眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

お勧めモデル①(OLIVER GOLDSMITH編)

 

お勧め眼鏡「ブランド」の紹介が多かった当ブログですが、今回からはお勧めブランドのお勧め「モデル」を紹介していきたいと思います。

(コメントで何名かの方から要望を頂いていましたので)

 

眼鏡の独特な世界

ただ眼鏡の場合、お勧めモデルの紹介は若干難しいところがあります。
なぜなら他のファッションアイテムと少し異質な部分があるからです。

「眼鏡特有な部分」

① ファッションとしての歴史が浅い=定番と言えるモデルが少ない。

靴やバッグ等だと、誰もが知っている老舗有名ブランドがあります。そしてそのようなブランドはブランドを代表するモデルを持っています。しかし眼鏡は、他のファッションアイテムに比べると老舗有名ブランドが殆どありません。そのため定番モデルと言うモノが少ないように感じます。

② 似合う・似合わないが他のアイテムより顕著

靴・鞄等であれば似合わない靴・鞄って中々ないかと思います。

もちろん着こなしに合わないというものはありますが、その靴・バッグそのものが似合わないと言うことはありません。(ファッション感度の高い方ではあるかもしれませんが。)

似合う似合わないということが少ないため、爆発的に流行ることがあるのだと思います。ただ眼鏡の場合は、似合う似合わないというものがあります。そのため定番が生まれにくいのかもしれません。


そのためこれからお勧めするモデルは、名作眼鏡かもしれませんが全ての方にお勧めと言うわけではないのでご注意下さいませ。

 

OLIVERGOLDSMITHの名作

 何をお薦めするか迷いましたが、定番中の定番から紹介していきたいと思います。

ブランド「OLIVER GOLDSMITH」
モデル「CONSUL-S」「VICE CONSUL⁻S」

http://www.ponmeganeweb.com/product-list/46

 

このブランドのこのモデルを紹介したいと思います。

今の流行りではありませんが、間違いなく名作モデルです。

OLIVERGOLDSMITHについて 

OLIVER GOLDSMITH(以下OG)を知らない方もいるかもしれませんので
こんなブランドです➡http://www.olivergoldsmith.com/

(公式HPはサングラスのみのようです。詳しく知りたい方は、検索してみてください沢山出てきます)

 

OGの歴史(再始動にあたって)

OGは、大変歴史のあるブランドです。
1926年創業。

驚くべき歴史をもつ眼鏡ブランドです。

1960年頃に一世風靡し、当時有名な男優・女優が掛けていたことでも有名です。ただ一時休止状態になっていましたが、10年程前に再始動したブランドです。

再始動にあたり依然と同じようにMADE IN UKで進めようとしたらしいのですが、品質+供給の安定の両面のから断念したらしいです。そして再考した結果、日本製にすることで問題が解決し、今にいたるのです。


 日本で展開している眼鏡は全てが日本製ですが、サングラスは日本製とイタリア製があります。イギリス製も一時ありましたが、諸事情により今は展開されていません。日本製が主のため、イギリス製偏愛の方には評判が良くないようです。私はイギリス製偏愛ではないため、今の状態で全く問題を感じていません。むしろ日本製で良いと考えています。

 イギリス製に限らずオリジナル重視の方は、一定数いるかと思います。もちろんオリジナルの品質が大変高かったが、生産地等の変更により品質が低くなってしまったのであれば、オリジナルを懐かしむのは致し方ないかと思います。(レイバンなどは、生産地の変更により品質は大きく下がりました)

ただOGは、決して品質は落ちていません。寧ろ品質は向上しています。

モノの本質を見ずに判断するとはどうかと思います。

 定番になるには理由がある

話は逸れますが、ファッションアイテムで名作として現代にも世に残っているものには、全てに理由があると思います。

「品質の高さ」、「デザイン性の高さ」

この二点の高さが評価され人気を博しブームを生み、その後定番として定着し今に至るのだと思います。特に昔からあるアイテムは、品質の高さが評価されていたように思います。

その品質が以前より落ちた、もしくは他のブランドの品質が上がり相対的に品質の優位性がなくなったアイテムを懐古主義によって固執するのは正しい判断に思えません。もっと言うと100年ほど前に画期的なアイテムを生み出した創業者が、今の同アイテムの品質が相対的に劣っていることを知ったら、間違いなくアイテムの品質向上に努める筈です。

 

話は大分逸れました。OGの素晴らしさに話を戻します。
このモデルの凄さを説明していきます。

 

「CONSUL」「VICE CONSUL」の素晴らしさ

この2モデルを見たとき

「見たことありそう」「普通じゃん?」

と思うかもしれません。

確かに似たモデルは結構あります。

もっともこのモデルに影響を受けたモデルが多いと言えるかもしれません。

 

エレガントの極み

ただこのブランドのこのモデルが凄い点は、
「エレガント」
であるところです。

 

普通プラスチックフレームは、メタルフレームに比べてカジュアルになります。

ただこのモデル(ブランド)のプラ枠は、エレガントを感じます。

艶のあるスーツ・ドレスにこんなにも合うプラ枠は中々ありません。

50年位前の英国紳士(セレブ)に愛されたブランドです。

当時の写真を見るとわかるのですが、当時のスターは、ドレスにOGを合わせています。このconsul、vice consulもそうで艶のあるスーツスタイルに合わせています。

(もっとも当時の男性は公的な場では殆どスーツスタイルであったかと思います)
その古き良き英国紳士スタイルと共に生きてきたブランドです。合わないはずがないのです。今のブランドでOG並にエレガントを感じるプラスチックフレームはないと思います。

 

OGに代わるブランドはない

同じ英国ブランドのCUTLER&GROSSは、エレガントよりロック・モードを感じます。またアメリカのクラッシクブランド(OLIVER PEOPLES等)は、アメリカらしく無骨さを感じます。

 

あえてOGと同じジャンルのものを作っている有名ブランドを挙げるとすれば、TOM FORDかもしれません。(TOM FORDの全てのモデルでは決してありません。同ブランドのconsulに似たモデルです)

OGは、TOM FORDに間違いなく影響を与えています。ただTOM FORDとOG は似て非なるものです。違いは、TOM FORDの方が華美・ゴージャス感があります。そのため正統派なスーツスタイルを好む方には、やり過ぎ感が出てしまうのです。
そのため悪な感じでギラついた感じを出したいのであれば、TOM FORDが良く。正統派なブリティッシュスタイルで英国紳士調にしたいのであればOGがオススメなのです。同じドレススタイルですが、マインドは全く違います。

そんな私もスーツは英国派なので、結婚式等フォーマルな場ではOG を用いることが多いですが、TOM FORDのやり過ぎ感は好きになれないので、TOM FORDを購入したことはありません。

 

またTOM FORDは、大変有名なブランドです。
そしてT字のアイコンが表面に出てくるため、ブランドを知っている人には一目で分かります。その印象が大変強いため自分のファッションに合う場合はさらに格上げしてくれますが、自分のファッションに合わない場合、台無しになる危険性すらあります。眼鏡は小さなファッションアイテムですが、顔の中心にくるアイテムでもあります。考えている以上に気を使った方が良いのです。

 

サイズ展開が豊富

この二つのモデルはサイズ展開が豊富
眼鏡はワンサイズ展開が殆どです。
ただ顔の大きさは様々なのに、ワンサイズ展開は無理があるように思いませんか?

他のファッションアイテムは、複数のサイズ展開が当たり前です。
眼鏡がワンサイズ展開の理由は、調整が出来るからだと思います。
調整が出来るため、靴などと違い小さかったり大きかったりしても掛けることが出来ます。そのため眼鏡ブランドも複数のサイズ展開の必要に駆られていないのだと思います。(また眼鏡がワンサイズ展開の理由には、コスト・在庫余りを防ぎたいということも間違いなくあります)

 

ただ掛けることは出来ますが、やはりワンサイズ展開は無理があります
例えばベストな形であっても見た目のサイズが「若干大きい」「若干小さい」と言うことは珍しくありません。逆に見た目のサイズがジャストでも若干形が気に入らないということもあるかと思います。またシンプルな眼鏡ほど、デザイン・サイズの微差が見た目にも大きく影響します。そのため複数サイズが必要にもなるのだと思います。

 

皆さん、「ベストな形」で「ベストなサイズ」の眼鏡が欲しいのではないでしょうか?

殆どのモデルがワンサイズですが、いくつかのブランド(モデル)は複数サイズ展開しています。
複数サイズ展開しているモデルは、定番ブランドの定番モデルです。
定番モデルと言うものは、流行が様々変化しても淘汰されず生き残ってきた名品です。完成されたデザインなのです。

そのようなモデルは複数サイズ展開していることが多いのです。

 

今回挙げたモデル「CONSUL」「VICE CONSUL」も複数サイズ展開です。
CONSULは、SS・50・S・Gと4サイズあり、VICE CONSULは、SS、Sの2サイズ展開です。特にCONSULは、4サイズあり眼鏡としては豊富なサイズ展開をしています。(因みに両モデルともサイズSが普通のサイズという位置づけです)CONSULの方が豊富なサイズ展開の理由は、CONSULの方がシンプルなデザインであることが大きいと思います。(またCONSULの方が売れているのでしょう)
この豊富なサイズ展開は、ファッションの観点から考えると嬉しい限りです。

これだけあると複数サイズ所有して、敢えて大きめ敢えて小さめに掛けたりするのも面白いかと思います。

 

CONSULとVICE CONSULの違い

今回、二大有名モデルCONSULとVICE CONSULを挙げています。
「この二つはどう違うんだ!」「どちらを選べばいいんだ?」

と思う方もいるかと思います。
この二つモデルをどう選ぶべきか、私なりの見解を書いていきます。

 

CONSULは見ての通りシンプルな枠です。

大変合わせやすいモデルだと思います。革靴・スーツなどのファッションアイテムで定番モデルが好きな方にお勧めです。またドレススタイルだけでなく、カジュアルスタイルでも使いたい方にも使いたい方にもお勧めです。

 

VICE CONSULは、特徴的なデザインをしています。
フレームそのものは角張っていますが、レンズの形は丸みを帯びているのです。そのためフレームのボリュームに変化が生まれ他のブランド(モデル)にはないデザインになっているのです。そして耳側の上には、三点の金属パーツが施されています。そのパーツは10金を厚くコーティングされているため、高級感が他にないレベルまで押し上げています。

この黒(縁)に金(色)を施すいうデザインは、今では良く見ますがOGの再始動が契機だったように思います。(もちろんビンテージフレーム等では良く見かけるデザインです)
OG再始動後、TOM FORD等が黒×金というデザインが海外ラグジュアリーブランドを中心に一気に増えたように思います。
VICE CONSULは、高級感が高く特徴的なデザインをしているためエレガントさを強く出したいのであれば、このモデルは凄くお勧めです。しかしカジュアルにも使いたい・シンプルに使いたいのであればお勧めしません。

このエレガントさのさじ加減がCONSULとVICE CONSULの違いであります。

 

日本ブランドが苦手なジャンル

このエレガントな眼鏡は、日本ブランドが苦手なように感じます。

元々日本ブランドは、柔らかい雰囲気を出すことが得意なブランドが多いのです

(もっとも今人気のあるデザイン性の高い日本ブランドは、CONSULのような太い黒縁を作っていなません。もし今が太黒縁ブームであれば、素晴らしいドレス用黒縁も展開していたかもしれません)
日本ブランドでビジネス・ドレスでも使えそうなシャープな黒縁眼鏡を展開しているブランドもあります。実際、デザインは直線的でシャープな感じになっています。しかし私の見解としては、決して美しいドレススタイルではありません。ただ直線的なだけで高級感はありません。結果、正統派ブリティッシュスタイルには合いません。服は完璧であった場合、その眼鏡をすると安っぽくなってしまうのです。直線を出せば良いと言うものではないのです。大体そんな眼鏡を作る日本ブランドは、美意識が低いように感じます。

 

 

 ではまた後日