検眼で持っていくべきもの
フレームについてのブログが続いていましたので今回は眼鏡作りにおいての注意事項について書きたいと思います。
注意事項というか眼鏡屋からのお願いと言った感じです。
眼鏡を作るとき、絶対に眼鏡を持って行くこと
皆さん眼鏡を作りに眼鏡屋に行ったとき、眼鏡を必ず持って行ってください。
眼鏡を常に掛けている方は、眼鏡屋に行くときも眼鏡を掛けているはずなので特に問題はありません。
眼鏡を持っているのに眼鏡を持ってこない方の多くは、
「普段コンタクトレンズを使用している」方です。
主な眼鏡を持ってこない理由
・家でしか掛けていないため持ってこなかった。
・眼鏡の度数があっていないため持ってこなかった
・普段掛けていないため持ってこなかった
・何年も前に作ったため持ってこなかった
・量販店の眼鏡のため持ってこなかった
・ただ忘れた
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色々理由は考えられますが、
コンタクト装用者で眼鏡を持ってこない方は本当に多いのです。
ただ理由はどうであれ、眼鏡を持っていかなければいけません。
では持ってこなければいけない理由を書いていきます。
恐らく持ってこない方の多くは、持っていく「必要性」を感じていないのだと思います。そのため持ってこなかったのだと思います。
本当は必要なのです。
眼鏡を持ってこなくて良い方は一人もいません。
眼鏡を持ってこなければいけない理由
「なんで自分に合っていない度数の眼鏡が必要なの?」
と思うかもしれません。
なぜ必要なのかというと、
「度数が合っていない」というデータが必要なのです。
今持っている眼鏡の度数が、「弱すぎて合っていないのか」or「強すぎて合っていないのか」まずこのデータが必要です。
「見え辛い=度数が弱い」と思う方も多いかと思います。しかしそうとは限りません。強すぎて見え辛いという方も珍しくありません。(目が悪い方の眼鏡を掛けると見え辛いのと同じです。)
お客様の主訴を把握し検眼を行うと、販売員がお勧めしたい度数が決まります。
しかしその「お勧め度数」と「現在使用されている眼鏡の度数」が、大きく違う可能性があります。度数の急激な変化は、慣れられない・掛けられない可能性が高くなります。眼鏡屋としては、掛けられない懸念がある度数をお客様に提案をすることを躊躇します。慣れられそうな度数の中で理想値に近いモノをお客様に提案するのです。
お勧めしたい度数が比較的強い度数だとします。
ここではその度数を100とします。(100というのはざっくりした数字です。分かりやすく説明するために便宜上の数字と思ってください。決して度数そのものではありません)
現在使用している眼鏡が、「弱い10の場合」と「中程度60の場合」ではお勧め度数が全く異なります。家にある眼鏡が「弱い10の場合」、100は掛けられませんので70以下に抑える必要があります。理想より弱めの度数を提案せざるを得ません。逆に60程度のものを掛けているのであれば、理想的な100をお勧めできるのです。
ただこのお勧め度数は、現在使用の眼鏡がないと正確に導き出すのが難しくなります。現在の眼鏡のデータがないと、本来なら理想的な100を難なく掛けられる方にも100を提案することに躊躇してしまうのです。結果80程度の度数を提案し、80に決定する場合が出てきます。
80に決まっても問題は起きないかもしれません。ただ眼鏡を持ってこなかっただけで、妥協の度数になってしまうのは勿体ないと思いませんか?
今掛けている眼鏡の情報は絶対必要なのです。
人によって普通は違う
普通の度数とは?
殆どの方が自分自身を基準として考えています。
眼鏡の場合も同じで、皆さん自分にとっての「普通の見え方」があります。
ただ普通の見え方と言うのは皆さん違います。
視力で言うと、1.2以上見えないと見え辛いと感じる方もいますが、0.7見えれば全く問題ないと言う人もいます。1.2が必要な方にとっては、0.7で十分と言う方のことを信じられません。
その逆も同じです。
この差は大変大きいです。度数で言うと3段階から4段階程の差があるかと思います。
人によって普通な度数が、こんなにも度数が異なるのです。
何を言いたいかと言うと、
眼鏡を持ってきていない状態で、今掛けている眼鏡が合っていないと言われてもどの程度合っていないかがわからないのです。
検眼室では判断しにくい
この話をするとこのように思う方もいるかもしれません。
「検眼している時に判断すれば良い」と思う方もいるかもしれません。
ただこれが意外と難しいモノです。
自分の必要な視力を数値として把握している方は稀です。
恐らく皆さんも知らないと思います。
また検眼しているのは、眼鏡店の検眼室(店舗)です。
あなたの知っている場所(職場、自宅、電車・・・)ではありません。普段見ないモノを見て判断するというのは思いの外難しいものです。眼鏡屋ではちゃんと見えていたのに、実生活に戻った時見えにくいということも珍しくありません。
皆さん眼鏡を眼鏡屋に持って行ってください!!
ではまた後日。