眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?③

 「ネガティブに捉えすぎる方の問題点」

 前回はアパレルブランド(ライセンスブランド)をポジティブに捉えすぎる方の問題点について書きました。

前回のブログはこちら➡アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?② - 眼鏡のある生活


ただブランド物を狂信的に信じている方は、眼鏡に限らず様々なジャンルでいるかと思います。決してお洒落ではなく、ブランドものに囲まれていること自体に幸せような方です。皆さんの周りにもいるはずです。ブランド命と言う方は。そのため皆さんもイメージしやすかったかもしれません。

 

ネガティブに捉える方の傾向

ここからはファッションブランドをネガティブに捉えすぎている方の問題点について書いていきます。
ブランド物を毛嫌いしている方も一定数いると思います。

珍しくないと思います。
そのような方は、

恐らく「ロゴが大きくて恥ずかしい」「値段が高い」「デザインがつまらない」「大勢の方が掛けていてダサい」「ヤンキーが掛けているイメージ」…

といったネガティブなイメージを持ってるかと思います。

(私の個人的な意見かもしれませんが)
少なくとも私はそのように思っています。
また私は眼鏡屋としての見解として、そこにプラスとしてアパレルブランドの眼鏡は「品質が悪い」と加わります。

 

ファッションブランドの眼鏡は評価されるべき

ただネガティブなイメージだけでは決してありません。
ネガティブな方は、「売るための眼鏡・サングラス」だけを見て判断してしまっているのではないでしょうか?
ファッションブランドには「ファション性を追求した眼鏡・サングラス」もあるのです。

この「ファッション性の高いモデル」は、無視できない存在です。

むしろ今後の眼鏡がどうなっていくのかの試金石にもります。

 

ファションブランド=デザイン性が高い

*これから書くファッションブランドの眼鏡は、決して売るためのダサいモデルは含みません。

 デザイン性の高さは、眼鏡ブランドに比べられない程高いからモデルが発表されます。眼鏡ブランドからは、決して発表されることないほど冒険的・実験的なモノもあります。もちろん一般の人にとっては、掛けることが出来ないほどのモデルもあります。

ただファッションブランドが作るデザイン性の高いモデルは、ただの奇抜さで終わることはありません。美しく・エレガントを兼ね備えた素晴らしいモデルが多く発表されます。

それも当然です。

ファッションブランドは、ファションに精通したブランドです。

一眼鏡ブランドでは太刀打ちができません。それもそのはずです眼鏡はファッションの中の一アイテムです。ファッションを超える存在では決してありません。あくまでファッションがあっての眼鏡・サングラスだと思います。そのため眼鏡業界の眼鏡・サングラスは、今のファッションに合ったものが発表される傾向にあります。その今のファッションを作り出しているのは、ファッションブランドなのです。(もちろんストリート発のファッションも多くあります)しかし眼鏡業界発のファッションというのは、今まで一度もなかったと思います。

 

ファッションブランドの動向は注視すべき

 その眼鏡の流行を作りだしているファッションブランドの眼鏡・サングラスは常に注視している必要があると私は考えています。
もちろんファッションを追い過ぎたくないという方もいるかと思います。そのような方も今後の眼鏡流行の流れを把握するために、ある程度は気にしていた方が良いかと思います。どんな眼鏡ブランドもファッションの動向を注視しているからです。

 

眼鏡ブランドの多くは、流行を気にしている

確かなコンセプトを持つ海外ブランド

 ファションブランドが、「売るための眼鏡」と「ファッション性高い眼鏡」の二面性を持っていることに不満を持つ方もいるかもしれません。コンセプトをしっかり持ち真摯に眼鏡に向き合ったブランドを応援したい・共感したいと考える方もいるかもしれません。
 一つのコンセプトのもとに作られているブランドに共感されることには、私も同意します。私自身、専業ブランドによって作られたアイテムを数多く所有しています。ただ私が共感を覚えるのは、そのコンセプト・歴史に共感が出来、かつ作られているモノ自体の品質・デザインに惹かれた場合です。

では眼鏡業界はどうなのでしょうか?

「普遍的なデザイン・コンセプト」を持った国産眼鏡ブランドは、殆どありません。

意外かもしれませんが、デザイン性が評価されている人気の日本ブランドでも同じです。海外眼鏡ブランドの方が、普遍的なデザイン・コンセプトを持ったブランドが多いと思いますが・・・

このブログで以前紹介した海外ブランドは、普遍的なコンセプトを持っています。
LUNOR 、MYKITA、また紹介していないブランドでは、THEO、ANNE ET VALENTIN、OLIVER GOLDSMITHと言ったブランドは変わらないデザイン・コンセプトのもと眼鏡・サングラスを作り続けています。
ここでは、あくまでコンセプトの話です。全く同じモデルを長年作り続けるという意味ではありません。(LUNOR、OLIVER GOLDSMITHは、同じものを作り続けるブランドですが)長い年月で廃番モデルが出たり、新作がでたりしてモデルは変化しますが、モデルが変わってもこのモデルは○○のものだと判断することが容易なのです。このような海外有力ブランドは、「○○っぽいデザイン」と言った感じで形容詞のように使われることすらあります。
各ブランド個性的なデザインのため(奇抜という意味ではありません)、眼鏡店の店頭に様々なブランドともに陳列されていても、どこのブランドかはすぐに見分けることが可能なのです。

 

普遍的なコンセプトを持たない日本ブランド

では、日本ブランドはどうなのか。残念ながら日本ブランドの多くは個性がありません。最近になって幾つかのブランドが個性を発揮するようになっていますが少数派です。 

ライセンスブランドをネガティブに捉える方の中には、国産眼鏡ブランドを崇拝している方もいます。そんな方の中には「品質が高い+最近はデザインも良い」と思っている方が多いように感じます。

ただそのデザインが海外ブランドの真似、流行の模倣と言ったことまで知っている方は少ないように思います。

簡単に言うと、「パクリ」です。

デザインを真似しているブランドに共感を持てるでしょうか?私は持てません。同業界の人間としては応援することがどうしてもできないのです。

 

見分けが付かない国産ブランド

 そもそもファッションから距離を取っているブランドは殆どありません。
よくコンセプト等で「ファッションを追わずに普遍的な美しさを追求している」と掲げているブランドを良く目にします。しかし大半のブランドはファッションを気にしています。その証拠に、流行を追わないと言っているブランドも5年、10年前のモデルと今のモデルが大きく違っています。そのデザインの変遷は、流行の変遷と同じなのです。偶然とは言えないはずです。

 また日本の眼鏡ブランドの眼鏡を見てみてください。

 似たモデルが本当に多くないですか?ブランドの表記がないと見わけが付かないことも多いかと思います。お互いが同じところから影響を受けているので当たり前かもしれません。
(ただ一流海外ブランドは、確固たるコンセプトを持っていることが多いのでブランドロゴを見なくてもどのブランドか判断することができます)

 

 ここで「日本のブランドでも個性的なブランドはある!」というかたもいるかと思います。実際個性的なデザインのブランドはあります。ただその多くは奇抜なだけでデザイン性の高さというものは皆無です。簡単にいうと「目立てばいい」「変わっていればいい」「構造が奇抜」といった感じでファッションとはかけ離れたものが殆どです。そもそもこれらのブランドは、全く違うフィールドで戦っているブランドです。

 

 ファッションアパレルブランドの眼鏡を毛嫌いしても勝手ですが、眼鏡ブランドにも大きな問題があるのも事実です。毛嫌いしているアパレルブランドがあって初めて成り立っている国産眼鏡もあることを覚えておいてください。
一度冷静にアパレルブランドの眼鏡・サングラスも見てみてください。

 

 普通のファッション誌では、偏ったブランドしか掲載されません。もし多くのブランドを知りたい・比較したいと言う方はこんなムック本もあるので興味のある方は読んでみてください。↓↓ (ただここに出ているライセンスブランドの眼鏡は格好良くありません)

傑作眼鏡大全 (本格眼鏡100ブランド1000本を完全網羅)

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アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?②

 

アパレルブランドは、眼鏡を作ることが出来ません。
眼鏡を作るノウハウも工場もないので当然です。
そのためどのように眼鏡・サングラスを作るかと言うと眼鏡専業のブランドと一緒に作る必要があるのです。
主にライセンスブランドと言われるものです。

(前回のブログでも書きましたが、今では昔ながらのライセンスとは異なることがおおいですが)
 

ライセンスブランド(ファションブランド)の眼鏡を

「ポジティブに捉えている方」と「ネガティブに捉えている方」双方が両極端な気がします。

 

ここでは、ライセンスブランドの眼鏡・サングラスについて私なりの見解を書いていきたいと思います。

 

「ポジティブに捉えている方」の傾向

① 単純にブランド好きな方が多い。
有名ブランドのモノ=高品質、ファッション性の高いモノと盲目的に信じている方や、

所有していることでの安心感、優越感を得られる方も多いと思います。

簡単に言うとファッション<見栄という方かと思います。

 

② ファッション性の高さに惹かれる。
ある意味当たり前かと思います。
ファッションブランドなので当然かと思います。

 

この二点が殆どだと思います。

 

「ネガティブに捉えている方」の傾向

① ブランド崇拝を馬鹿にしている
これ見よがしなブランド名が大きく付けられている。

成金・ヤンキーと言ったイメージを持つ方もいます。

またデザインは、無難でダサい。

 

② ファッション性が高すぎる
ファッション性が高すぎて掛けることが恥ずかしい。

流行色が強く長く使えるデザインではない。

こちらもこの二点に当てはまるかと思います。

 

この二つのマインドは相容れない部分かも知れません。
ただお互いが極端なので、ここで整理していきたいと思います。

 

 アパレルブランドについては前回まとめているので一度読んでみてください。
アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?① - 眼鏡のある生活

前回のことを簡単にまとめると
 「昔のアパレルブランドは、ライセンス色が強く評価できない眼鏡が多かった。しかし今は、多様化が進み以前のような考えは当てはまらない」

と言った感じです。

 

「ポジティブに捉えすぎる方」と「ネガティブに捉えすぎる方」

どちらも問題があると感じるので私の見解・アドバイスを書いていきます。

 

「ポジティブに捉えすぎている方の問題点」

〈前提〉私はファッションブランドの眼鏡も評価しています

 ここから問題点を上げるので私がアパレルブランドの眼鏡を否定しているように思われるかもしれませんが、決して全てを否定しているわけではありません。寧ろ評価している人間だと思います。セレクト系のこだわりの強い眼鏡店は、アパレルブランドの眼鏡を卑下する傾向が強いと思います。

その理由は、昔の悪いイメージ・品質の低さ等が原因です。

あともう一つ大きな理由として、アパレルブランドの眼鏡・サングラスは、地方の街の眼鏡店で売られていたり、安売りされていたりとブランディングが微妙です。ここがライセンスブランドの負の部分です。本家のブランドのイメージとはかけ離れた展開を行ってしまうのです。結果ブランドイメージまで損なってしまうきっかけになってしまうのです。
しかし前回も書きましたが昔とは違うのでここで現状を踏まえた見解を書いていきたいと思います。


「ファッション<見栄」の方が多い

こんな方は、多いと思います。
「見栄を張りたいから掛けている!」

と思っているのであれば致し方ありません。


ファッションに詳しくなくブランド物のサングラス・眼鏡を掛ける方は珍しくありません。そのような方は、良くも悪くもブランドロゴが表面に出ているので安心感・見栄の両面が満たされるのだと思います。

 

ただ一度考えてみて下さい。

そもそもあなたのライセンス眼鏡・サングラスを掛けても見栄をはれません。

 

 売るための眼鏡は、デザイン性が低い 

あなたが掛けているブランド物は本当に良いモノなのでしょうか?
憧れるべき価値があるのでしょうか?
一度冷静に考えてみてください。

ロゴが前面に出てくるブランドは、高級ブランドです。

(私は、ロゴが前面に出てくること自体は否定しません)

私が一番言いたいのは、

そのブランド物の眼鏡・サングラスのデザインは本当に優れているのでしょうか?
 
答え、

多くの方のモノはダサいデザイン・二流のデザインです。

前回のブログで書きました。
今のライセンスブランド物は二種類あると。
「ブランドらしいデザイン性の高いモノ」と「売るための無難なデザインのモノ」

後者の方が断然多いのです。

 

実例:TOM FORDの場合 

実際のブランド名を挙げた方が分かりやすいと思います。

ここでは、TOM FORDで説明していきます。

TOM FORD(の眼鏡)は大変有名です。

知っている方も大変多いと思います。

詳しくは➡TOM FORD Online Store

貼ってるリンクから見て頂ければわかる通り、ラグジュアリーブランドです。

それこそ30万円、50万円を超えるような服が当たり前のように展開しています。

 

TOM FORDというブランド・デザイナーの説明は他に譲ります。
簡単に言うと、GUCCI等の有名ブランドで名を挙げたTOM FORD氏が立ち上げた高級ブランドです。そして眼鏡・サングラスという観点からみたTOM FORDは、旧来のライセンスブランドとは大きく違う部分があります。

眼鏡から始めたTOM FORD

TOM FORDがブランドを立ち上げた時、今までにない新しいパターンだったのです。
TOM FORDはブランドを立ち上げるとき、

洋服を発表する前に眼鏡を発表したのです。

服バカな私も驚きました。

「あの世界的デザイナーが眼鏡ブランドを立ち上げた⁉」
実際は、本格的にブランドを始めるにあたっての第一弾だったのです。
眼鏡を一番初めに発表した本当の理由は分かりませんが、これは画期的でした。

一つ言えるのは、TOM FORDは眼鏡に力を入れていると言う事でした

この眼鏡・サングラスのファーストコレクションを見たことを今でも覚えています。

殆どのモデルのデザイン性が高くエレガントなモデルでした。
そのデザイン性+ネームバリューで一気に人気に日がついたのを覚えています。
ただ当たり前かもしれませんが、

初期の頃はファッション感度の高い方が掛けるブランドだったと思います。

それから10年以上経った今、
現状は変化しています。

TOM FORDの眼鏡・サングラスは、他の有名アパレルブランドと似た展開をしています。つまり「ファション性の高い眼鏡」と「売るための眼鏡」この両輪を持ったブランドなのです。ファッション性の高いTOM FORDのサングラスを綺麗・格好良く掛けこなしている方も時々見かけます。ただ街中でTOM FORDを掛けている方の殆どは、ファッション感度の低い方が多いように思います。殆どの方が、「ミーハーな方」「見栄を張りたい方」が多いのです。そのためTOM FORDを掛けている方からTOM FORDのブランドイメージを連想できない方が殆どです

(TOM FORDの雰囲気は、上で貼ったリンクを参照してください)

寧ろその状況に嫌気をさしているかたは、TOM FORDを敬遠するようになっていると思います。

 

殆どの旬なブランドは、以下の流れを辿るように思います。

ブランド立ち上げ➡ファション関連の方に支持される➡ファッション誌に取り上げられる➡ファッション好き(一般人)に支持される➡取扱店舗が増える・流通量が増える➡服に興味がある方に支持される(平均以上な方)➡平均以下な方まで掛けるようになる(ファッション音痴な方)

こんな流れになることが多いように思います。TOM FORDは最終形態まできてしまっているように思います(眼鏡部門のみの話です)他のファッションブランドも同じようなことが言えるように思います。この流れに乗らないようにするために、「取扱店舗増やす」という段階で制限をかけるように思います。「ブランド」を大切にする場合、この取り扱い店舗を極力コントロールするのです

TOM FORDの例を簡単に挙げましたが、TOM FORDはまだファッション性の高いモデルが多いブランドだと思います。他の有名ブランド(GUCCI、DIOR・・・等)は、TOM FORDと比べると売るためのモデルが本当に多いのです。(私見ですが)

 

デザイン性の低い「売るためのモデル」を選ばないコツ

簡単です。

その有名ブランドのコンセプト・世界観を知らないなら選ばないことです。

きっと売るためのモデルも掴まされます。

そして知らないのであれば、ネット等でそのブランドを調べてみてください。

その世界観に共感できたとすれば、必然的にそのブランドらしいモデルを選べると思います。

 

 

まとめ

このようなことが起きるのが、アパレルブランドの眼鏡なのです。
有力アパレルブランドであっても、「デザイン性の低い眼鏡」「品質の低い眼鏡」(品質の低さは前回書きました)のモノが多いのです。そのアパレルブランドの眼鏡を盲目に信じることはやめた方が良いかと思います。

繰り返しますが、見栄を張りたい方は盲目に追い求めて良いかと思います。
ただ見栄を張りたい方に言いたいのですが、売るためのモデルを意気揚々に掛けるのは、寧ろ周りから白い目で見られているかもしれません。

 

ネガティブに捉えすぎている方の問題点も書くつもりでしたが、次回に回します。

 

ではまた今度。

 

アパレルブランドとは?ライセンスブランドとは?①

 

 アパレルブランドの眼鏡の実態

レンズについての回が続きましたので、

「眼鏡について」「眼鏡ブランドについて」書いていきます。個人的にもそちらの方が楽しいので。

 

アパレルブランドとライセンスブランド

 では今回は、アパレルブランドの眼鏡について書いていきたいと思います。

アパレルブランドと書くと範囲が広すぎるので、もう少し絞りたいと思います。
ここでいうアパレルブランドとは、欧米を中心とした有名ブランドのことです。

具体的には、SAINT LAURENT、GUCCIPRADACHANEL、TOM FORD、・・・挙げればキリがありません。日本なら銀座・表参道に店舗を構えているようなブランドの眼鏡について書いていきます。

 

眼鏡に力を入れる理由

 このような有名ブランドは、ご存知の通り身の回りのモノ全てを販売しています。
そして眼鏡も勿論販売しています。寧ろサングラス・眼鏡に力を入れているブランドは多いのです。なぜなら宣伝効果が絶大だからです。有名人がメディア・パパラッチ等に写真を撮られるとき、足元やバッグをわざわざ撮ることは稀です。それこそ撮るのはファッション誌ぐらいだと思います。

もちろんファッション誌の影響力は絶大だと思いますが、市場を支えているのは「ファッショ二スタ<一般の人」だと思います。

普通顔を中心に撮られます。

その顔の中心に位置しているのがサングラス・眼鏡です。

サングラスに大きなロゴを入れたくなるのも当然と言えば当然なのです。

(反動でロゴが大きいのはダサいという風潮もあります。そのためロゴを小さくするブランドもあります)

 

一流アパレルブランドの眼鏡の品質

 ここで当たり前の大前提として。

アパレルブランドは、眼鏡を作ることが出来ません。

ここを勘違いしている方は、思いのほか多いと思います。

冷静に考えて見てください。

今老舗一流ブランドの殆どは、靴・バッグ・服・帽子等がブランドのスタートです。

その本業のクオリティ(デザイン・品質)が認められ、徐々に取り扱いの品を増やしてきたのが今の一流ブランドです。

 

一流ブランド=最高品質だと思っている方がいます。

この方程式は疑うべきです。

他のアイテムは詳しくは分かりませんが‥‥

少なくとも眼鏡に関しては大いに疑うべきです。

 

品質を疑うべき根拠 

疑うべき根拠を書きます。

眼鏡従事者の主観ではなく、客観的根拠を書きます。

 

1、そもそも眼鏡が評価されてブランドが発展したわけではない。

       本業(靴、バッグ、服…)が評価されたブランドです。眼鏡も優れている理由にはなりません。

 

2、眼鏡は自分達で作っていない。

  自前の眼鏡工場を持っているブランドはない!

  (他のファッショアイテムも同様かと)

 

3、小売価格が意外と高くない

  眼鏡・服の価格について詳しくない方にとっては意外かしれません。

  もちろん一流アパレルブランドの服は、大変高価です。

  例えば国産ブランドによる3万円程度で販売している高品質な服があったとします。しかし高級ブランドが作ると同品質であっても(デザインは勿論違いますが)倍の価格が付いてもおかしくありません。ただ無理もありません。一流の専門工場に高級ブランドが特殊デザインの服を外注したら値段が高くなって当然です。

  しかし眼鏡・サングラスは、そんなに高くならないのです。一流眼鏡ブランドとアパレルブランドの眼鏡の価格差は殆どありません。むしろ眼鏡ブランドの眼鏡の方が高いことの方が多いです。このことはアパレルブランドの眼鏡・サングラスの品質は高くないという根拠になるかと思います。(品質の低い専業ブランドに外注しているのです)

 

アパレルブランドの眼鏡の作り方

しかし外注そのものは悪いことではないと思います。

眼鏡を作るノウハウも工場もないので当然です。

専業ブランドを頼った方が良いモノが作れるはずです。

 

そのためアパレルブランドの多くは眼鏡メーカーとライセンス契約を結びます。

 ライセンスブランドを「ポジティブにとらえている方」と「ネガティブにとらえている方」両極端な気がします。ここでは、ライセンスブランドの眼鏡・サングラスについて私なりの見解も今後書いていきたいと思います。

 

 アパレルブランドの眼鏡(サングラス)の実情を知られていないことも多いと思います。そのことから説明していきます。

 

「昔のライセンスブランド」

「ライセンス契約=ブランド名を使うことが出来る契約」をしているだけと言っても過言ではありません。そのためブランドイメージとは、程遠い眼鏡・サングラスが殆どだったのです。洋服は洗練されているのに、その洋服には絶対合わないサングラス・眼鏡が作られていたのです。
ただ昔は、アパレルブランド=ライセンスブランドが当たり前だったと思います。そのためブランドロゴさえあればOKと言った感じだったとのだと思います。ただその眼鏡・サングラスに不満を覚える方もいたと思います。

 

多様化している現在の作り方

しかし現在のアパレルブランドは、ひとくくりに出来なくなっています。
様々なケースが生まれています。

 

① 昔ながらのライセンスブランド
② ブランドイメージを大切にしているブランド
③ ①、②を良く組みあわたブランド


簡単に言うとこんなケースに分かれるかと思います。
では説明していきます。

① 昔ながらのライセンスブランド

  依然と多く存在していると思います。

どんな眼鏡かというと、
前述の通り眼鏡・サングラスから、そのブランドが連想できない眼鏡です。昔ほどではありませんが、依然と多いように思います。

見分け方は、簡単です。
ブランドロゴが無くなると、どこのブランドか分からないものです。
またはロゴが無くなると個性がなくなり、どこにでもありそうな眼鏡になってしまうのが、ライセンスブランドらしいライセンスブランドです。

 

ライセンスブランドを手掛けている眼鏡メーカーは、大企業です。
その大企業は、様々なアパレルブランドを手掛けています。同じメーカーが関わるため、ブランドは違ってもデザイン・雰囲気等が酷似してしまうのです。ではどこで違いを出すかと言うと、「ブランドロゴ」と「価格」なのです。

Aというブランドは、高級ブランドなため値段を高めに設定、Bは若い人にも人気があるため低めに設定と言った感じです。AとBの品質に殆ど差がないにも関わらず価格に差をつけるのです。AとBが完全に同じモデルを使うことは流石に出来ないので、Aの方には不必要な飾り・パーツを付けることによって単価をアップさせるのです。

その結果、おばちゃん臭いダサいサングラスになるのです。(もっとも高級ブランドは老舗ブランドのことが多く、老舗ブランドのファンには年配の方も多いのも事実です。そのためおばちゃん臭くなるのも狙い通りなのかもしれません)

 

ライセンスブランドは、デザインを誰がしているのか不明です。場合によっては、製造しているメーカーが中心になって企画・デザイン・製造を行っているモノがあります。つまりブランド・デザイナー自体は有名であってもその本家の方達が関わっていないと言う場合があります。そして日本企画な上に、日本でしか販売されていないモデルすらあります。世界的有名ブランドであっても3流以下なデザインなのです。
そんな眼鏡が魅力的とは思えません。実際無くなっても誰も困らないような眼鏡です。困るのはモノの質に関しては興味がなく、ブランド命といった狂信的な方ぐらいかもしれません。

 

ただ最近では昔ながらのライセンス物はブランドイメージを損なうため、有名高級ブランド極力避ける傾向にあります。このことは眼鏡以外にも言えることかと思います。

 

② ブランドイメージを大切にしているブランド

間違いなくこちらが今の主流になっているように感じます。ただ主流と言っても流通量では①のライセンス物に負けていると思います。ファッションとしての評価・人気は間違いなくこちらの方が上だと考えます。

① のライセンスブランドとは全くの逆で積極的に企画・デザイン・製造に本家のブランドが関わってきます。そのため拘りの強い服を作るブランドが、拘りの強い眼鏡・サングラスを発表してくるのです。もちろんその眼鏡は、自分達の洋服に会った眼鏡になるのです。
ライセンスブランドは、国・地域によって展開するモデルが異なっている場合があります。前述しましたが、日本企画・デザイン・製造で日本でしか販売していないモデルがあるのです。
一方、これらのブランドは世界で同じモノが販売されているのです。よく考えれば当たり前です。こだわりの強いファッションを作っているのに、眼鏡だけは完全外注なんて異常かと思います。

このこだわりの強さをどう表現するかは。ブランドによります。
どんな方法があるかというと、

⑴ 眼鏡(大手)メーカーと契約し、企画・製造を行う。
 以前のライセンスと近い部分がありますが、実態は大きく異なります。企画、デザインにおいて本家のブランド・デザイナーが大きく関わってくるのです。結果、デザインへの拘りは以前のライセンス物とは大きく異なります。

以下のブランドがそうだと思います。

CHROME HEARTS

OAMC
YOHJI YAMAMOTO
TOMAS MAIER

  
⑵ 有名眼鏡ブランドとのコラボレーション

最近多い方法です。
ファッション性の高さが評価されている眼鏡ブランドとアパレルブランドがタッグを組んで眼鏡を作っていく方法です。最近多いとは言いましたが、絶対数は、まだ多くないと思います。増えていると言った方が良いかもしれません。このような方法を取るアパレルブランドは、眼鏡のデザイン・品質共に評価が高いのです。そのため人気も大変高いのです。

 

以下がコラボレーションしているブランド(左が眼鏡ブランド)です。
コラボレーションの場合、眼鏡ブランド名も公表されているのですぐわかります。
MYKITA×MAISON MARGIELA
MYKITA×DAMIR DOMA
DITA×THOM BROWNE(コラボではないかもしれませんが…)
OLIVER PEOPLES×KITSUNE
OLIVER PEOPLES×THE ROW
CUTLER&GROSS×COMME des GARCONS
LINDA FARROW×DRIES VAN NOTEN

 

③ 、①②を組み合わせたブランド。

どんなブランドが多いかというと、一流アパレルブランド(ビッグメゾンと言われるブランド)です。パリコレ、ミラノコレクションに出ているような世界のファッションを引っ張っているブランドです。

ファッションを引っ張っているブランドです。普通のサングラスばかり作っているわけにはいきません。有名人が掛けたくなるようなサングラスを作らなければいけません。そしてブランド価値を高める必要があります。

 

ただこのレベルの一流アパレルブランドは、とてつもなく大きい会社ですし、様々なモノを自ブランド名義で販売しています。そのため数も売って利益も上げなければいけません。売るためのモデル=一般の人が普通に掛けられる眼鏡を作るのです。

 

この相反することをバランス良く追求する必要があるのです。

 

そのため様々な眼鏡・サングラスを作っているのです。
ファッション性の高くこだわりの強いサングラスを出す一方、売るためのサングラスも出しているのです。売るためのサングラス・眼鏡は、以前のライセンスものに近いと思います。売るためのサングラスなので流通量は多いため、目にする機会も多いと思います。そのためアパレルブランドの眼鏡を評価をしなくなっても不思議ではありません。

 

ただアパレルブランドにも様々あるのです。
それを全て同じと捉えてしまうのには無理がありますし、勿体ないことかと思います。

次回は私の見解も述べていきたいと思います。

 

ではまた次回。

 

ブルーライトカットレンズとは?③

 

今回もブルーライトカットレンズについて書いていきます。

今回は、

⑤進化形ブルーライトカットレンズは、必要なのか?

について書いていきます。

3回にわたりましたが、今回で最後です。

因みに今まで2回はこちらです

ブルーライトカットレンズとは?① - 眼鏡のある生活

ブルーライトカットレンズとは?② - 眼鏡のある生活

 

最近、進化形ブルーライトカットレンズが市場に出てきています。

UV420というレンズです。

ブルーライトカットレンズにはない新しい機能を持ったレンズです。

 

進化形ブルーライトカットレンズ=UV420

(色々な商品名がありますが、一番わかりやすいこの名称で統一します。)

 

極力簡単に説明します。

UV420とは、

昔からあるUVカットの進化系です。

今市場の出回っているレンズの殆どが、UVカット(UV400)を標準装備しています。

*380以下が紫外線です。そのため紫外線をケアするだけであればUV400で十分です

 

ただUV400だと物足りなく、本当は420迄カットした方が健康に良い!

という見解が最近出てきたのです。

 

それに応える形で出てきたのが、UV420というレンズなのです。

 

UV420の利点

420以下をカットする最大の利点は、

眼病の予防です。

 

レンズメーカーのHPを見ると様々な眼病予防に効果があることが書いてあります。

ルティーナ : メガネレンズ : 東海光学株式会社

(名称は違いますが、UV420と考えて良いと思います)

(東海光学は有名でないかもしれませんが、一流レンズメーカーです)

 

しっかりした根拠に基づいているため、納得出来るものではあります。

全ての方に効果があるのか、どの程度効果があるのかはわかりませんが、試す価値はあるのではないかと思います。また眼鏡の場合、薬と違って副作用が出ることは基本ないので、健康に極力気を付けたい方は掛けた方が良いかもしれません。

 

レンズそのものは、使用する価値があるレンズだと思います。

 

故意に誤解を生む過剰広告

このレンズも問題があります。

それはレンズそのものではなく。

 「広告・売り出し方」が問題なのです。

問題の広告は、過剰・誇大広告なのです。

 

恐らくその広告を気を付けて読んでも勘違いするような内容です。

その誤解は、大きな問題を生みます。

誤解したままだと、

本来自分にとって「必要な機能が付いていないレンズ」を選んでしまう危険性があるのです。

レンズの効果を大げさに伝えているだけなら、まだ良いのですが…

 

進化形ブルーライトカットレンズ広告の問題点

 ブルーライトカットの拡大解釈が問題の根源です。

 

1、 UV420ブルーライトカットレンズは比べられない

2、 ブルーライトも色々ある

3、 カット率の拡大解釈

4、 レザーポインターの意味

 

以上の点に大きな問題があります。

 

まずUV420とブルーライトカットレンズの違い(目的)を整理します。

 

・UV420は、紫外線に近い青色光をカットするためのレンズです。

 

ブルーライトカットレンズは、PC等の青色光をカットするためのレンズです。

 

1、 UV420ブルーライトカットレンズは比べられない

 

青色光というキーワードは同じなのですが、内容は全く違います。

UV420がカットする青色光は、文字通り420㎚以下の青色光です。

PCから出る青色光は、450㎚前後の青色光多いのです。

(PCから420nmは、そんなに発せられていません)

 

 420nmと450nmは、全くの別物です。

 

広告の問題点①

 

UV420の広告を見ると、

ブルーライトカットレンズではカットできない420nm以下の青色光をカットできます!!』という触れ込みを見ます。

そしてきっとこのように思うはずです。

ブルーライトカットにできないことが、UV420にはできるんだ…UV420は優れたレンズだ」と。

 

➡この広告だけを見ると、決して嘘はないのです。

 確かにブルーライトカットレンズは、420㎚以下の青色光はカットしません。

ただブルーライトカットレンズは、パソコン用のレンズです。

もともと420nm以下をカットすることを目指していません。

 

そして、この広告には大きな問題があります。

 恐らく故意に省略している部分があるのです。

 それはブルーライトカットレンズに出来て、

 UV420にできないことを省略しているのです。

 

UV420に出来ないこと。

 UV420は、パソコンから発せられているブルーライトはカットできません。

 上でも書きましたが、UV420は420㎚以下の青色光をカットします。

 つまりPCから発せられている450nmは、カットできないのです

 

この凄く大事なところを故意に省略しているのです。

故意と言うのには根拠があります。

なぜならブルーライトカットレンズの広告では、

ちゃんとPCからは450nmが発せられています…というようなことを堂々と書いているのです。

またこのことは常識なことなので知らないは通用しません。

 

 

2、 ブルーライトも色々ある 3、 カット率の拡大解釈

広告の問題点②

 UV420は、ブルーライトも40%カットできる!!」

という広告もあります。

この触れ込みは大きな誤解を生みます。

 

➡そしてこれも完全な嘘ではないため余計に質が悪い。

 どんな誤解かというと、

「UV420もPC用として使えるんだ!」と思ってしまうのです。

 (ブルーライト=PC用という認識が広まっているのも原因かと思います)

 

ただ残念ながらUV420はPC用としては使えません

 

確かに広告には、ブルーライト40%カットと書いています。

ただここでのブルーライトは、広範囲のブルーライトを指しているのです。

 この広告でのブルーライトは、380nm500nmまでを指すようです。

380~500とは、簡単に言うと「青色」全てを意味しています。

これは眼に悪くない青色も含みますし、

パソコンからあまり発っせられていない青色も含まれているのです。

何度も書いていますが、パソコンから多く発せられている青色光は450㎚です。

この450nmをカットしなければ意味がないのですが、この広告には450nmを40%カットするとは書いていないのです。

 

意味のない青色を含めてカット率の高さを操作しているのです・・・

誤解を生む広告だと思います。

 

ここまで読んでいて420nm450nm…って何?と思うかもしれません。

そんなに難しく考える必要はありません。青色にも様々あります。水色、青色、紺色全て青色ですが、全て違う色であることはわかると思います。この色()を数値で表したものが、420450と言った数字だと思ってください。

 

 

 ブルーライトという便利な名称を都合の良い解釈を行い、絶妙に嘘は付かずエンドユーザーに間違ったイメージを植え付けているのです。

 

大手レンズメーカーのHPを見ると、しっかり説明が行われています。

UV420・眼病の予防については詳しく書いていますが、パソコンにも効果的とは決して書いていません。

因みにこんな感じです→ルティーナ : メガネレンズ : 東海光学株式会社

 

しかし量販店を中心にした眼鏡店が誇大広告を載せているのです。

 因みにこんな感じです。

 →①メガネの愛眼 aigan_uv420 (アイガンUV420)

(ただこちらの説明分にはPC用とは書いていませんが、普通勘違いすると思います。一言説明を入れるべきだと思います。「PC用には効果が期待できない」と)

 

 →②http://www.j-eye.com/001_014/f10174uv.html

  こちらのほうは、本当に酷いように思います。

   私が説明してきた内容と大きく異なります。

   根拠としている数値が、根拠になっていない場合もあります。

   また根拠としている数値も何処から持ってきたのか不明です。

 

 

この誤解の最大の問題点は、

 

本来パソコン用ブルーライトカットが必要な方が、UV420の広告を見て「UV420の方が自分には向いている」と考えてしまう事なのです。

なぜなら仮にUV420を使ってもパソコンのブルーライトはカットできないのです・・・もし適切な広告で紹介されていれば、自分に合ったレンズを選択できるはずです。

 

レーザーポインターに惑わされない 

このUV420のデモンストレーションでレーザーポインターを使うケースも見受けられます。確かにブルーのレーザー光線が、かなり減光されているのがわかります。このこと自体は、事実なので文句のつけようがありません。

 

ただこのデモンストレーションにも問題があります。

(全ての眼鏡店ではございません。正確にお伝えしている店舗もあります)

このレザーポインター405nm青色光なのです。

ここまで読んで頂いた方ならもうおわかり頂けると思います。

そうです。

405nmは、パソコンのディスプレイからは多く発せられていないのです。

デモンストレーションでは、ブルーライトカットレンズとの比較を行い、あたかもブルーライトカットレンズより純粋に優れているかのような誤解を誘っているのです。

 

まとめ

話が長くなりましたが、まとめます。

 

UV420は、無色で目の健康を考えたサングラス。

ブルーライトカットは、無色のパソコン用眼鏡。

なのです。

 

つまり用途が異なることを注意してください。

どちらが優れているかで選ぶのではなく、

どちらが自分に合っているかで選んだください。

広告を疑って下さい。

 

そもそもオフィス等で1日の大半をパソコンと向き合っている方にとって、

UV420は必要なのでしょうか?

PC等から発せられていない光です。

420nm以下の光を一番浴びるのは、屋外です。

つまりオフィス用での使用を考えている方に、UV420は意味がないように思います。

ブルーライトカットとUV420の使い分けが一番良いのではないでしょうか。

 

今回、私の見解に誤りがあるようであれば、是非

指摘をお願いします。大きな誤りはないかと思いますが。

 

ではまた後日。 

 

ブルーライトカットレンズとは?②

前回に引き続きブルーライトカットの誤解について書いていきます。

 

前回は①ブルーライトカットは、悪いモノなのか?

   ②度数を軽視している

 

と言う項目について書きました。

 

今回は

ブルーライトカットのカット率とは?

ブルーライトカットが一番凄いのか?

⑤進化形ブルーライトカットは、必要なのか?

 

この三点について書いていきます。

 

➂無意味なブルーライトカット率向上の追求

  現在ブルーライトカットレンズは、普及・認知されたと思います。

 

その結果、今こんなことが起きています。

 

メーカー・一部小売店で

「業界NO1!ブルーライトカット○○%実現!!」という触れ込みを見ます。

 

またお客様からは

「このレンズのカット率はいくつですか?」と聞かれることも珍しくありません。

 

またネット等では、ブルーライトカット率をまとめたサイトもあります。

「各メーカーのカット率比較表」

を見つけることも出来ます。

 

確かに気になるところかと思います。

ただこの比較は果たして意味があるのでしょうか?

私に言わせればあまり意味がないように感じます。

 

なぜ意味がないのか。

 

前回、ブルーライトそのものに害があるのではなく。ブルーライトを「浴びすぎる」ことがいけないと書いたと思います。浴びすぎている部分をカットできれば、それ以上カットする必要がありません。不必要にカットする必要はないと考えています。(様々な見解があるとは思いますが)


また前回、適度にブルーライトは浴びた方が寧ろ体には良いとも言われていると書きました。

全てのことに言えますが、適度に抑えることが良く、抑え過ぎはは逆に悪影響を及ぼす可能性すらあると私は考えます。

 

また国産レンズメーカーが販売しているブルーライトカットは、30%前後のカット率だと思います。

これには理由があります。

ブルーライトカットは、名前の通り青色を中心にカットするレンズです。

30%以上カットしていくと色彩自体がおかしくなるのです。

つまり裸眼で見ている時とでは、色味が変わるのです。それはそれで生活に悪影響を及ぼすように思います。

 

 

  ブルーライトカットレンズは、本当に優れているのか?

中には、一日の大半をパソコンの前に向かっている方もいるかと思います。

そのため「普通のブルーライトカットレンズでは足りない!」と考える方もいるかもしれません。

 

確かに「ブルーライトカットの影響を極力カットしたい」

「病気の原因になるかもしれないのであれば、極力カットしたい」方も多いかと思います。

そのような方にとっては、各社のブルーライトカットレンズの性能が気になるかと思います。

 

少し私なりに調べてみました。

JINSの一番カットしてくれるブルーライトカットのカット率は「60%」カットです。

画像を見るとレンズはしっかり着色されています。

 

この着色したレンズであれば、ブルーライトカットレンズに拘る必要がないと思います。


着色ブルーライトカットレンズの必要ない理由を説明する前に、

ブルーライトカットレンズが流行った経緯を説明します。

 

ブルーライトカットレンズが流行った理由

そもそも今流行っているブルーライトカットレンズが流行った最大の理由は、

 

無色に見えるパソコン用レンズ」

 

ということが流行った理由なのです。

 

流行らなかったパソコン用レンズ 

ブルーライトカットレンズが流行るずっと前からパソコン用のレンズはありました。


しかし流行りませんでした…

 

なぜなら色が入っていたためでした。

(大変薄いカラーですが、入っていることは分かります)

 

結果、職場・オフィスで掛けることが出来ないため流行りませんでした。

掛けた方が、仕事の効率が上がるのに掛けることが許されない・・・

日本らしい理由です。


このレンズ自体は、大変優れたレンズであるため、現在も販売され続けています。

 

パソコン用眼鏡を必要とする方は、常に存在しました。その潜在的な需要に応える形で世に出てきたのが、

ブルーライトカットレンズなのです。

 

ただこのブルーライトカットレンズがメーカーから発表されて、

すぐ人気が出たわけではありません。

画期的なレンズでしたが、広く認知されていませんでした。

 

ただそこに大きな転機が起きたのです。

それは、JINSによるテレビCMです。

(皆さん記憶があるかと思います)

このCMの力で急速に知れ渡ったのが、

ブルーライトカットレンズなのです。

 

JINSのCMの影響力は強く

JINSが開発したもの」

ブルーライトカットレンズ=JINS

と思っている方も少なくありませんでした。

 

 ブルーライトカットレンズを見たことがある方も多いと思います。

レンズは無色に見えるとは言いましたが、

レンズ表面は青く反射し、若干黄ばんでいます。

ただ完全なる無色ではないですが、気にされる方は少数のように感じます。

ただレンズメーカーによって青光りの程度はかなり違います。

一度、眼鏡店でサンプルの確認をした方が良いかと思います。

 

レンズが発売された当初は、青く光る感じを嫌う方も少なくありませんでした。見れば違いが分かるので、周りの目を気にされての判断かと思います。

今となっては、気にする方は殆どいません。

それもレンズの普及したため、ブルーライトカットレンズが珍しくなくなったのが大きいと思われます。

 

このブルーライトカットレンズの普及により、パソコン画面が出る「まぶしい光は抑えた方が良いらしい」という認識も広まったように感じます。その結果、「着色」しているJINSブルーライト60%カットも出てきたのではないかと思います。

 

ブルーライトカットに優れたレンズは他にもある

 

ただレンズが「着色」していても問題のない方であれば、JINSブルーライト60%カットレンズの必要性・優位性を感じません。

昔からある着色しているPC用レンズの方が効果的です。昔からある着色PCレンズは、決して性能が低くて廃れたわけでは決してありません。「着色」が時代に受け入れられなかっただけなのです。

 

着色したPCレンズには、どんなレンズがあるかというと。

「薄い色の偏光レンズ」HOYAのキャリアカラー」等、それ以外にも各レンズメーカーから発売されています。

もっともJINSのものも昔からあったPC用レンズと同じコンセプトのもと作られているかもしれません。


ここで「薄い色の偏光レンズ」を上げましたが、このレンズはお勧めです。偏光レンズについてここでは詳しく説明しませんが、簡単に言うと特殊機能を持ったサングラスレンズです。

ここで「薄い色」としたのには理由があって、濃い色の偏光レンズでパソコンをすることは出来ません。薄い色でなければいけません。

ある大手総合レンズメーカーの方に聞いたことがあるのですが、仮にしっかりブルーライトをケアをしたいのであれば、

ブルーライトカットレンズよりも偏光レンズの方が優れているようです。

興味のある方は、眼鏡店で相談してみてください。

 

ブルーライトカットレンズの利点は、ほぼ無色であるというのが最大の利点です。

ブルーライトをカットする唯一のレンズではありません。

 

実はブルーライトをカット出来るレンズは、色々あります。

(私の書き方も誤解を生んでいるかもしれません)

ブルーライトカットレンズが有名になりすぎて、PC用眼鏡=ブルーライトカットレンズと考えている方が多いように思います。

 

無色のレンズが、ブルーライトカットと思われているかもしれません。

これは大きな間違いで、偏光レンズ等もブルーライトをカットします。

 

一度視野を広げて探してみてください。

 

ブルーライトカットの言葉をもう一度整理します。

 青色をカットするということです。

 実はレンズに色が少しでも入っていれば、青色をカットできます

ブルーライトを特別なものと捉えている方がいますが、決して特別なモノではありません。ブルーライト=青色です。

特別なカラーを入れなくても着色しただけで、ブルーライトはカットできるのです。

そのためファッションで薄いカラーを入れた眼鏡(サングラス)をしている方もいるかと思います。その薄いカラー眼鏡でもブルーライトはカットできます 。

(色の種類でカットされる割合は異なりますが)


眼鏡店では、サンプルを用意しています。興味のある方は試してみてください。

 

二回で終わる予定でしたが、⑤をまだ書いていませんでした。次回に回します。

ではまた後日

 

 

 

ブルーライトカットレンズとは?①

 

 今回もレンズについて書いていきます。

 

 今回は、「ブルーライトカットレンズ」について書いてきます。

長くなりそうなので二回に分けて説明していきます。

 

何年か前に大手スリープライスショップが大々的に宣伝を行ってから、急激に広まったレンズかと思います。

恐らく多くの方が興味のあるレンズかと思います。

 

ただ広く知れ渡っているのに、間違った情報が広まっているように思います。

(急速に知れ渡っているが上に錯綜しているともいえるかもしれません。)

その誤解を生んでいる最大の理由は、メーカー・一部眼鏡店による誇大広告によるところも大きいと思われます。

そのため一度、皆様が冷静に判断できる見解を提供させていただきたいと思います。恐らくこれから書いていくことには、メーカー・小売店にとっては不都合な真実も交じっているかと思います。

今回も世に出ることがない内容を極力簡潔にお伝えしていきたいと思います。

 

ただ今回私が書く内容にも不正確なことがあるかもしれません。

なぜならブルーライトカットレンズ・目のメカニズム・眼病の原因は、正確に解明されていないからです。解明されていないことが多いため、絶対なことは言えないのです。しかしメーカー・一部小売店は、あたかも絶対○○であると言ったような広告を打っています。この時点で疑った目で見る必要があると思います。逆にいうとメーカー等の広告が完全に間違っているとも言えないのです。それだけ眼は、デリケートな問題なのです。今回は、私の知識・聞いた話をまとめ、皆様に有益となる情報を整理して提供したいと思います。

 

 

ブルーライトカットの誤解

    ブルーライトは悪いモノなのか?

    度数を軽視している

    ブルーライトカットのカット率とは?

    ブルーライトカットレンズが一番すごいのか?

    進化形ブルーライトカットは必要なのか?

 

大きく分けるとこの5点が誤解されているように思われます。

では順を追って説明していきます。

 

    ブルーライトカットは、悪いものなのか?

簡単に言います。

ブルーライトそのものは、悪いモノではない。

ブルーライトを浴びすぎると悪い影響が出る可能性がある」

 

では説明していきます。

ブルーライトというと言葉が不安を煽っているように感じます。

ブルーライトを簡単に置き換えます。

ブルーライト=青色です。もしくはブルーライト=明るさです。

つまり極端な話、青空もブルーライトなのです。

青空を見ていて目に悪いことは決してありません。当たり前のことかと思います。

 

ブルーライト=絶対悪のような扱いを目にします。

ブルーライトは、絶対悪ではないのです。

 

そもそも「適度に」ブルーライトを浴びることは、

健康に良いとも言われています

浴びた方が良いモノを絶対悪と断罪する傾向こそ危険な傾向かと思います。

 

少し話が脱線します。

人間には、理想的なリズムがあります。

それは人間が現代文明を手にする以前のリズムなのです。

適度な時間に寝て起きて、太陽を浴びる。または適度な質・量の食事を撮る。

この適度を超えた場合、人間には負担となるのだと思います。

 

ブルーライトの一番の問題は、

強いブルーライト=パソコン等を長時間見ることです。

 勿論皆さんご存知の通りかもしれません。

 ただこの当たり前の前提が忘れられている場合があります。忘れないようにお願いします。

 

 パソコンを長時間見ることを止めることは出来ないと思います。

 

しかし強いブルーライトを抑えることは眼鏡以外でも出来ます

 

 単純な方法です。

パソコン画面の明るさを暗くすれば良いのです。

(この方法は色々な方が、ネット上に挙げているので調べてみてください)

 

一部メーカーや小売店の資料でブルーライトカット眼鏡を過度に良いモノに見せるため、パソコンから発せられるブルーライトを「過度に高い数値」にしているのです。その数値が、パソコンを一番まぶしく設定した状態の数値なのです・・・。

 

このことについて詳しく書かれたサイトがありましたのでご参考までに

「ブルーライト」の正体とPCメガネの効果(まとめ) - Miuran Business Systems

 

そのグラフを見てPCブルーライトの怖さを過剰に心配してしまうのです。

一番まぶしくする必要がありますか?

恐らく必要な方はいないのではないでしょうか?

 

一度明るさを低くしてみてください。

 

ブルーライトカットは本当に行うべきなのか? 

そもそもブルーライトは、何故カットしなければいけないのか?

 この問いについてネットで調べると、こんな回答が出てきます。

    眼の疲れの軽減

    体のリズムが整える

    一部の眼病が予防できる

 

 どれにも嘘はないかと思います。

実際、ブルーライトカットレンズ使うことによって①②が改善・軽減できた方も多いかと思います。この2点については、実感がある以上使用し続ける価値はあるかと思います。私もこのこと自体否定をしません。

ただ中には、周りが使っている・効果が過剰に伝えられているために困っていないのにブルーライトカットレンズを使いたいと言う方もいます。

 

➂は、予防なので実感はないと思います。眼病はならなかった場合が、レンズのおかげかはわからないので。

ただ少しでもリスクを減らしたいという方は、使う価値はあると思います。それで安心感は得られると思いますので。

 

上記3つの効果ですが、あたかも全ての方に効果があるかのような広告を見ますが、本当は全員に効果がある!とは絶対に言えないのです。なぜなら明確な根拠がないのです。

「根拠がない?色々根拠はHPに書いてある!」と思う方もいると思います。

 

そもそも明確な根拠はない

 確かにその根拠(研究論文)に嘘はないかと思います。ただそれに反する内容の根拠(研究論文)も多く発表されているのです。ただメーカー等は、自分たちにとって都合の良い根拠しか使いません。もちろんブルーライト絶対悪という論文が正しいかもしれません。しかし現時点では決して正しいとは言えないのです。その絶対ではないことを、あたかも絶対悪いと言い切ることは、どうかと思います。

 

私が聞いた話では、ブルーライトカットをここまで騒いでいるのは日本だけとのことです。他の国ではここまで騒いでないようです。この事実からも不確かな情報をもとによって作られた市場なのではないかと感じてしまいます。

 

 

日本人は、健康に人一倍気にする国民です。

他の国が遅れているだけかもしれません。

ただ私がブルーライトカット以上に、気を付けるべきことがあると考えています。

 

 

    度数を軽視している

それは度付き眼鏡です。

度付き眼鏡を作る必要性を軽視していませんか?

 

「目が良いから度付き眼鏡は必要ない!!」

と考えている眼の良い方は多いかと思います。

そのため眼の良い方は、度付き眼鏡を掛けていません。

 

実は、この考えは完全に間違いなのです。

目の良い方程、パソコン作業をするときに眼鏡をするべきです。

(疲れを実感されている方は)

 

眼の良い方ほど疲れやすい

 

ただ度付き眼鏡をしていない目の良い方にかぎって、

「最近PC作業がきつい・・」と言ってブルーライトカットを求めている方が大変多いのです。

 

 なぜなら目の良い方は、遠くを見ることは得意ですが、近くを見ることは苦手なのです。近くを見るのが苦手=目の悪い方(近視の方)より疲れやすいのです。

 

その苦手分野である「近くを見る」=「パソコン作業」をしていれば疲れるのは当たり前です。その苦手分野を克服せずにブルーライトをカットしても根本的な解決になりません。確かにブルーライトカットによって若干疲れは軽減できるかもしれませんが、あまり効率的ではないのです。

 

病気・怪我で例えると、病気を治さずにサプリメント・解熱剤・痛み止め等でごまかしているようなものです。

 

眼の良いという実感がある方程、一度検眼をすることをお勧めします。恐らく目の良い方は検眼すら一度もしたことがないと思います。本当に眼鏡が必要のないと言う方は、実は一人もいないと思います。

特に若い時より疲れやすくなったという方は、絶対度付きの眼鏡が必要です。

 

ブルーライトを絶対にカットすべきかどうかについては、様々な見解があると述べました。

しかし「眼の良い方は、近業が疲れやすい」というのことに反対する見解はありません。(あれば聞いてみたいです)

 

 

盲目にブルーライトカットレンズを勧めてくる眼鏡店・販売員は少し疑った方が良いかと思います。

もしくは聞いてみてください。

「目が良い方は、検眼しなくても大丈夫ですよね?」と。

 

因みに私は無条件にブルーライトカットレンズはお勧めしません。

私からそのような方から相談を受けると、こう言います。

 

「検眼をしたことがありますか?」

 

検眼をしていない方が、ブルーライトカットレンズをしても意味がありません。

度数も完璧に合っているが、それでも疲れると言う方にブルーライトカットレンズはお勧めしています。

 

本日はここまで。

また次回

遠近両用レンズの価格差とは?

 

前々回は単焦点レンズの価格差について説明しました。

前回は今回のテーマ「遠近両用レンズの価格差」の理解をしやすくするために、「老眼・遠近両用レンズ」の基本的な部分について説明しました。

 

では、今回の本題です。

遠近両用レンズの価格差とは?

 

何故「高級店の遠近両用レンズ」と「量販店の遠近両用レンズ」には大きな価格差が生じるているのか?(それこそ安い店だとフレームとレンズ合わせて1万円というものもありますが、高級店では高いとレンズ一組で20万円するものまであります)

 

 単焦点レンズ以上に品質の差は大きい。

遠近両用レンズは、単焦点の価格差の説明とは少々異なります。

 

単焦点の時の説明を簡単にまとめます。

同グレード(球面、非球面...)の普通のレンズであれば、レンズそのものに大きな差はない。長期間使った場合の耐久性に関して差はでるが、新品を掛けた時に差を感じる方は少ない。

(もっとも量販店では、取り扱いがないハイグレードなレンズもあります。ただ弱い度数の方でれば、そこまでのハイグレードレンズは必要ありません。)

一番差が出るのは、度数を決定する販売員のクオリティーの差である

こんな内容を書きました。

 

この内容だけで終わってしまうと遠近両用レンズについての説明は足りません。

 

遠近両用レンズは、レンズそのものに大きな差がある

遠近両用レンズは、高級店と量販店の品質の差が大変大きいのです。

 

別物です。

 

単焦点レンズだと、同じ度数であれば掛けた瞬間に差を感じる方は少ないと言いました。

しかし遠近両用レンズは、全ての人が差を感じます。

しかも微妙な差ではなく大きな差を感じます。

レンズそのものに大きな差があるのに、ここにさらに販売員のクオリティーの差が加わります。

結果、本当に別物なのです。

 

商品名は遠近両用レンズですが、全く違うものなのです。

 

遠近両用レンズの品質の差とは

 遠近両用レンズの質が違うと何が違うのか?

思いの外知られていません。

 

一言で言うと、視野が違います。

 

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*写真はニコン遠近両用レンズの見え方の差です。(ニコン調べ)

 

 白く曇っているところは、理論上見えない部分になります。

 一番左が量販店の遠近両用レンズ。右二つは専門店で使用されている遠近両用レンズです。差は一目瞭然かと思います。

 

遠近両用レンズは、一つのレンズ内で度数が5段階から10段階程変化します。

その変化がどうしても無理生じてしまいます。その無理が生じた部分は、光学的に歪んでしまいます。(歪んでいる=見ることが出来ないと思っていただいて良いと思います)

この歪みの範囲を視野の周辺部分に持って行き見え方に影響がでないようにします。しかしどんなに良いレンズでも歪みをゼロにすることはできません。

 

遠近両用レンズの良さは、その歪んだ部分が極力少ないレンズと言えます。

遠近両用レンズが生まれて何年も経ちますが、各社この歪みを極力少なくするために開発競争が行われています。その開発競争による進化で、少し前の遠近両用レンズと最先端の遠近両用レンズには雲泥の差があります。

この雲泥の差がある遠近両用レンズが同じレンズとして語られるには少々無理があります。

 

他の商品で例えてみます。

今のテレビやビデオカメラは大変綺麗に映っていると思います。それが今の遠近両用レンズだとしたら、質の悪い遠近両用レンズはアナログ放送・ビデオテープで未だに見ているようなものです。

皆さん老眼が入る前は、眼鏡をしたまま近くも遠くも綺麗に見ることが出来たと思います。その当たり前だった世界が少しでも劣ったらストレスを感じるのは当然ですが、良い遠近両用を掛ければ、そのストレスを極力減らすことが出来るのです。

 

遠近を最初から敬遠している方たちの傾向 

 

遠近両用レンズの品質には大きな差があります。視野の広さに大きな差があります。

この品質(視野)に大きな差があるのですが、

 

遠近両用レンズが全て同じもの」だと思っている方が珍しくありません。

 

この大きな誤解が遠近両用レンズの普及を阻害していると言えます。

我々高級店で働く人間にとっては、大変迷惑な問題でもあります。

(もっともこの問題のおかげで、高級眼鏡店が信頼を勝ち取れるきっかけになっているのもまた事実です)

 

他の商品では、品質に差があることは皆さん知っているかと思います。

それこそフレームに品質の差があるというのは、殆どの方が当たり前のように知っていると思います。(どこに品質の差が生まれるのか詳しく知らなくても、良いモノと悪いモノには理由があるはずとは思っています)

信じられないかもしれませんが、眼鏡レンズは同じだと考えている方が多いのです。

 

何故遠近両用レンズは、一括りにされてしまっているのか?

 アンケートを取ったわけではないので、確かなことは申し上げられませんが、恐らく答えは単純です。遠近両用レンズがそこまで認知されていないです。

前回書きましたが、老眼自体勘違いされているので致し方ないかもしれません)

 

接客をしていると、お客様が遠近両用レンズを全て同じだと勘違いしていると感じることが良くあります。

 

誤解しているお客様の発言パターンは幾つかあります。

 

勘違いしている方の発言パターン

「昔、遠近両用レンズを試したが使えなかった」

「友人(知人)が遠近両用は使えないと言っていた」

遠近両用レンズは、歪んで見えて怖い」

 

という方が未だに多いです。

 

確かに遠近両用レンズには、これらのリスクはあります。

ただその確率は大変低く、それこそ一昔前の話なのです。

もしくはグレードの低い遠近両用レンズに当てはまる感想なのです。

量販店の時代遅れな遠近両用レンズのせいで、遠近両用レンズの普及の足を引っ張っていると感じます。遠近両用レンズは、自分には使えない(使えなかった)。その使えないレンズに対してレンズだけで5万円も使いたくない。と考えてしまう方を増やしているのです。(恐らく良い遠近は5万円というのが一つの基準かと思います。店舗によって若干の差はあると思いますが)

 

 そのため私は、遠近両用レンズで上記のようなことをおっしゃるお客様には、

以下のことを聞きます。(もしくは気を付けます)

 

「何年前の話ですか?」

「どんな眼鏡店で試しました?」

 

この2点が大変気になります。

大体の場合が、本人(知人・友人)が「量販店で試した」「10年程前に試した」という場合が殆どです。

または「10年前に量販店で試した」という最悪なケースもあります。

友人・知人の風評被害のようなもので試したこともないのに断念する方すらいます。

 

このような誤解を持ったお客様に遠近両用レンズを試していただくと、

拒絶していたとは思えない程良い反応を頂くこと大変多いのです。

そして殆どの方が遠近両用レンズを使ってみたいと決断して頂けるのです。

そして今まで敬遠してい時間の勿体無さに後悔されるはずです。

 

販売員のクオリティーの差が大きくでる 

遠近両用レンズ自体に大きな差があることに加え、ここに販売員のクオリティーが加わってきます。単焦点レンズの回でも申し上げましたが、良い眼鏡になるかどうかは販売員のクオリティが大きく左右します。

 

そして遠近両用レンズの場合、単焦点レンズ以上に差がでます

 

販売員の知識・経験の差が影響してきます。

 

①度数決定の質

単焦点レンズの場合、最適な度数からの若干の誤差であれば、問題が起きる可能性が低いと思います。(勿論少しの誤差も許容できない方もいますが)

しかし遠近両用レンズは、若干の誤差で問題が生じる可能性が高いのです。色々な面を考慮して総合的に判断する必要があり経験・鍛錬を積んでいない人間には難しい部分になってきます。

(「色々な面」を説明すると大変長くなるので、ここでの説明は避けさせて頂きます)

 
②調整技術の質

 

また遠近両用レンズは、度数設定以外にも重要なことがあります。

それは掛け心地=調整です。

 

勿論掛け心地は、どんなメガネ、サングラスでも重要な要素になります。

 

遠近両用レンズの場合、掛け心地が見え方に大きな影響を与えます。

 

遠近両用レンズの場合、

度数が合っていても見え方に若干の違和感が生じたることがあります。

理由は、大きく2つあります。

 

一つは単純に掛けている眼鏡位置がずれている場合。

もう一つは、お客様のモノを見るときの癖があります

 

「見るときの癖?」と思うかもしれません。

皆様気づいていないと思いますが、全ての方に見方の癖があります。個性と言ってもいいかもしれません。

顎を上げ気味の方、逆に顎を引き気味の方、下目使いが苦手の方・・・本当に様々です。この個性のせいで遠近両用レンズに違和感が出てしまうのです。(気にならない方、すぐ慣れられる方も多いです)

その個性に眼鏡を合わせる必要があるため調整が必要になるのです。

その調整技術もまた販売員のクオリティーに左右するのです。

 技術のない・知識のない・経験のない販売員・眼鏡店では、この調整技術が疎かにされています。その結果、品質の悪い遠近両用レンズでも掛けることができた人でも掛けられない眼鏡になってしまう方も多いのです。

 

量販店の遠近両用レンズと高級店の遠近両用レンズは、本当に別物なのです。

別物なので商品名は・呼び名は変えた方が、消費者のためにもなると思います。

もしくは市場をもっと成熟させていく必要が、我々当事者にもあるのかもしれません。

 

ではまた後日。