのに、間違った情報が広まっているように思います。
(急速に知れ渡っているが上に錯綜しているともいえるかもしれません。)
その誤解を生んでいる最大の理由は、メーカー・一部眼鏡店による誇大広告によるところも大きいと思われます。
そのため一度、皆様が冷静に判断できる見解を提供させていただきたいと思います。恐らくこれから書いていくことには、メーカー・小売店にとっては不都合な真実も交じっているかと思います。
今回も世に出ることがない内容を極力簡潔にお伝えしていきたいと思います。
ただ今回私が書く内容にも不正確なことがあるかもしれません。
なぜならブルーライトカットレンズ・目のメカニズム・眼病の原因は、正確に解明されていないからです。解明されていないことが多いため、絶対なことは言えないのです。しかしメーカー・一部小売店は、あたかも絶対○○であると言ったような広告を打っています。この時点で疑った目で見る必要があると思います。逆にいうとメーカー等の広告が完全に間違っているとも言えないのです。それだけ眼は、デリケートな問題なのです。今回は、私の知識・聞いた話をまとめ、皆様に有益となる情報を整理して提供したいと思います。
ブルーライトカットの誤解
① ブルーライトは悪いモノなのか?
② 度数を軽視している
③ ブルーライトカットのカット率とは?
④ ブルーライトカットレンズが一番すごいのか?
⑤ 進化形ブルーライトカットは必要なのか?
大きく分けるとこの5点が誤解されているように思われます。
では順を追って説明していきます。
① ブルーライトカットは、悪いものなのか?
簡単に言います。
「ブルーライトそのものは、悪いモノではない。
ブルーライトを浴びすぎると悪い影響が出る可能性がある」
では説明していきます。
ブルーライトというと言葉が不安を煽っているように感じます。
ブルーライトを簡単に置き換えます。
つまり極端な話、青空もブルーライトなのです。
青空を見ていて目に悪いことは決してありません。当たり前のことかと思います。
ブルーライト=絶対悪のような扱いを目にします。
ブルーライトは、絶対悪ではないのです。
そもそも「適度に」ブルーライトを浴びることは、
健康に良いとも言われています。
浴びた方が良いモノを絶対悪と断罪する傾向こそ危険な傾向かと思います。
少し話が脱線します。
人間には、理想的なリズムがあります。
それは人間が現代文明を手にする以前のリズムなのです。
適度な時間に寝て起きて、太陽を浴びる。または適度な質・量の食事を撮る。
この適度を超えた場合、人間には負担となるのだと思います。
ブルーライトの一番の問題は、
強いブルーライト=パソコン等を長時間見ることです。
勿論皆さんご存知の通りかもしれません。
ただこの当たり前の前提が忘れられている場合があります。忘れないようにお願いします。
パソコンを長時間見ることを止めることは出来ないと思います。
しかし強いブルーライトを抑えることは眼鏡以外でも出来ます。
単純な方法です。
パソコン画面の明るさを暗くすれば良いのです。
(この方法は色々な方が、ネット上に挙げているので調べてみてください)
一部メーカーや小売店の資料でブルーライトカット眼鏡を過度に良いモノに見せるため、パソコンから発せられるブルーライトを「過度に高い数値」にしているのです。その数値が、パソコンを一番まぶしく設定した状態の数値なのです・・・。
このことについて詳しく書かれたサイトがありましたのでご参考までに
➡「ブルーライト」の正体とPCメガネの効果(まとめ) - Miuran Business Systems
そのグラフを見てPCのブルーライトの怖さを過剰に心配してしまうのです。
一番まぶしくする必要がありますか?
恐らく必要な方はいないのではないでしょうか?
一度明るさを低くしてみてください。
ブルーライトカットは本当に行うべきなのか?
そもそもブルーライトは、何故カットしなければいけないのか?
この問いについてネットで調べると、こんな回答が出てきます。
① 眼の疲れの軽減
② 体のリズムが整える
③ 一部の眼病が予防できる
どれにも嘘はないかと思います。
実際、ブルーライトカットレンズ使うことによって①②が改善・軽減できた方も多いかと思います。この2点については、実感がある以上使用し続ける価値はあるかと思います。私もこのこと自体否定をしません。
ただ中には、周りが使っている・効果が過剰に伝えられているために困っていないのにブルーライトカットレンズを使いたいと言う方もいます。
➂は、予防なので実感はないと思います。眼病はならなかった場合が、レンズのおかげかはわからないので。
ただ少しでもリスクを減らしたいという方は、使う価値はあると思います。それで安心感は得られると思いますので。
上記3つの効果ですが、あたかも全ての方に効果があるかのような広告を見ますが、本当は全員に効果がある!とは絶対に言えないのです。なぜなら明確な根拠がないのです。
「根拠がない?色々根拠はHPに書いてある!」と思う方もいると思います。
そもそも明確な根拠はない
確かにその根拠(研究論文)に嘘はないかと思います。ただそれに反する内容の根拠(研究論文)も多く発表されているのです。ただメーカー等は、自分たちにとって都合の良い根拠しか使いません。もちろんブルーライト絶対悪という論文が正しいかもしれません。しかし現時点では決して正しいとは言えないのです。その絶対ではないことを、あたかも絶対悪いと言い切ることは、どうかと思います。
私が聞いた話では、ブルーライトカットをここまで騒いでいるのは日本だけとのことです。他の国ではここまで騒いでないようです。この事実からも不確かな情報をもとによって作られた市場なのではないかと感じてしまいます。
日本人は、健康に人一倍気にする国民です。
他の国が遅れているだけかもしれません。
ただ私がブルーライトカット以上に、気を付けるべきことがあると考えています。
② 度数を軽視している
それは度付き眼鏡です。
度付き眼鏡を作る必要性を軽視していませんか?
「目が良いから度付き眼鏡は必要ない!!」
と考えている眼の良い方は多いかと思います。
そのため眼の良い方は、度付き眼鏡を掛けていません。
実は、この考えは完全に間違いなのです。
目の良い方程、パソコン作業をするときに眼鏡をするべきです。
(疲れを実感されている方は)
眼の良い方ほど疲れやすい
ただ度付き眼鏡をしていない目の良い方にかぎって、
「最近PC作業がきつい・・」と言ってブルーライトカットを求めている方が大変多いのです。
なぜなら目の良い方は、遠くを見ることは得意ですが、近くを見ることは苦手なのです。近くを見るのが苦手=目の悪い方(近視の方)より疲れやすいのです。
その苦手分野である「近くを見る」=「パソコン作業」をしていれば疲れるのは当たり前です。その苦手分野を克服せずにブルーライトをカットしても根本的な解決になりません。確かにブルーライトカットによって若干疲れは軽減できるかもしれませんが、あまり効率的ではないのです。
病気・怪我で例えると、病気を治さずにサプリメント・解熱剤・痛み止め等でごまかしているようなものです。
眼の良いという実感がある方程、一度検眼をすることをお勧めします。恐らく目の良い方は検眼すら一度もしたことがないと思います。本当に眼鏡が必要のないと言う方は、実は一人もいないと思います。
特に若い時より疲れやすくなったという方は、絶対度付きの眼鏡が必要です。
ブルーライトを絶対にカットすべきかどうかについては、様々な見解があると述べました。
しかし「眼の良い方は、近業が疲れやすい」というのことに反対する見解はありません。(あれば聞いてみたいです)
盲目にブルーライトカットレンズを勧めてくる眼鏡店・販売員は少し疑った方が良いかと思います。
もしくは聞いてみてください。
「目が良い方は、検眼しなくても大丈夫ですよね?」と。
因みに私は無条件にブルーライトカットレンズはお勧めしません。
私からそのような方から相談を受けると、こう言います。
「検眼をしたことがありますか?」
検眼をしていない方が、ブルーライトカットレンズをしても意味がありません。
度数も完璧に合っているが、それでも疲れると言う方にブルーライトカットレンズはお勧めしています。
本日はここまで。
また次回