お勧め海外ブランド(LUNOR)
自分のブログを見返した時、お勧め海外ブランドについて書いたことが殆どなかったので今回は海外ブランドでのお勧めを上げていきたいと思います。
クラシック眼鏡を語る上で忘れてはいけないブランド
「LUNOR」
まず真っ先に思い浮かぶのがLUNOR
(因みにルノアと読みます。)
以前「お勧めできないブランド AYAME」↓
http://blog.hatena.ne.jp/kotonomegane/kotonomegane.hatenablog.com/edit?entry=10328749687221791493
の回で少し書いたブランドです。(AYAMEが模倣しているブランドとして)
LUNORとは
LUNORについて書いていきたいと思います。
まずLUNORとは➡Lunor A
一言で言うと、「本物のクラッシクブランド」です。
今クラシック眼鏡が流行っていますが、流行る前からクラッシク眼鏡を作り続けていたブランドです。創業時から変わらず、古き良きヴィンテージ眼鏡を大事にしている眼鏡ブランドなのです。
人気クラシックブランドの殆どは、ファッションの変化に自分たちの眼鏡も変化させてきました。それこそ現在評価の高いクラッシク系眼鏡ブランドも、10年前は少なからず天地幅が浅い眼鏡を作っていました。自分たちのオリジナリティを大切にしているブランドでさえも、流行に影響を受けてきました。
LUNORも天地幅が浅いモノを作っていましたが、あくまでクラッシク眼鏡をベースにした眼鏡です。その当時流行っていた細くてシャープな眼鏡は作っていませんでした。あくまでLUNORはLUNORなのです。
そのゆるぎないスタンス・コンセプトを持ったブランドのため、LUNORは10年前販売していたモデルの多くを今でも販売し続けています。そして変わらね人気を誇っているのです。
もちろん同じものを販売し続けることだけが、「優れている」「お勧めしたい」と思ったわけではないです。
LUNORのお勧めポイント
ではLUNORのお勧めポイントを上げていきます。
① 高級感
② ヴィンテージの美しさを再構築
③ 普遍的なフォルムの美しさ
簡単にまとめるとこんな感じです。
① 高級感
LUNORは、合金を使用します。
一時高品質なメタルフレームは、チタン製と言った常識のようなものが眼鏡業界にはありました。今は少し見直されているように思いますが、今でも依然と根強くあります。確かにチタン製は、丈夫で軽くアレルギーが起きにくいと言った眼鏡に適した部分があります。
そしてチタン製の眼鏡が定番として扱われるようになったと思います。
では何故LUNORが、チタンを使用しないのか。
それはチタンにはないものが合金にはあるのです。
チタンフレームのカラーリングはどうしても高級感が出しにくいのです。特に金色・銀色のフレームで差が大きく出るように感じます。合金の風合いは、本物の18K・14Kに似た光沢感が出せます。しかしチタンの金色はそうはいきません。どうしても合金に比べると安っぽさが出てしまうのです。さらに合金の良さ(LUNORの良さ)として、長期間使用していて眼鏡が痛んできても味となります。チタン系のフレームは最初が一番良くて、使えば使うほど朽ちていく感じです。
溶接方法も違います。
溶接箇所の風合いも異なってきます。その溶接箇所の出来映えは、チタン製の方が無駄なく綺麗に仕上がります。合金の溶接方法だと、無駄なロー付け箇所が残りポッテリした感じになります。チタンのようにすっきりした印象はないかもしれません。しかしその溶接方法のおかげで、クラシックな雰囲気・深み・高級感が出せているのです。
皆さんご存知の通り昔の眼鏡は合金です。
ヴィンテージ眼鏡は全て合金(18金は除く)です。そのころの美しさを大事にするのがLUNORです。ヴィンテージ感を最重要項目なブランドが、合金を使用するのは自然な流れかと思います。
合金は果たして悪い素材なのか?
ここで合金は、「重い」「金属アレルギーが怖い」と思う方がいらっしゃるかと思います。
心配されるのは当然かと思います。
「合金は重い?」
確かにチタンよりは重いです。
ただ合金を使用する眼鏡は、LUNORを筆頭に細くて華奢なデザインが多いです。フレーム自体が細いため、眼鏡の重さはそんなに重く感じません。
(同じデザインのチタン製眼鏡と比べてしまうと合金眼鏡はずっしりした感じはありますが)
チタン製眼鏡と比べると重い合金眼鏡ですが、プラスチックフレームよりは軽いです。(比重はプラスチックの方が軽いですが、プラスチックフレームは厚くて太いです)
プラスチックフレームが気にならない方であれば、全く問題ないかと思います。
「金属アレルギー?」
そもそも金属アレルギーの方って自覚があるのではないでしょうか?
金属アレルギーでない方が金属アレルギーに恐れるって無駄な気がします。過剰なように思います。確かに運動時等で汗をかきやすい環境であれば金属アレルギーを発症させやすいかもしれません。そのような方は、そもそもコンタクトレンズ等を使用するのではないかと思います。
そもそも合金は、100年以上使われ続けた素材です。その素材が、多くの人に問題を与えてきたのであれば、現在眼鏡で使用されること自体禁止されているのではないでしょうか。現在金属アレルギーの問題を抱えていないのであれば、必要以上に気にすることはないかと思います。
② ヴィンテージの美しさの再構築
LUNORのデザインと言えば、ヴィンテージの美の再構築と言って良いと思います。
各モデルがヴィンテージのような雰囲気を醸し出しています。
(①で述べた素材使いだけではなくデザイン等もヴィンテージらしさ満載です)
他のブランドでは、このような雰囲気を出すことが不可能です。やはり現代的な雰囲気を醸し出します。何故LUNORにできて他のブランドにできないのか。
何故LUNORだけが、この雰囲気を出せるのか?
恐らく創業者(存命です)の方の経歴が、大きく影響しています。
創業者は、ゲルノット・リンドナーという方です。
彼がどんな方かと簡単に言うと、「ヴィンテージ眼鏡業界の重鎮」です。
そのヴィンテージ眼鏡に最も詳しい方が立ち上げた眼鏡ブランドがLUNORなのです。そのためヴィンテージ眼鏡の古きよきものを現代に復活させることができたのです。
それこそ20世紀以前のデザイン等を現代に落とし込むデザイン力は秀逸です。
古き良き時代のデザインは一見の価値があります。新品で買えるヴィンテージと言った方が良いかもしれません。
ヴィンテージを大切にしているからか、LUNORは新作が発表される数・頻度がかなり少ないです。また新作が出ても旧作が売れ続けているという珍しいブランドです。
かなり独特なブランドのため皆さんにお勧めとは言えません。
LUNORの評価されているところに興味がない方にとっては、LUNORをお勧めできません。新しいモノ・モードなモノが好きな方・アレンジがありPOPなモノが好きな方にもやはりお勧め出来ないかもしれません。
ただ現在は、10年ぐらい続く今はクラシック眼鏡ブームです。それこそ年々クラッシク色は強くなっていて、クラッシク色が強ければ強いほどファッション性の高いモデルと捉えられています。真円のラウンド眼鏡、一山眼鏡、ケーブルテンプル、復刻眼鏡・・・戦前の眼鏡デザインに影響を受けた眼鏡が数多く販売されています。
そのためファッション好きな方にもお勧めできるブランドです。またモードな服にヴィンテージを取り入れる着こなしにもお勧めです。ファッションに説得力・存在感を当ててくれます。眼鏡という大変小さいアイテムですが、効果は抜群です。恐れずに取り入れてみてください。
③ 普遍的なフォルムの美しさ
②と共通する部分になります。
LUNORはあくまで「完全復刻」ではありません。
ヴィンテージをベースにした再構築したブランドなのです。それも好感が持てます。
もしただの復刻なのであれば、ヴィンテージ眼鏡を買えば良いと思います。復刻だとどうしてもヴィンテージに劣る部分が見え隠れします。(貴重で手に入らないモデルもありますが、ヴィンテージ眼鏡は数多く市場に出回っています)
そしてLUNORの凄さは、ヴィンテージ感を残すだけでなく、さらにアップデートしていることが凄いのです。
シンプルな眼鏡程、少しの差が大きな印象の違いになります。実際、シンプルな眼鏡は一見同じに見えます。それこそ雑誌等で見ると大差ありません。しかし「6万円弱のLUNOR」と「3万円の一般的な眼鏡」の現物を見比べると、大きな違いに気が付くはずです。本物がどちらなのか、詳しくない方でも分かっていただける差があるのです。
ビジネス色が薄いブランドのため雑誌等で大きく取り扱われることは中々ありません。
しかしこの普遍的な美しさに惹かれた著名人は多く、かの有名なスティーブ・ジョブスのラウンド眼鏡はこのブランドなのです。ファッション業界の人間ではありませんが、本当に良いモノを使い続けた方です。その方に選ばれた眼鏡というだけでも興味がわくかたも多いかと思います。
また眼鏡業界の人間で知らない方はいないかと思います。(もし知らない方がいたら、その業界人が言うことは、信じない方が良いかと思います。モグリです。)実際、様々なブランドに影響を与えています。以前も上げましたが、人気ブランドのAYAMEはLUNORを模倣しています。それ以外のブランドにも多大な影響を与えているブランドなのです。
シンプルで優れた眼鏡ほど、写真では伝わりにくい部分があります。是非一度現物を手に取って試してみてください。このブランドを知らないで眼鏡を探すのと、知った上で探すのでは見える世界が違うはずです。
ではまた後日。