眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

知っておくべきブランド(OLIVER PEOPLESの質の高さ)②

 OLIVER PEOPLESの特徴②

    定番モデルを作らせたら右に出るものがいない

    ファッション感度の高さ

    クオリティーの高さ

    アフター等の安心感

    今後が不透明

 

 

前回、①②について書いていきました。思いのほか長くなりましたので二回に分けて書いていきます。

 

では早速進めていきます。

 

③クオリティーの高さ

OLIVER PEOPLESが、長年高い人気を維持してきたのにはファッション性と言った見た目の部分だけが理由ではありません。

もう一つの理由は、間違いなく品質の高さです

OLIVER PEOPLESは、日本に流通しているものは、基本日本製になります。

 

品質の高さとして、

1、壊れにくい。

2、調整が行えるようになっている。

3、何年後かに大きな問題が起きることが少ない。

が挙げられます。

 

では詳しく。

1、壊れにくい

当たり前と言えば当たり前のことかもしれませんが、物凄く重要な箇所かと思います。多くの方が一つの眼鏡を長く使用するので当然かと思います。

(もっとも眼鏡屋の立場からすると複数所持をお勧めしますが・・・)

OLIVER PEOPLESが特に優れていると感じるところを書いていきたいと思います。

 

 では語る前に知って頂きたい素材の特性について書いておきたいと思います。恐らく知らない方も多いかと思います。

 

「眼鏡の素材について」(プラスチック編)

眼鏡は大きく分けてメタル枠とプラスチック枠があるかと思います。

(当たり前すぎることを書いて申し訳ありません)

 

今回はプラスチックについてです。

インターネット通販やブランド商品タグには、プラスチックとしか書いていないことが多いように思います。しかし眼鏡を扱う人間からすると、アバウト過ぎる情報です。

眼鏡で使われるプラスチックは、「アセテート」「セルロイド」「インジェクション製法用の素材」があります。個々の素材特性はまた後日にします。

 

今回語りたいのは、アセテート素材についてです。

というのも品質が良い眼鏡に使われる素材として一番ポピュラーな素材だからです。もちろんOLIVER PEOPLESアセテートを使用しています。

ここまでは、少し詳しい方であると知っていることかと思います。

 

ではここからが本題です。

今回知っていただきたいところです。

 

プラスチック(アセテート)にも品質の差があります。

(勿論チタン等メタルにも品質の差があります)

 

靴の革、洋服の綿・ウール・・・他のファッションアイテムでは、皆さん素材の品質の良し悪しがあることを知っていると思います。

ただ眼鏡の素材で使われるプラスチック(アセテート)・チタンは、何故か全て同じ品質と捉えている方が多いのです。冷静に考えると同じのはずがないと分かるとは思います。

 

では、「アセテートの品質の良し悪しとは何なのか?」

眼鏡に必要な要素を考えると答えが見えてくるかと思います。

 

「形が変わらない」

 

他にも答えはあるかもしれませんが、一番重要な要素かと思います。

「形が変わる?」と思うかもしれません。

 

アセテートは形が変わります。

詳しく言うと、

     「縮みやすいモノ」「縮みにくいモノ」があります。

    「硬いモノ」「柔らかいモノ」があります。

 

項目を分けましたが①と②は重なる部分があります。

「縮みやすいモノ」は柔らかく、「縮みにくいモノ」は硬いのです。

皆さん想像付くかと思いますが、硬くて縮まないモノが眼鏡の素材に向いています。硬くて縮まなければ変形を防ぐことが出来ます。またメンテナンスも行いやすく、長期使用に耐えられます。

 

恐らくここまで読んでいただくともう一つ疑問が浮かぶかもしれません。

「では柔らかくて縮みやすいアセテートって何に使われているのか?」

また「どのようにアセテートの質を見極めるの?」

 

気になるのは当然かと思います。

 

ではどう見極めるのかを簡単にレクチャーします。

 

「発色の良いモノ」「綺麗な柄物」「オリジナリティが高いモノ」を使用している眼鏡は総じて柔らかく縮みやすいです。そしてそのような生地を使用するブランドは海外製の眼鏡(イタリア、フランス等)の眼鏡が殆どです。

 

柔らかい生地を使う眼鏡ブランドは、ブランドコンセプトの特性上致し方ない部分でもあります。

 

 *生地・・・洋服と同じようにプラスチックのことを生地と言います。

 

アセテートを眼鏡に使用する際、通常アセテートを寝かしてから使用します。

この寝かす時間が大変重要になります。寝かす時間が短いと生地は柔らかく縮みやすいモノになってしまいます。

であれば寝かせばいいじゃないかと思う方もいるかもしれません。確かに寝かせれば良いのですが、そうできない事情があります。

 

 発色が良いモノを作りたいブランドは、ヨーロッパのブランドに多いのですが、彼らは作った素材をいち早く商品に使いたいのです。ファッションと考えればわかりやすいかもしれません。寝かしている間にその生地が時代遅れの柄(色)になってしまうかもしれないからです。

そのためそういったブランドは、寝かしが甘い生地を使う必要があるのです。

 

ここで一つ補足をしておきます。

柔らかいアセテートを使用する=二流ブランドかと言うと必ずしもそういうわけではありません。発色の良い・綺麗・オリジナリティがある生地を使ったブランドは、個性的で唯一無二なデザイン性を兼ね備えています。そのようなブランドは人気も高く、評価されます。(もちろん眼鏡関係者からも)

デザイン性が一流の眼鏡ブランドが、普通の生地を使用していたら存在価値のない眼鏡に成り下がってしまいます。

 

何を言いたいかと言うと、

「眼鏡に何を求めるかと言う事です」

洋服にも同じことが言えるかと思います。

繊細な生地等を使用することによって、シルエット・デザイン性が高くファッション性の高い洋服が好きなのかor耐久性があり長く着られる普遍的なデザインの服が好きなのか。どちらも本人の好みかと思います。

 

そのため趣味趣向が分からないお客様から

「お勧めの眼鏡ブランドは何ですか?」と聞かれても大変困るのです。

答えは「人によって違う」からです。

 

皆さん一度眼鏡に何を求めるか整理された方が良いかと思います。

 

アセテートの説明が長くなりましたが、OLIVER PEOPLESの話に戻します。

OLIVER PEOPLEの眼鏡は縮みにくく変形しにくいアセテートを使用しています。発色が良いアセテートは殆ど使用しませんが、オリジナリティのある生地は使用しています。そして、それはブランドを代表する生地のため長年使用されています。OLIVER PEOPLESの生地はオリジナリティがありますが、長年使用されているため寝かすことが出来ていると推測できます。

 

 眼鏡に必要なクオリティーの高さは、生地以外の部分に表れています。

 プラスチックの生地以外にも、使われているメタルなどの素材自体の質も高く感じますし、溶接・メッキのクオリティーも高いと思います。日本製らしいブランドであると感じることが多々あります。

 

 それ以外にも品質の良さというか、長年培ってきた経験値の高さを感じるときもあります。このことについても今回のブログで書いていこうかと思いましたが、アセテートのことが思いのほか長くなりましたので、次回に回していきます。

 

二回に分けて説明するつもりでしたが、三回(四回?)に分けることにしました。

 

ではまた後日。