一流店を探すコツ
認定眼鏡士の技術レベルは無条件に信じてはいけないと言いました。
では何を信用すべきなのか?
一流眼鏡店を見極めるキーワード
一流店を簡単に見極めるキーワードを上げたいと思います。
① 老舗眼鏡店
② 百貨店に入っている眼鏡店
③ 販売員の年齢層
これらのポイントを押さえている眼鏡店は、総じて技術力が高いです。
このポイントを全ておさえている眼鏡店は、都内にいくつかあります。漢字・創業者名が店舗名であることが多いように思います。
古ければ良いというわけではないと思いますが、根拠はあります。
古臭い眼鏡店の優位性
古臭い一流店の外観
これらに当てはまる眼鏡店は、一昔前の古臭い眼鏡店であることが多いです。ファッション性に劣り、魅力的に見えない眼鏡店に見えるかもしれません。そのため敷居の高さも手伝って、店舗に入ったことさえない方も多いかもしれません。
(もっとも敢えてファッション性を抑え地元の年配の方が入りやすい店舗作りをしている眼鏡店もあります)
ただこれらの眼鏡店の中には、ファッション感度が低くお洒落に見えないのに、首都圏を中心に多店舗展開を行っております。そしてそのような店舗は、フレームは勿論のことレンズの価格も高いことが多いです。
お洒落でなく・価格が高いのに、何故何十年と営業を続けていることが出来ているの?
高い技術力を持つ一流店
それは技術力に基づいた安心を顧客に与え、そこを評価されてきたのです。
ファッション性・安売りを売りにしてきた店舗は、栄枯盛衰が激しいです。これはファッション業界で珍しくないかと思います。実際、眼鏡業界でも珍しくありません。
ただ眼鏡業界の異質なところとして、技術力のある老舗眼鏡店も多く健在なのです。
技術力は、即効性が低いように感じます。しかし一度顧客に提供できれば、満足を与えることが出来れば、顧客は他店舗に逃げることはないのです。
現在も老舗眼鏡店が都内に多く残っている事実を見ると、眼鏡に技術を求めている方が多い裏返しと言えるかもしれません。
もちろんホスピタリティと言ったマインドも小売りとして大変必要な部分ではあります。ただある程度のレベルを持った小売店であれば、多かれ少なかれ販売員は備えているように思います。そもそもホスピタリティ精神がない方は、販売員を志さないと思います。
一流店が接客力も高い理由
では何故一流店(眼鏡に限らず)は、高いホスピタリティマインドを持った接客が行うことできるのでしょうか。
それは、店ごとの顧客のレベルに差があるからです。
高レベルのサービスに受けなれている方(富裕層)は、色々なケースで高サービスを受けなれています。そんな方々は販売員に求めるレベルも大変高いのです。そのためそのような方を接客していると自分の接客レベルは自然と上がっていきます。自分の努力のみでは埋められないものだと思います。
そしてその方々は、求める技術レベルも高いのです。
実際求められる技術レベルの高さのおかげで、販売スキルと同様に技術レベルも飛躍的に伸ばせます。
やはり若い人を相手にしている店舗では、技術レベルを上げることは大変難しいです。
飲食店で考えると分かりやすい
飲食店で例えさせて頂きます。
老舗一流眼鏡店は、一流レストランと思ってください。
若い人をターゲットにした眼鏡店は、カジュアルなカフェです。
普通のカジュアルなカフェで出される飲食物と一流レストランで出される飲食物が同じレベルにあるはずがありません。食材の差以上に料理人のレベルの差が大きいことは明白です。カフェでも高級食材を使われることはありますが、レストランで調理されたものとでは似て非なるものなのです。ただ価格も違いますし、期待値も低いのでカフェの質に苦言を呈する方は少ないかと思います。
ここでカフェでも質が高いモノをだすカフェはあると言う方もいるかもしれません。
実際、私もおいしいカフェ飯を食べることはあります。ただその場合、そこのシェフは一流店での修行されていた経験を持つ場合が多いように思います。独力で旨いモノを作る方も稀にいらっしゃるかもしれません。もし独力で旨いものが作れるのであれば、その方は天才だと思います。ただ天才の方も様々な飲食店で飲み食いした経験はあるはずです。その経験が美味しいモノを作る上に重要な要素になっているはずです。
前回も書きましたが、眼鏡店の場合高いレベルを知る機会が殆どありません。結果、高いレベルを知らない方は、何年たっても低いレベルのままなのです。
やはり眼鏡店の場合、一流店での修行をしたかしていないか大きな要素になるのです。
最初に高いレベルの目安になる眼鏡店について書きましたが、低いレベルの眼鏡店のレベルの目安になるポイントについて書きたいと思います。
二流店を見極めるキーワード
① 雑誌掲載が多い店
② 他店舗展開をしている店
③ 若年層をターゲットにした複合施設へのテナント展開が多い店
④ 店員に若い方が多い
今までにも何度か同内容について書いてきましたので、まとめのようなものになります。雑誌等で眼鏡店を調べると上記複数項目に当てはまる眼鏡店が殆ど掲載されているかもしれません。特に3,4に当てはまると要注意かと思います。
そのため雑誌等で眼鏡店を探すのは効率的出るようで実は非効率なのかもしれません。
(中には、店のレベルは低いが特定の店員はレベルが高い場合もあります。ただそれこそ店員を探し出すには凄い手間がかかります)
一流眼鏡店をどうやって効率的に探すのか?
凄く古典的なやり方になりますが、「口コミ」です。
では誰に聞くのか?
それが重要です。もちろん眼鏡を掛けていれば誰でも良いはずがありません。
自分の周りで「しっかりしている方」を探してください。
どんな方も何人か思い浮かぶかと思います。
ファッションに詳しいと言う意味ではなく、良いモノを知っている方です。
きらびやかなファッションに身を纏うのではなく、ちゃんとしたものを身に着けている方です。
ファッション誌を常日頃からチェックしているわけではないが、洗練された着こなしをしているような方がいっらしゃるかと思います。会社等で40歳以上で、靴・鞄等上質なモノを綺麗に使っている方が良いのではないでしょうか。
そんな方にどこで眼鏡を買っているか聞いてみましょう。高い確率で技術を持った一流店で眼鏡を購入しているのではないかと思います。
実際、そのようなビジネスマンの方を接客していても眼鏡選び・調整の良し悪しについてしっかりした知識を持っていることが分かります。
そんな方はきっと自分のものを不必要に自慢しないと思いますので、注意深く探してみてください。
ではまた後日。