女性の眼鏡③(ドレス編)
パティーシーンに合う女性眼鏡の最終回です。
このブログでは,今まで紹介してこなかったジャンルになりそうです。
今まではクラシック・シンプルをベースにしたブランドの紹介が多かったように思います。LINDBEG、OLIVER GOLDSMITH、MYKITA、LUNOR、OLIVER PEOPLES・・・といったブランドだったと思います。
デザインコンシャスな眼鏡
今回紹介するブランドは、デコラティブ・デザインコンシャスなブランドです。
一番パーティシーンに最適なジャンルかと思います。
本来ならまず一番に紹介した方が良かったかもしれません。
ただ私自身そこまで詳しくないジャンルになります。少し内容が甘くなるかもしれませんが、ご容赦ください。
まずこのジャンルで評価されているブランドを挙げます。
THEO、LAFONT、ANNE&VALENTIN、alain mikliが思い付いたので、この4ブランドを中心に説明していきます。(これらのブランドでも落ち着いたモデルはありますが、やはりブランドらしいモデルはインパクトが強めです)
各ブランドのHP等をご覧いただくと分かりますが、綺麗な生地や煌びやかなディテールによって華やかな印象が強いブランドです。
これらのブランドは、デザインコンシャス=若い方に人気があるブランドと思われるかもしれません。実は逆で寧ろ大人の方(年配の方)に人気が高いように思います。
では順番に紹介していきます。
①THEO→theo
以前は日本でも取扱店が多かったように思いますが、最近はめっきり減ってしまったように思います。日本でクラシック眼鏡が流行ってしまっているのも一因かもしれません。
このブランドを少し調べるとデザイン性の高さは窺い知ることができると思います。
中には個性的な方しか掛けられないようなモデルもありますが、取り入れやすいものもあります。
「MODE OPTIQUE」という雑誌(ムック)があることをご存知でしょうか?比較的大きな書店でないと置かれていないかもしれません。この雑誌で「テオ百景」というコーナーがあります。そこでは様々な素人の方が、THEOを掛けたスナップ写真が掲載されているコーナーです。号によって違うのですが、老若男女様々な方がスナップされています。職業なども様々です。(モデルや業界人を中心としたスナップではなく、一般の人が殆どです)
その中に出てくるマダムのスナップの殆どが、フォーマル色の強いスタイリングです。キャリアウーマン風スーツスタイル、ドレススタイル、着物スタイルと様々なスタイルに合わせています。私はどのスタイリングも素敵だと思います。
このスタイリングに共感を持てないのであればお勧めできまんし、TPOに合わないという場合もお勧めできません。
ただそのどちらでもない場合、是非トライしてみてください。
凄く素敵だと思います。
老け込んだ感じもしませんし、無理して若作りした感じもしません。
ファッションをポジティブに楽しんでいるように見えませんか?
昔のドレス眼鏡(日本)
昔なら上記のようなマダムが掛けるドレス眼鏡は、婦人枠と言われる眼鏡でした。例えば、石が入っていたり・レンズにカラーを入っていたりする眼鏡です。
このジャンルの眼鏡はネット・雑誌等でいざ探すと中々見つかりません・・・現代のファッションとは一線を画すからかもしれません。
日本人なら分かりやす例を挙げたいと思います。
恐らくどんな眼鏡かすぐにイメージが付くかと思います。
このような眼鏡を敬遠したい年配の方は多いようにも思います。ただ長い年月を掛けて作られたジャンルです。知らずしらずにそちらの方に消費者も引っ張られているようにも思います。実際、日本の婦人枠は古くからある婦人枠の後継版のようなモデルが依然と多いです・・
そのため保守的な場面であれば、こういった眼鏡で抑えておいた方が良いかもしれません。
眼鏡の厚化粧は×
そもそもドレスに合う眼鏡とは何なのか?
簡単に言うと華やかさだと思います。
その華やかさを出すために装飾であったり、レンズカラーであったり、石を入れたりする必要が出てくるのだと思います。只やりすぎると厚化粧と同じで洗練さとはかけ離れた印象になってしまうと思います。そのため装飾のバランスも重要なのです。
眼鏡はファッションの一部
テオであれば、カラーとシェイプ等が洗練されたバランスを保っているモデルが多いように思います。そのためレンズにカラーを入れなくても華やかさと洗練さを保つことが出来るのです。
またテオの場合、お勧めモデルは何ですかと言われると凄く困るブランドです。なぜならカラー・モデルの展開が大変多いブランドだからです。しかもそのカラーがどれも鮮やかです。無難に誰でも似合うというモノが少ないのです。
自分の肌に合うカラー、服装に合うカラーを選んでくださいと言うしかありません。「眼鏡」ということで難しく考える必要はないかと思います。メイク等に詳しい方であれば同じような感覚で選ぶのが良いかもしれません。
逆にモードな服が好きな方であれば、必ずしも眼鏡に煌びやかなモノをは求めていないと思います。それこそ黒縁の方が良いかもしれません。(もちろん外し・アクセントとしてテオのような眼鏡を取り入れるもの素敵だと思います)
少し話がずれるかもしれませんが、日曜日の朝の長寿番組に出演されているこの方が掛けているのもテオです↓
https://namakemonoyoshi.com/archives/444
ではそれ以外のブランドも紹介していきます。
②LAFONT→https://www.lafont.com/accueil/
テオよりもマダム感が強いモデルが多いように思います。年配の方により合うモデルが多いように思います。(決して悪い意味ではありません)
少し特徴的なモデルですが、ラフォンらしいモデルと言って良いと思います。
日本の婦人物眼鏡に一番近いですが、全く違う印象を与えるブランドです。
上の添付写真以外にもマダム感強いシェイプ・カラーを多く展開しているブランドです。ただそこはフランスのブランドらしく上品さ・洗練さは保たれています。
上の写真のようにレースのような表現が得意なブランドと言ったイメージがあります。
日本人の年配女性にも取り入れやすいデザイン眼鏡かと思います。
③ANNE&VALENTIN→ ANNE & VALENTIN
こちらもフランスのブランドです。
ラフォンより、可愛いモデルが多いです。
特に最近はクラシックなデザインをベースにフランスらしい色使いとフォルムが特徴かと思います。ラフォンとの雰囲気の差はHPで比較していただいた方が良いと思います。
④alain mikli →http://www.alainmikli.com/
こちらもフランスのブランドになります。
90年代から00年代前半に一世風靡したブランドです。現在は創業デザイナーが離れてしまったため、以前のブランドとは異なります。ただ日本の中心街にブティックを構えているため、知名度は高いかもしれません。
このブランドは他のブランドよりも、プラスチック生地のカラーリングに特徴があるかと思います。またシェイプ等もモード感が大変強いモデルが多いです。同じフランスブランドのラフォン、アンバレンタインは、シェイプは普通な物がベースになっていますが、アランミクリは実験的なモデルが多くあります。(もっとも以前よりは少なくなっていると思いますが)
眼鏡のインパクト自体はテオと同じくらい強いですが、強さのジャンルが違うように思います。テオは、可愛さや面白さ、アートと言ったものがベースにあるように感じますが。アランミクリはクールさ、モード、ファッションと言ったものがベースにあるように思います。
4ブランドの差
4ブランドほど駆け足で紹介しました。
どのブランドがお勧めか?
○○がお勧めとは申し上げ辛いです。
各ブランド個性が強いため、似て非なるブランドだからです。
このブログを読んで頂いている方の年齢、マインド、ファッションによってお勧めがが異なってくるように思います。
因みに参考までに日本では取り扱い店舗のジャンルが異なるように思います。
①THEO・・・個性的な眼鏡・カラフルな眼鏡を中心に取り扱いをしている眼鏡店で扱われていることが多いと思います。インポート中心の眼鏡店ともいえます。
②LAFONT・・・この中では一番マダム感が強いので比較的年配の方がくる眼鏡店で取り扱われていることが多いと思います。老舗眼鏡店でも取り扱われているように思います。
③ANNE&VALENTIN・・・今流行りのクラシック眼鏡を取り扱いしている眼鏡店で置かれていることが多いように思います。この中では一番若い方に人気があると思います。因みに4ブランドの中では一番安いです。
④alain mikli・・・もともとは気鋭のファッション・モードブランドでしたが、今はラグジュアリーブランドです。店舗の展開を見ると容易に想像できると思います。(日本で、ここまでブランド化に成功したブランド専業ブランドは他にないと思います)そのため百貨店等のラグジュアリーブランドをモードな感じで合わせることが出来る方にお勧めかと思います。上質なモノトーンな服にアクセントで取り入れるのが良いかと思います。
扱っている眼鏡店の雰囲気が違うのでそこから判断して自分に合いそうな物を探しても良いかもしれません。
それ以外
これ以外にもデザインコンシャスなブランドはありますが、奇抜過ぎるモノは現実的ではないのでここでは省略しました。
他にも知りたい方はこのジャンルに強い眼鏡店のHP等で確認してみてください。
リュネット・ジュラ→
Lunettes du Jura [リュネット・ジュラ] ヨーロッパ直輸入メガネの店
カムロ→
この二店は、このデザインコンシャスな眼鏡に強い眼鏡店といえると思います。興味のある方はチェックしてみて下さい。
今回でドレス眼鏡(女性)が終わりです。
更新が滞り申し訳ございませんでした。
ではまた後日。