眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

⑤OLIVER PEOPLESのお薦め出来ない点

 

前回までOLIVER PEOPLESの良い部分のみ書いてきました。

 

今回はOLIVER PEOPLESの問題点について書いていきたいと思います。

ただ問題点と言えないようなこともあるかもしれません。私の主観による見解ですので、私が好きになれない部分を中心に書いていきます。前回まで書いてきた「OLIVER PEOPLESの良い部分」が人によっては、お勧めできない部分になるかもしれません。

 

ファッション性は本当に高いのか? 

 無難なデザイン

OLIVER PEOPLESのファッション性は、そもそも価値あるものなのか?

 

私がこの業界に入った、OLIVER PEOPLESは「憧れのブランド」・「欲しいブランド」の一つであったように思います。ただこの業界に長い間従事しているため、眼鏡を見る力は付いていると自負しています。OLIVER PEOPLESで評価しているモデルもありますが、多くのモデルはマーケティング重視によって生まれたモデルです。そのため無難なデザインの眼鏡が多いのです。そのためファッションに合わせようとしたとき、OLIVER PEOPLESだと物足りないと感じることが多いのです。

 

様々なジャンルの眼鏡を作っているブランドですが、「このモデルでないといけない!」「どうしてもこのモデルが欲しい!」といったことが殆どありません。このジャンルなら「あのブランドの〇〇が良いな・・・」と言ったことが起きてしまうのです。

 

 代えがきくブランド

 OLIVER PEOPLESが欲しいお客様に眼鏡を紹介するときも同じです。

お客様の要望・容姿・趣向を把握できると、OLIVER PEOPLESでないブランドを紹介したくなります。(もちろん要望を聞いた結果、OLIVER PEOPLESが良い場合もありますが)

今までこのブログでお勧めしてきたブランドを紹介したくなります。

OLIVER PEOPLESを求めている方の殆どが、OLIVER PEOPLESでなければいけない方は少ないように感じます。殆どの方が漠然とOLIVER PEOPLESを希望しているようにも思います。

 

信じてはいけない決まり文句 

「友達に薦められた」

「雑誌で見た」

「以前掛けていて気に入っていた」

 

こんな理由の方が多いかと思います。

 

もちろんどれも購入動機として自然なことかと思います。

ただどれも盲目的に信じてはいけません。

「友人に薦められた」

果たして友人は眼鏡に詳しいのでしょうか?

数ある眼鏡からOLIVER PEOPLESを選んでくれたのでしょうか?

甚だ疑問です。それこそファッション関係の方でも眼鏡だけは、トンチンカンな方と言うのも珍しくありません。

 

「雑誌で見て気に入った」

これも大変危険です。

元々探しているデザインが明確にお持ちの方であれば、カタログ感覚で見つけるのは効率的で良いかもしれません。ただ殆どの方は、雑誌に載っていてブランドイメージ、スタイリングなどによっておpを憧れに近い感情を持たれています。でも雑誌によく出るのは当然です。OLIVER PEOPLESは、大きなブランド(会社)なため広告に多大な労力を咲くことができます。そのブランドが発信する「イメージ」という実態のないものを刷り込まれているのだと思います。結果、刷り込まれたイメージと気がつかずに「OLIVER PEOPLESが欲しい!」と思ってしまっているように思います。

 

「以前掛けたことがあって気に入っていた」

これももちろん間違いではありません。

では、あなたは今までにどれだけの眼鏡をかけてきたのでしょうか?

「様々な眼鏡を掛けてきた」「一流店で購入し、調整してもらっている」

この二点とも満たしていないのであれば、その体験による根拠は薄いと言わざるを得ません。薄い根拠のもとの判断が正しいとは言えないことは明白かと思います。もっとあなたに合った良いモノがある可能性を捨てないでください。

 

OLIVER PEOPLESを盲目的に欲しいと思っている方でも、こちらが丁寧に違うブランドをお薦めすると気に入って頂き他ブランドを購入されることが多いです。

 

一度冷静になって眼鏡選びを行ってみてください。

 

 

評価すべきBARTON PERREIRA

前回OLIVER PEOPLESのコストパフォーマンスの良さを指摘するため、バートンペレイラ(BARTON PERREIRA)を比較対象として挙げました。そこだけを見てしまうとバートンペレイラは、OLIVER PEOPLESよりコストパフォーマンスが悪く劣っているように感じてしまうかかもしれません。実際その部分だけを抜き取るとバートンペレイラの方が分が悪いかもしれません。

 

ただ前回も書きましたが、私はバートンペレイラの方を評価しています

では何がバートンペレイラの方が優れているのか?

 

バートンペレイラは、OLIVER PEOPLESよりも上品で、こだわりの「強いデザイン」「作り」をしています。

特に大人の方には圧倒的にバートンペレイラがお勧めなのです。

このブランドが使う生地(プラスチック)は、どれも綺麗で上品です。これはバートンペレイラが特別にオーダーした生地を使っているのです。またプラスチックの質感等にも拘っているため独特な高級感も併せ持っています。

 

またデザインもやり過ぎないが個性も出すという難しい加減が絶妙なのです。

 

アメリカでは、この二つのブランドは差別化が行われています。

バートンペレイラは「ファッショ感度が高い高級ブランド」、OLIVER PEOPLESは、色んなショップで購入できる「エントリーブランド」といった感じのようです。特に海外で販売されているOLIVER PEOPLESは、「日本製でないもの」=「イタリア・中国製」が多く流通しています。(日本に流通しているものは日本製のみです)

日本と海外ではモノが違うことが、原因の一つかもしれません。因みにバートンペレイラは、日本製に対して拘りが強いを持っているため世界中で日本製のものしかありません。

 

ダブルスタンダードなOLIVER PEOPLES?

二種類のOLIVER PEOPLESがある 

昔、同じモデルの「アメリカ企画(海外製)のOLIVER PEOPLES」と「日本企画(日本製)のOLIVER PEOPLES」を見比べる機会がありましたが、同じモデルとは思えませんでした。日本企画のモデルの方が凝った作りで高級感もありました。それこそ素人の方が見ても違いがわかるレベルでした。そして驚くことに「日本製の眼鏡の方が安い」のです。それが8年前ぐらいだったと記憶しています。

 

最近のOLIVER PEOPLESにも、中国製・イタリア製が存在しています。日本では流通していませんが、海外では流通しています。もしかしたら日本国内にも組み立てのみ日本で行い、パーツは中国製というモデルもあるかもしれません。ただ品質として問題を感じたことありません。問題がないのであれば、仮に中国製パーツが混ざっていても良いかと思っています。(因みに組み立てのみ日本でも日本製を名乗ることはできます)

 

普通のブランドは世界同一基準

 

様々なファッションブランドが、ブランドのイメージ戦略を重視しています。

その結果、世界同一基準で展開していきます。

同一基準と言うのは、価格・イメージ・展開の仕方全てが同じ基準で展開するのです。その結果、ライセンス商品やそれに近い商品は年々減っています。

(最近では、バーバリー三陽商会から離れたことはニュースになりましたが。これも似たような理由だと記憶しています)

 

眼鏡の社会でも同じことが言えます。

海外の有名眼鏡ブランドの殆どがイメージ戦略に長けていますし、細心の注意を払っています。その結果が、最近の海外ブランドの価格が年々高くなっている原因ともいえます。(以前から眼鏡の価格は、日本市場は安く、海外市場は高いのが実情でした。比較的最近になって、この価格の差異を埋める試みは定期的に行われています)

前々回このことは書きましたが➡

リーズナブルなブランド・OLIVER PEOPLES③ - 眼鏡のある生活

 

この少し捻じれた状態が今後のOLIVER PEOPLESが先行き不透明な部分でもあります。

流通する国によって商品展開をここまで異なるブランドは珍しいかと思います。(通常、アジアで展開するモデル、欧米だけで展開するモデルというのは珍しくありません。ただOLIVER PEOPLESのように品質まで異なるというブランドは、珍しいように思います。)

 

劇的に変わってしまう可能性があるOLIVER PEOPLES

 

OLIVER PEOPLESは、大きな会社です。

というか世界で圧倒的に大きい「イタリアのLUX OTTICA社」傘下のブランドです。傘下に入ったのが10年弱程前です。丁度そのころから中国製、イタリア製のOLIVER PEOPLESが生まれてきたように思います。

 

今後、OLIVER PEOPLESは、どうなっていくのでしょうか?

 

「世界基準」というブランド展開におけるセオリー通り、日本製のモデルが減ってきてしまうのでしょうか。可能性がゼロと言えないようにも思います。世界的ブランドのOLIVER PEOPLESが、日本だけ特別に今のままで行くとも思えません。

 

ただすぐに日本製のモデルがなくなるとも思えません。

 

OLIVER PEOPLESの日本製は、昔からオプテックジャパン(日本の有名メーカー)が手掛けています。ただあくまでOLIVER PEOPLESとオプテックジャパンは別会社ですので、オプテックジャパンとOLIVER PEOPLESの関係が解消される可能性も否定できません。仮にオプテックジャパンとの関係が解消されてしまうと日本製のOLIVER PEOPLESは一気に縮小されてしまうと思います。

 

ここまで日本で成功しているOLIVER PEOPLESですが、大きな舵をきる可能性を否定できないのには理由があります。

LUX OTTICA社は、品質よりもブランドのイメージ戦略の方が売り上げに直結することを誰よりも知っているからです。

 

RAYBANの実例

 

一つの事例から推測できます。

 

それは現在LUX OTTICAの傘下のRAYBANの事例です。

元々品質の高さが売りであったアメリカ製(ボシュロム社製)RAYBANを買収しました。買収後、イタリア製(もしくは中国製)に切り替え品質は明らかに下がりました。しかし過去のブランドとなり廃れたブランドのRAYBANが、ご存知の通り知名度も人気も抜群のブランドに急成長しました。

この事例を見てもLUX OTTICAの判断によって、OLIVER PEOPLESの展開の仕方が急激に大きく変わる可能性は大いにあると思います。最も現在はOLIVER PEOPLESは人気ブランドのため、大きなテコ入れはないかもしれません。しかしこれからも今と変わらないのも疑わしいものです。

そのためオプテックジャパンとの関係が途切れたとき、大きくブランドが刷新されるかと思います。

 

 眼鏡・サングラス市場は、欧米が圧倒的に大きいため日本での事情は考慮されないことも珍しくありせん。そのため日本でのイメージが、そのままグローバルのイメージに直結しないことも珍しくありません。OLIVER PEOPLESもその一つで、日本では高級でファッション性の高いブランドですが、海外だともっとカジュアルなブランドとして考えられています。今後、世界的な流れに会わせていくことも想像できます。

 

以上のことから眼鏡好き、ファッション好きの方からはそこまで評価されていないブランドかなと思います。ただビギナーの方には、お勧めしやすいです。まず最初に買う本格眼鏡としては、大変お勧めなブランドがOLIVER PEOPLESなのだと思います。

ただ今後大人の事情により大きくブランド自体が変わる危険性をはらんでいるのです。

 

では次回。

 

安心なブランド・OLIVER PEOPLES④

 

今回もOLIVER PEOPLESについて書いていきます。

 

    定番モデルを作らせたら右に出るものがいない

    ファッション感度の高さ

    クオリティーの高さ

    アフター等の安心感

    今後が不透明

 

前回③を語ってきました。

今回は③と④を絡めて説明していきます。

 

お勧めしやすいブランドOLIVER PEOPLES

 

 一販売員としてOLIVER PEOPLESは、お勧めしやすいブランドです。

何故お勧めしやすいのか改めて考えてみました。

 

その前に、

逆にお勧めできない眼鏡(ブランド)ってどんな眼鏡なのかを考えてみたいと思います。

 

私に限らず販売員が「お勧めしにくい」「躊躇する」ブランドは間違いなくあると思います。

それは、「販売した後に問題が起きる可能性があるか?」

この問題が起きる可能性が高いブランドは、どうしても販売するのを躊躇します。

 

日本人は、世界で一番品質にうるさい国民です。

欧米人が全く問題ないという眼鏡でも、日本人には不良と捉えることも珍しくありません。むしろ多いように思います。

その日本人に販売するので売る側としては、神経を使う部分になります。

(実際、海外ブランドを検品すると多くのものを返品することも珍しくありません)

 

そのため日本製の眼鏡は、お勧めしやすいのです

 ここで日本製は品質が良いのでお勧めしやすいで終わってしまったら、今まで書いてきたことと何ら変わりはないので、今回はもう少し踏み込んだ内容にしたいと思います。

 

 

品質が高くても問題は起こる

 

一流ブランドの日本製眼鏡全てが、品質が良いのか?

 

一流ブランドの日本製眼鏡は、基本的に品質が高いです。

またモノづくりにプライドを持ち、良いモノを作り出そうという気概があると思います。

 

しかし品質は高い日本製なのに、問題が起きることも珍しくありません。

 

「品質が高いのに何故問題が起きるの?」

 

と思う方も多いかもしれません。

 

ただ現実は、

「品質が高いブランドでも、問題は起きることは多々あるのです」

 

どのような問題が起こるか?

それは「構造に無理がある」という問題です。

殆どの場合は、後日に「無理があった」と気が付くことが多いようにも思います。

(中には問題を事前に気付いていることもあるかもしれません)

 

デザイン性の高い眼鏡の弊害

構造に無理があると言うのは最近多いように感じます。

恐らくファッション性の高い眼鏡(ブランド)が増えたことに起因しています。

ファッション性の高い眼鏡は、デザイン(見た目)先行で眼鏡が企画・デザイン・製造されていると思います。

決してデザイン重視で眼鏡を作ることを否定しません。

私はファッションが大好きなのでデザイン重視で作ること自体、今後も継続して欲しいと思っています。

 

デザイン・独自性を重視すると言うことは、新しい形を作り出すことになります。

新しいデザインと言うのは、見たことがないほど奇抜なデザインだけではありません。

新しい形と言っても、一見普通のデザインに見えるものもあります。

眼鏡は小さなアイテムです。

1ミリ1度のデザインの違いを追求しなければいけません。

またブランドが初めて使う「素材」「素材の組み合わせ」「フレームの細さ」「溶接方法」「カラー」等と言ったミクロな部分にも拘らないと違いを生み出すことはできません。この部分は一見わかりにくいものです。

一見普通に見えても、そのブランドにとって初めての方法にはリスクを伴います。

 

新作のリスク(日本製でも)

どんなリスクが考えられるかというと

 

    プラスチックフレームを細く・薄くしたことによって歪みやすくなる。または壊れる。

    逆に太くしたことによって、想定外の箇所に必要以上の負荷がかかる。結果壊れやすく歪みを出る。掛け心地が悪い。

    カラーを凝ったことによって剥がれやすい。もしくは何年か使用した後、汚い状態になってしまう。

    素材の相性が悪く、傷が付きやすい。(フレーム同士が擦れることによって等)

 

③と④は重なる部分があります。

新しい素材を使ったことによってカラーが剥がれやすいこともあります。

 

今挙げたことはどんなブランドでも起こりうるリスクです。

ただノウハウを持ったブランドは、上記のことが起きにくいのです。

 

問題が起きにくいブランドで真っ先に思い浮かぶのが、

OLIVER PEOPLESなのです。

 シンプルに作っているのも大きな要因かも知れませんが、最近は凝ったモデルも作っています。それでもこのブランドは大きな問題を起こすことは稀のように思います。

 

 日本のブランドは品質は総じて高いです。

 ただ新しいブランドが出す新モデルは、どうしても問題が発生する恐れがあります。眼鏡づくりのノウハウ・経験が乏しいのだと思います。

(実際流行のクラシック眼鏡でも問題が起きることはあります。普通に見える眼鏡でも問題は起きています)

丁寧に作っていても問題の発生を予見できないのだと思います。

(また日本の眼鏡作りは分業制をとっているため、パーツ毎・工程毎には最高なモノが作れるかもしれません。ただ眼鏡全体を総合的に判断することが出来ていないのかもしれません。)

 

品質にリスクを取りたくない方へ

眼鏡選びにリスクを極力負いたくない方もいるかと思います。

定番を選ぶ良さに、「流行に左右されないデザイン」があるかと思います。

それに加えてフレームに問題が起きにくい良さもあります。

新しい構造は、問題が起きる可能性があると言いましたが、逆に定番モデルは、長い間作り続けているため、リスクが低いのです。その眼鏡(構造)を発表した頃、仮に問題が起きたとしても改良を行っています。

また根本的に問題があり改良できないモデルは、ロングセラーになることはありません。問題が起きる日本製眼鏡を日本の小売店が仕入れし続けることはありません。(最も海外のデザインありきのブランドの場合は、改良されずに販売され続けていることも珍しくありません。ただ日本では幅広く流通することはないかと思います)

中には定番モデルばかり作っているブランドもありますが、そのようなブランドの多くはファッション性・デザイン性に劣るものが多いです。結果人気は出ません。そのようなブランドは思い切った新作を作ることはせず、定番を作り続けるのです。

(もちろんそれはそれで存在価値のあるブランドだと思います)

 

OLIVER PEOPLESの凄さをまとめます。

(前回のブログを含めて)

「ファッション性が高い」

「定番モデルも多く」

「品質が高い」

「問題が起きにくい」

そして「コストパフォーマンスが高い」

 

まとめるとこのブランドが絶大なる人気があるのも頷けます。

 

まず最初の一本のOLIVER PEOPLES

 眼鏡初心者の方が、とりあえず「程よく格好良く、品質の良い眼鏡」を探している方には本当にお勧めしたいブランドです。最初は誰もが自分に似合う眼鏡はわからないかと思います。何を買うべきかわからず、微妙な眼鏡を買ってしまう方も多いものです。

 

結果、考えて眼鏡を買ったはずなのに、眼鏡選びの基準は何も見つからないのです。問題は解決せず、振り出しに戻るのです。

 

 このような眼鏡選びに迷子状態の方にこそ「OLIVER PEOPLES」はお勧めなのかもしれません。このブランドは、「王道」です

このブランドを買うと、不思議と自分が「買うべき眼鏡」「欲しい眼鏡」も見つかってくるのです。(もちろん買ったOLIVER PEOPLESが一番気に入る可能性も有ります)

 

また眼鏡をある程度持っている方も、初めて挑戦したい形・ジャンルが生まれる場合もあるかと思います。初めて掛ける形は、誰もが違和感があるものです。その場合も、とりあえずOLIVER PEOPLESを試してみてください。本当に似合うのか、似合わないのかも見えてくるかと思います。

 

試しに買う余裕なんてない!と思う方も勿論多いと思います。

そんな方も是非試してみてください。

試すというのは、買って試すのではなくお店で試着してみてください。試着はタダです。

そこで「似合う」のか「似合わない」のか、「もっと大きい」「もっと小さい」「こんな雰囲気が良い」のが欲しいとか見えてくるかもしれません。そのような感情が生まれたら臆せず店員に相談してみてください。答えが見つかる可能性が高いと思います。

(万能なOLIVER PEOPLESも全員に似合うわけではありません。)

販売員に相談した時、満足いく答えが得られなかったらその店を見限ってください。

その基準となるブランドとしてOLIVER PEOPLESを使うのも良いかもしれません。

 

    アフターの安心感

 安心という項目についても簡単に触れておきたいと思います。

日本のブランドにも言えることかもしれませんが、OLIVER PEOPLESはアフターケアも充実したブランドです。

アフターケアというと、調整・クリーニング等が思い浮かぶかもしれません。この項目は眼鏡店が担うところだと思います。ただメーカー(ブランド)が担う部分ももちろんあります。眼鏡が壊れたときの修理・パーツ交換等です。ただこの必要なブランドのアフターケアもメーカーによってまちまちです。

OLIVER PEOPLESは、壊れにくいという安心がある上に、壊れた時も安心です。よっぽどな状態でなければ修理が行うことが出来ますし、パーツも長期間保管しているブランドと言ったイメージがあります。

 

海外製ブランドのアフターの問題点

因みに海外製の海外ブランドは、修理が出来ない可能性が高いのです。また壊れたパーツを交換することもできない場合があります。

例えば、メタルフレームのカラーが剥がれてしまったとき、日本製のブランドは再メッキ・カラーに対応してくれます。海外製の眼鏡で、再メッキ・カラーを行っているブランドは殆どありません。

では、カラーが剥がれたらどうするのか?

「諦める」「剥がれた部分のパーツのみ交換する」「日本の修理工場で再メッキ・カラーを行う」・・・対応できる方法はこんなところです。

 

ただ全て完璧な方法ではありません。

「諦める」は説明の必要がありません。

「パーツ交換」で解決しない可能性が高いのです。海外ブランドもパーツは保持していますし、パーツ交換の対応はしてくれます。ただ海外製の眼鏡は、品質に難があるため、同じパーツが、同じ形をしていない可能性が高いのです。

海外製の眼鏡は、品質・形にバラツキがあるのです。眼鏡は一ミリ一度ずれただけで、上手く組み立てることは出来ません。(もっとも眼鏡において、一ミリ一度は大きな誤差です。そう考えると日本の技術力の高さに驚かされます。)

海外ブランドパーツを取り寄せ組み立てると、半ば強引に掛けられるように調整していきます。見栄えとしてあまり良いモノではありません。ひどいと掛けること自体できません。

 

パーツ精度が悪いことは広く知られているため、眼鏡屋の方でも率先して受けることを躊躇します。

 

「日本の修理工場で行う」場合はなくはないのですが、お客様自身が希望することも殆どありません。もちろんお勧めしません。なぜなら色味が完全に変わるからです。海外ブランドは、色にも特徴があります。その色に惹かれて購入したはずです。その色が変わるので、この方法を選択するのは稀です。

 

今回もOLIVER PEOPLESの話から脱線しました。

次回はOLIVER PEOPLESの問題点についても書いていきます。

 

ではまた後日。

 

 

 

 

リーズナブルなブランド・OLIVER PEOPLES③

 

OLIVER PEOPLESの特徴③

    定番モデルを作らせたら右に出るものがいない

    ファッション感度の高さ

    クオリティーの高さ

    アフター等の安心感

    今後が不透明

 

前回から③について書いていましたが、今回はその続きについて書いていきます。

 

前回に引き続き「眼鏡の品質」に着目しながら「OLIVER PEOPLESの品質の高さ」

につて書いていきたいと思います。

前回プラスチックについて書いていきました。

それ以外の素材、技術力の差について書いていこうかと思いましたが、以前似たような

ことを書いていました・・・

 

①高品質な良い眼鏡(その四) - 眼鏡のある生活

 

一度こちらも参考にしてみてください。

 

 では、OLIVER PEOPLESの品質はどうなのか?

 

メタルの溶接、メタルへのメッキ・カラーともにOLIVER PEOPLESは優れています。どちらも大きな問題が起きることが稀です。この技術力はファッションで評価されている海外ブランドのとしては珍しいかと思います。

 

最近、海外ブランドでも日本製というブランドは年々増えているように思います。

しかしOLIVER PEOPLESは、その中でも貴重で重要なブランドです。

何が貴重かというと。

 

リーズナブルなOLIVER PEOPLES

OLIVER PEOPLESは、リーズナブルなのです。

眼鏡に詳しくない方だと

OLIVER PEOPLESがリーズナブル?」

と思うかもしれません。

 

アメリカブランド市場価格 

確かにリーズナブルというと語弊があるかもしれません。

コストパフォーマンスが高いと言った方が良いかもしれません。

日本にある一流アメリカブランドの殆どが高額です。

同じような眼鏡であれば、OLIVER PEOPLESより一万円以上高いかと思います。

OLIVER PEOPLESのシンプルなプラスチックフレームは3万円程度で買うことが出来ます。(もちろんJINS,ZOFFと言った眼鏡に比べれば安いとは言えません。)

では他の一流アメリカブランドのプラスチックフレームの価格は以下の感じです。

 

BARTON PERREIRAは、4万円~4万5千円。

DITATHOM BROWNEは、5万円程度します。

 

最もDITA等は凝ったディテールをしています。ただシンプルなデザインを求めているのであればDITA等は無駄に高いと言っても良いかもしれません。

 

BARTON PERREIRAは、OLIVER PEOPLESと似たコンセプトを持っているので、BARTON PERREIRAと比較していきたいと思います。

(似ているのは当然で、BARTON PERREIRAのデザイナー等はOLIVER PEOPLES出身の方なのです)

先に断っておきますが、私はBARTON PERREIRAを物凄く評価しています。それこそOLIVER PEOPLESより好きです。

ただ今回はOLIVER PEOPLESの良さについて書いていきたいと思います。

 

先ほど述べたようにOLIVER PEOPLESBARTON PERREIRAは、価格の差が大きいです。シンプルなプラスチック枠で、一万円の差があります。ただ品質はどちらが上なのか・・・

 

答えはOLIVER PEOPLESです

(ここでの品質は、壊れにくいと言った点です)

実際に二つのブランドを見ていますが、OLIVER PEOPLESの方が壊れにくいように思います。最もBARTON PERREIRAが弱いのではなく、OLIVER PEOPLESが強いのです。

 

またBARTON PERREIRAが高いのではなく、OLIVER PEOPLESが安いのです。

 

「一流ブランドのカテゴリー」で考えるとコストパフォーマンスが高いと言えるのです。

 

では何故OLIVER PEOPLESは安いのか?

(私の憶測も入ってくるので参考程度にしてください)

 

    日本の眼鏡メーカーが大きく関わっている

    日本は眼鏡が安い

    数多く流通している

    シンプルなデザイン

 

この辺が原因かと思います。

では順に説明していきます。

 

    日本の眼鏡メーカーが大きく関わっている

 

OLIVER PEOPLESは、日本製であると書いてきました。

他の海外ブランドの日本製とOLIVER PEOPLESの日本製は若干意味合いが異なります。日本に流通しているOLIVER PEOPLESは、日本のあるメーカー(オプテックジャパン)が一手に引き受けています。そのためオプテックジャパン=OLIVER PEOPLESと考えて大きな間違いではありません。(実際私がこの業界に入ったとき、オプテックジャパンが親会社で、OLIVER PEOPLESというブランドを傘下に収めていると勘違いしていました)勘違いするぐらい密接な関係のため、殆ど日本のブランドです。

逆に、他ブランドはこんなイメージです。アメリカブランドが、日本のメーカーに外注しているといったイメージです。そのため生産コストがかさむのです。

 

    日本は眼鏡が安い

意外かもしれませんが、日本は眼鏡が安いのです

(量販店・スリープライスと言った安価な眼鏡は含みません)

一流眼鏡は、日本が安いのです!

海外ブランドが日本に入ってくるとき、この市場に苦労するようです。

なぜ日本は、安いのか。

日本は世界有数の眼鏡産地・鯖江があります。産地が地元にあるため安くできます。また海外ブランドはブランディングなどが巧みのため価値を高めることが得意です。逆に国産ブランドはブランディングが上手くないため品質にふさわしくない安い価格が付いています。

(このようなことは、どのジャンルでもあるかと思います。洋服・靴・キッチン用品など日本の方が、品質が高くても海外ブランドより安いということは多いかと思います。)

そのような安く品質の高い眼鏡が溢れる日本に、品質の低い海外ブランドが自国と同じような高い価格を付けることが出来ないのです。

 

 ただここ何年かで流れが変わってきています。

 

 最近海外ブランドは、年々値上げが行われています。

前述のBARTON PERREIRADITAなどは大幅に値上げが行われています。

BARTON PERREIRAが日本に入ってきたときの価格をご存知でしょうか。

答えは「3万円前半」だったのです。

それから7,8年程度で一万円値上がりました。因みにOLIVER PEOPLESは微増です。

ただ値上がりしたBARTON PERREIRAですが、ブランドの本音は「もう少し値上げが必要」なのです。

 

表向きはコスト高といったことを理由にしていますが、一番の理由はブランディングです。ブランドイメージを大切にしたい一流ブランドは、極力グローバルな視点でブランディングしているため日本だけ安いと言うiことは避けたいのです。そのため定期的に値上げを踏み切っているのです。そのため品質・モデルが同じであっても値段が上がっているのです。結果、OLIVER PEOPLESはよりリーズナブルに感じるのです。

 

ではOLIVER PEOPLESは、なぜ値上げしないのか?

(ここからは私の推測も入ります)

 

日本ほどOLIVER PEOPLESはアメリカ本国では高級ブランドとして考えられていないのです。OLIVER PEOPLESは何処でも買える眼鏡と思われているらしいです。(ファッションとは無縁の街の眼鏡屋でも買える眼鏡と言った感じのようです)

日本で流通しているOLIVER PEOPLESは全て日本製になりますが、ただ海外で販売されているOLIVER PEOPLESは、中国製、イタリア製が混じっています。(もちろん偽物という意味ではありません。また日本で流通しているモノにもパーツ製造は、海外製で組み立ては日本製というものもあるかもしれません。)

逆にBARTON PERREIRAは、日本でも海外でも日本製のものしかありません。

 

逆にBARTON PERREIRAは、高級でファッション感度の高い方が注目するブランドという位置づけです。そのブランドの位置付けも日本での価格に大きく影響しているようにお思います。

 

また、今の価格に慣れた日本の消費者に急な値上げも難しいのかもしれません。そして今の価格が需要と供給のバランスが取れているのだと思いますし、今の価格でブランド価値を思としていないのも大きいのかと思います。

 

 

    数多く流通している

これは当たり前かもしれませんが、OLIVER PEOPLESは一流眼鏡としては他を寄せ付けないほど知名度が高いブランドです。(直営店が数多くあることからも想像できるかと思います。他の眼鏡ブランドは、直営店は殆どありません)

それこそ日本では、様々な年齢・性別・マインドの方に人気があります。

数多く作ることが出来れば価格は抑えること出来るのは皆さんご存知かと思います。

 

    シンプルなデザイン

これも説明不要な部分かも知れません。

OLIVER PEOPLESはシンプルなデザインが多いです。

 

そしてシンプルなデザインはコストが掛かりません。

 

シンプルな眼鏡は、パーツが少ないのです。

モノを作るにおいてパーツが増えるとパーツを作るために型を作る必要があります。その型代がコストに大きく影響してきます。シンプルだとそのコストを抑えることが出来ます。

一つのブランドを見てみると分かりやすいかもしれません。

シンプルなプラスチック枠とコンビネーション枠(もしくはメタル枠)は間違いなく価格に差があります。OLIVER PEOPLESも3万円と4万円と一万円程の差があります。

同一ブランドでの価格に差に疑問を持たれるかもしれませんが、単純にどっちがパーツにお金が掛けているのかなのです。

もっともOLIVER PEOPLESは、型のコストを抑えるためにシンプルにしているわけではないかと思います。OLIVER PEOPLESからシンプルなデザインを取ってしまったら存在価値を失うように思います。

 

そして③につながりますが、

新しいモデルを作るためにかかった高いコストも数多く作り、かつ売れればコストはすぐに回収できます。そしてOLIVER PEOPLESは、人気が常に高いためどのモデル大変売れています。

規模の小さいブランドだとどの程度売れるかわからないため生産数を制限しなければいけませんし、どの程度売れるかわからないのでリスクを商品の値段に付加せざるを得ません。結果高くなるのです。

 

また話が長くなりましたので、また後日。

かなり話が脱線したような気がします。

 

 

知っておくべきブランド(OLIVER PEOPLESの質の高さ)②

 OLIVER PEOPLESの特徴②

    定番モデルを作らせたら右に出るものがいない

    ファッション感度の高さ

    クオリティーの高さ

    アフター等の安心感

    今後が不透明

 

 

前回、①②について書いていきました。思いのほか長くなりましたので二回に分けて書いていきます。

 

では早速進めていきます。

 

③クオリティーの高さ

OLIVER PEOPLESが、長年高い人気を維持してきたのにはファッション性と言った見た目の部分だけが理由ではありません。

もう一つの理由は、間違いなく品質の高さです

OLIVER PEOPLESは、日本に流通しているものは、基本日本製になります。

 

品質の高さとして、

1、壊れにくい。

2、調整が行えるようになっている。

3、何年後かに大きな問題が起きることが少ない。

が挙げられます。

 

では詳しく。

1、壊れにくい

当たり前と言えば当たり前のことかもしれませんが、物凄く重要な箇所かと思います。多くの方が一つの眼鏡を長く使用するので当然かと思います。

(もっとも眼鏡屋の立場からすると複数所持をお勧めしますが・・・)

OLIVER PEOPLESが特に優れていると感じるところを書いていきたいと思います。

 

 では語る前に知って頂きたい素材の特性について書いておきたいと思います。恐らく知らない方も多いかと思います。

 

「眼鏡の素材について」(プラスチック編)

眼鏡は大きく分けてメタル枠とプラスチック枠があるかと思います。

(当たり前すぎることを書いて申し訳ありません)

 

今回はプラスチックについてです。

インターネット通販やブランド商品タグには、プラスチックとしか書いていないことが多いように思います。しかし眼鏡を扱う人間からすると、アバウト過ぎる情報です。

眼鏡で使われるプラスチックは、「アセテート」「セルロイド」「インジェクション製法用の素材」があります。個々の素材特性はまた後日にします。

 

今回語りたいのは、アセテート素材についてです。

というのも品質が良い眼鏡に使われる素材として一番ポピュラーな素材だからです。もちろんOLIVER PEOPLESアセテートを使用しています。

ここまでは、少し詳しい方であると知っていることかと思います。

 

ではここからが本題です。

今回知っていただきたいところです。

 

プラスチック(アセテート)にも品質の差があります。

(勿論チタン等メタルにも品質の差があります)

 

靴の革、洋服の綿・ウール・・・他のファッションアイテムでは、皆さん素材の品質の良し悪しがあることを知っていると思います。

ただ眼鏡の素材で使われるプラスチック(アセテート)・チタンは、何故か全て同じ品質と捉えている方が多いのです。冷静に考えると同じのはずがないと分かるとは思います。

 

では、「アセテートの品質の良し悪しとは何なのか?」

眼鏡に必要な要素を考えると答えが見えてくるかと思います。

 

「形が変わらない」

 

他にも答えはあるかもしれませんが、一番重要な要素かと思います。

「形が変わる?」と思うかもしれません。

 

アセテートは形が変わります。

詳しく言うと、

     「縮みやすいモノ」「縮みにくいモノ」があります。

    「硬いモノ」「柔らかいモノ」があります。

 

項目を分けましたが①と②は重なる部分があります。

「縮みやすいモノ」は柔らかく、「縮みにくいモノ」は硬いのです。

皆さん想像付くかと思いますが、硬くて縮まないモノが眼鏡の素材に向いています。硬くて縮まなければ変形を防ぐことが出来ます。またメンテナンスも行いやすく、長期使用に耐えられます。

 

恐らくここまで読んでいただくともう一つ疑問が浮かぶかもしれません。

「では柔らかくて縮みやすいアセテートって何に使われているのか?」

また「どのようにアセテートの質を見極めるの?」

 

気になるのは当然かと思います。

 

ではどう見極めるのかを簡単にレクチャーします。

 

「発色の良いモノ」「綺麗な柄物」「オリジナリティが高いモノ」を使用している眼鏡は総じて柔らかく縮みやすいです。そしてそのような生地を使用するブランドは海外製の眼鏡(イタリア、フランス等)の眼鏡が殆どです。

 

柔らかい生地を使う眼鏡ブランドは、ブランドコンセプトの特性上致し方ない部分でもあります。

 

 *生地・・・洋服と同じようにプラスチックのことを生地と言います。

 

アセテートを眼鏡に使用する際、通常アセテートを寝かしてから使用します。

この寝かす時間が大変重要になります。寝かす時間が短いと生地は柔らかく縮みやすいモノになってしまいます。

であれば寝かせばいいじゃないかと思う方もいるかもしれません。確かに寝かせれば良いのですが、そうできない事情があります。

 

 発色が良いモノを作りたいブランドは、ヨーロッパのブランドに多いのですが、彼らは作った素材をいち早く商品に使いたいのです。ファッションと考えればわかりやすいかもしれません。寝かしている間にその生地が時代遅れの柄(色)になってしまうかもしれないからです。

そのためそういったブランドは、寝かしが甘い生地を使う必要があるのです。

 

ここで一つ補足をしておきます。

柔らかいアセテートを使用する=二流ブランドかと言うと必ずしもそういうわけではありません。発色の良い・綺麗・オリジナリティがある生地を使ったブランドは、個性的で唯一無二なデザイン性を兼ね備えています。そのようなブランドは人気も高く、評価されます。(もちろん眼鏡関係者からも)

デザイン性が一流の眼鏡ブランドが、普通の生地を使用していたら存在価値のない眼鏡に成り下がってしまいます。

 

何を言いたいかと言うと、

「眼鏡に何を求めるかと言う事です」

洋服にも同じことが言えるかと思います。

繊細な生地等を使用することによって、シルエット・デザイン性が高くファッション性の高い洋服が好きなのかor耐久性があり長く着られる普遍的なデザインの服が好きなのか。どちらも本人の好みかと思います。

 

そのため趣味趣向が分からないお客様から

「お勧めの眼鏡ブランドは何ですか?」と聞かれても大変困るのです。

答えは「人によって違う」からです。

 

皆さん一度眼鏡に何を求めるか整理された方が良いかと思います。

 

アセテートの説明が長くなりましたが、OLIVER PEOPLESの話に戻します。

OLIVER PEOPLEの眼鏡は縮みにくく変形しにくいアセテートを使用しています。発色が良いアセテートは殆ど使用しませんが、オリジナリティのある生地は使用しています。そして、それはブランドを代表する生地のため長年使用されています。OLIVER PEOPLESの生地はオリジナリティがありますが、長年使用されているため寝かすことが出来ていると推測できます。

 

 眼鏡に必要なクオリティーの高さは、生地以外の部分に表れています。

 プラスチックの生地以外にも、使われているメタルなどの素材自体の質も高く感じますし、溶接・メッキのクオリティーも高いと思います。日本製らしいブランドであると感じることが多々あります。

 

 それ以外にも品質の良さというか、長年培ってきた経験値の高さを感じるときもあります。このことについても今回のブログで書いていこうかと思いましたが、アセテートのことが思いのほか長くなりましたので、次回に回していきます。

 

二回に分けて説明するつもりでしたが、三回(四回?)に分けることにしました。

 

ではまた後日。

 

知っておくべきブランド(OLIVER PEOPLES)①

今回は、OLIVER PEOPLESです。

 

 

 まだ詳しく語ってこなかったのが不思議なくらい有名なブランドです。

眼鏡、ファッション雑誌等を少しでも読む方にとっては、知らない人がいないと言ってよいほど有名なブランドかと思います。

 有名過ぎて敬遠する方もいるようなブランドですが、この眼鏡業界の大御所ブランドであることは紛れもない事実です。

 

ただ中には知らないかといるかも知れません。

まずOLIVER PEOPLESとは、どんなブランドなのか?

 

簡単にまとめると、

「1985年にロサンゼルスで設立され、古き良きアメリカンヴィンテージの美しさを現代に蘇らせた眼鏡ブランドです。デビュー後すぐにアメリカで人気を博し、現代に至るまでトップを走り続けているブランド」です。

 

公式HPHOME | オリバーピープルズ | OLIVER PEOPLES

 

ただこの辺の情報は、調べればすぐわかることかと思います。

では、私のOLIVER PEOPLESの見解について書いていきます。

 

OLIVER PEOPLESの特徴

 

    定番モデルを作る天才

    ファッション感度の高さ

    クオリティーの高さ

    アフター等の安心感

    今後が不透明

 

上記のことを二回に分けて書いていきます。

 

 

①定番モデルを作る天才

 販売員をしているとOLIVER PEOPLESというブランドの凄さ(大きさ)を感じるときがあります。

その一つに知名度があります。

  

   OLIVER PEOPLESを欲しい方、知っている方の年齢層・性別などが、本当に幅広いのです10代の学生、サラリーマン、ギャル、OL、ビジネスマン、ファッション関者、主婦・・・と全てのカテゴリーで人気があります。このようなブランドは見かけないように思います。少なくとも私がブログで取り上げてきた眼鏡ブランドにはありません。

   

   幅広い層に人気があるため様々な雑誌等の媒体に掲載されています。今まで私がお勧めしてきたブランドは、ある程度偏った層に人気があるブランドです。そのため○○のジャンルが好き方・年齢層には、圧倒的知名度があるが、違うジャンルの方にとっては見たことも聞いたこともないと言ったことも珍しくありません。それこそお勧めブランドで上げてきたLINDBERGEYEVAN7285、MYKITALUNORなどは典型的だと思います。知らない人も沢山いるブランドかと思います。

 

 何故このようなことが起きるかと言うと、OLIVER PEOPLESは眼鏡専業ブランドととしては、かなり大きなブランドのため幅広く様々なモデルを作っています。大きな資本を持つ会社のため幅広い展開が可能であることは間違いがありません

(ブランドは年々大きくなっていますので、今後さらに様々なモデルが発表されるかもしれません)

ただ幅広い商品展開を行っているメーカーは、決して珍しくありません。それこそ日本の眼鏡メーカーにも幅広い商品展開を行っているメーカーはあります。

このOLIVER PEOPLESが凄いのは、その「各ジャンル」の王道・定番を作ってしまうのです。そのため「OLIVER PEOPLES」は、知名度が大変高いと言いましたが、ブランド名から連想するモデルは支持層の違いにより全く違うものになるのです。OL向け眼鏡、ファッショニスタ向けモデル、リゾート感あるサングラス、太いプラスチックフレーム と凄く幅広いジャンルのモデルを作っています。全て違うジャンルのものになりますが、どれもOLIVER PEOPLESらしいと感じてしまうのが不思議です。

 

 元々、クラッシク眼鏡に強い影響を受けているブランドは、昔から存在している眼鏡をデザインし直して新作を発表します。OLIVER PEOPLESも例にもれず、毎年クラシック眼鏡=王道な形を発表しています。長年似たモデルを作り続けているのに毎年話題を呼び、売れるモデルを作るのです。こんなブランドは他に見当たりません。

 

「凄い」の一言です

 

何故OLIVER PEOPLESは支持され続けているのか。

 デザインに癖がなくシンプルで完成されている

 

簡単に書きましたが、凄く難しいことかと思います。

癖がなくシンプルだとつまらない眼鏡になってしまいます。

またデザインを凝るとコアなファンに受けますが、一般的な方には受けません=ビジネス的に売れる眼鏡になりません。その絶妙なデザインを作るのが、このOLIVER PEOPLESの凄さです。

 

アンチの方などは、OLIVER PEOPLESの幅広く売れるのは、広告やブランド力で売れていると言うかもしれません。

ただOLIVER PEOPLESのような万人に受ける綺麗なデザイン・洗練されたデザインを作れるブランドは殆どありません。また批判しているブランドの中には、OLIVER PEOPLESに影響を受けているブランドも少なくありません。

例えば、OLIVER PEOPLESの売れたモデルを真似ることもあります。これは皆さんも想像しやすいかと思います。

違ったパターンもあります。

OLIVER PEOPLESが似合わないが、OLIVER PEOPLESみたいなモデルがどうしても欲しい方もいます。そのような方の受け皿になるようなモデルを作るブランドがあります。少し大きくしたり少し形を変えたりすのです。日本のブランドで良く見かけるように思います。結局OLIVER PEPOLESに依存しているブランドもあるのが現実です。それぐらいの影響力を持ったブランドなのです。

 

<脱線>

定番を多く販売しているOLIVER PEOPLESですが、販売員も依存している部分があります。

眼鏡業界に属している人間だとOLIVER PEOPLESの有名な形・カラーは、販売員・バイヤーの頭にインプットされています。「OLIVER PEOPLESMP2みたいな…」「OLIVER PEOPLESOTPIみないな…」と言った具合で、電話等で相手に伝えたいとき頻繁にOLIVER PEOPLESを例えで使用されます。それだけ眼鏡の中で広まっているブランドなのです

 

 

 

②ファッション感度

定番を売り続けるだけでは、いつか飽きられてしまいます。それこそファッション関係者はすぐ離れてしまうかと思います。

 

OLIVER PEOPLESは、

市場が何を求めているのか。

今後何が流行るのかと言った先見の明もあるかと思います。

 

最近では復刻シリーズが、発表された時を思い出します。

オリバーピープルズ公認通販サイト、定番OP-505のまとめ。 販売商品一覧

 

当時既にヴィンテージブームであり、市場にはヴィンテージ風のモデルが溢れていたと記憶しています。ヴィンテージ「風」と言ったのは、ヴィンテージ眼鏡を強くアレンジし、丸みを抑え使いやすいモデルが多かったように思います。

そこに505、MP2と言ったモデルが復刻されました。特に505は、その当時市場に出ているモデルとは一線を画すモデルでした。「限定色・コンセプト色が強いモデルを出してきたな・・・」と思った記憶があります。

(実際LIMITTED EDITIONと書いてあったので初回生産で終わると思っていました)

格好良いとは思いましたが、売れる・流行るとは思っていませんでした。実際当初は、ファッション感度の高い方のみ購入すると言った状態でありました。

 

それが蓋を開けてみると、505は売れ続け、似たようなモデルが様々なブランドから販売されるようにったのです。

最もOLIVER PEOPLESがファッションを引っ張ていると言って良いのかもしれません。またOLINER PEOPLESの眼鏡の動向を逐一チェックしているブランドは、OLIVER PEOPLES寄生虫のようにいち早く真似をしているのかもしれません。

 

またこの新たなモデルを発表したとき、大きな会社であるOLIVER PEOPLESの資本力・広告料により流行を作り出すのに一役かっているのは言うまでもありません。

(他のブランドが505を発表しても、今の流れはできなかったかもしれません)

 

 

またOLIVER PEOPLESが飽きさせない理由は他にもあります。

 

刺激し続けるコラボレーションモデル

 OLIVER PEOPLESは、何年前からかファッションブランドとのコラボレーションを頻繁に行っています。このコラボを多岐にわたり、PAUL SMITHKRIS VAN ASSCHEKITSUNETHE ROWSOLOISTと言ったファッションブランドからHOSSOと言ったファッションと関係ないモノまで本当に多岐にわたります。

(現行のコラボレーションは、公式HPに詳しく書いてあります)

 

このコラボは、ファッション好きな方を飽きさせません。

ファッション業界に対する効果的なアクションが、ファッショニスタを刺激し続けるのです。また一般の人に対してのイメージ戦略にも良い影響を与えます。コラボは、話題性を呼び、著名人が掛け、雑誌の露出が増えることよって認知されていくようになります。そして、様々な方に対して憧れのブランドとしてさらに認知されるようになっていくのです。

 

他の項目はまた後日。

 

 

MYKITAの注意事項(話は脱線します)

 

MYKITAの注意事項についても書いていきます。

 

主なMYKITAの注意点

 

①品質に関しての注意点

②掛け心地について

ファッション性の高さが邪魔をする

 

この3点がMYKITAの気を付けたいところです。

①品質に関しての注意点、②掛け心地について

①、②は通常の海外ブランドでは常に気を付けた方が良い項目になります。

ただMYKITAの掛け心地は、かなり独特です。

良く言えば眼鏡を掛けていないような「ソフトな掛け心地」が、MYKITAの掛け心地の特徴です。この掛け心地に病みつきになる方も多いです。

ただこの掛け心地が苦手な方・ズレ落ちやすい方もいます。また調整を行える幅が狭いため、調整による掛け心地の改善に限界があるのです。因みに日本のブランド等であれば調整で何とでもなります。

そのため私も顧客様にMYKITAを紹介するとき、この掛け心地に関しては気を遣う部分であります。モデル・シリーズによっては本当にお勧めできません。ただ特定のモデルが全ての方にお勧めできないというよりは、モデルと個人の相性と言った方がよいかもしれません。

また軽いので店頭で掛けたときの感想は皆さん総じて良いですが、相性の悪いモデルは長い時間掛けているとズレ落ちてきます。

その辺の見極めを自分で判断しない方が無難です。しっかりした技術・知識を持ったプロの販売員と相談することをお勧めします。若者相手に営業している眼鏡店は注意が必要です。

 

 ③ファッション性の高さは諸刃の剣

MYKITAが持つデザイン性は大変高く、自分の印象付けに大きく影響を与えてくれます。ただ同時に本人の意思に反して「与えてしまう」場合もあります。

 

眼鏡に限らず様々なアイテムに同じようなことが言えるかと思います。

「デザイン性の高いアイテム」「インパクトの強いアイテム」「有名なアイテム」を身に着けると自分の印象は、その一つのアイテムが持つイメージに引っ張られます。そのイメージを知っていて取り入れているのであれば、素敵な着こなしなるかと思います。

 

ただ、それを知らずにやっていると悲惨なことになります。

 

眼鏡ブランドのファッション性を知らないと火傷します

 ファッションで考えると当たり前のことかもしれませんが、殊に眼鏡に関していうと疎かにされる方を散見します。

ファッションアイテム全般は、自分の拘りを持って選んでいる方は頻繁に見かけます。それなのに眼鏡だけが「?」で、99%正解なファッションなのに眼鏡のせいで台無し・・・という方も珍しくありません。

 

例えば古き良き(ヴィンテージ等)アメリカモノが好きで全身MADE IN USAでまとめている方がいるとします。セオリー通り合わせるのであれば、ヴィンテージのMADE IN USAを持ってくるか、そのころの雰囲気を大事にしている眼鏡を合わせるのが王道です。

もしくは現代的なアメリカンブランドを合わせる選択肢もあります。

例えばTHOM BROWNEDITAといったブランドです。ただこの時点で外しの要素が入ってきます。この両者はアメリカブランドではありますが、決してクラッシクなブランドではありません。凄くモダンなブランドです。分かって取り入れているのであれば良いかもしれませんが、知らずに取り入れていると火傷します。これらのブランドを取り入れると全身がヴィンテージであったとしても、モード好きな雰囲気が漂ってしまうのです。分かる方・センスのある方には、このチグハグな感じを受けるでしょう。

 

またクラッシクと思われているイタリア製レイバンを取り入れるのも勇気がいります。リゾート感溢れる格好ならまだ良いかもしれませんが、ドレスのアメリカモノ好きな方がとり入れると一気にチープな印象を与えてしまします。

 

もし外しの要素で上記ブランドを取り入れりのであれば、眼鏡以外のパーツも再考の余地があるかと思います。

トムブラウンの眼鏡を掛けるのであれば、普段付けないようなアクセサリー(クロムハーツ等)を付けてみたり、時計・靴もヴィンテージ等に拘らないと言ったスタイルにしてみると格好良くなります。それをしたくないのであればTHOM BROWNE等の眼鏡を諦めるか、そのチグハグなスタイルは自分らしさと考え続けるかです。

 

何故眼鏡を失敗するのか(ファッション編)

 MYKITAの問題というよりは、

ファッションにおける眼鏡業界が持つ問題点の一例を挙げていきます。

 

着こなしのアンバランス感は、眼鏡で頻繁に起きています。

理由はいくつか挙げられます。眼鏡業界特有なものが原因なように感じます。

 

①  眼鏡店がジャンルレス

②     販売員の知識不足

③     眼鏡ブランド側のコントロール不足

 

他のファッションアイテムでは珍しいことが起きています。

では説明していきます。

 

①     眼鏡店がジャンルレス

どのようなことかと言うと、

眼鏡屋のジャンルには、セレクトショップ、老舗眼鏡店と様々あるかと思います。ただどの眼鏡店にも言えることなのですが、雑食な商品構成をしていることが多いように思います。特にセレクトショップにそのような傾向が強いかもしれません。

 

雑食とはどういうことか、簡単に言うと様々なブランド(ジャンル)の眼鏡を仕入れることです。例えば、MYKITA仕入れている眼鏡店がic!berlin仕入れ、MOSCOTを仕入れ、JAPONISMを仕入れ・・・と相いれないブランドを同店舗で販売しているのです。

 

他のファッションアイテムでは、珍しいことかと思います。

 

靴屋で例えるなら、スニーカーに本格革靴・ドレス靴があり、モードな靴まで同一店舗で販売していることって中々ありません。洋服のセレクトショップでは販売しているかもしれませんが、その場合「服に合わせられる」靴というコンセプトのもと各ジャンル凄く絞って販売しているように思います。

 

 眼鏡屋の場合、このようなことが大変少ないかと思います。「眼鏡単体」で考える傾向が強いようです。デザイン性の高い眼鏡・シャープな眼鏡・ビジネス用・クラッシック眼鏡、そして売れる眼鏡と眼鏡単体で考えてのセレクトになるためジャンルレスな展開になってしまうのです。

そのため若者相手に営業をしている眼鏡店に、不釣り合いな高級ブランドが置いてある。コンサバな店にモードブランドある。高級店にチープなブランドがある・・・と言ったことは珍しくありません。

眼鏡自体が小さいので、多くの眼鏡を陳列できるという条件も手伝っているかもしれません。

 

ただ眼鏡専門店なので商品を絞らずにジャンルレスに展開すること自体は、絶対悪ではもちろんありません。店のコンセプト・雰囲気がぼやけてしまうかもしれませんが、消費者にとっては数多くの眼鏡を一度に見ることができるので利点も多いかもしれません。

 

問題は商品展開に付随するものが問題です。

↓ではジャンルレスの商品展開の弊害は何なのか?↓

 

②     販売員の知識不足

 問題は、販売員の質なのです。

 

有名無名問わず眼鏡店には、沢山の眼鏡が陳列されています。

ただ販売員が、その眼鏡・ブランドの違いを把握していない。そしてファッションについての知識がないのです。ひどい場合だと興味すらない販売員もいます。

 

眼鏡販売員は、技術・光学的知識は絶対に必要です。

ただ現在の眼鏡には、それだけでは足りません。

 

それに加えて現在は、ファッション知識・感性も必要になっています。

ただそのファッションに弱い販売員が大変多いのです。

そもそもファッションに興味ある人間が、眼鏡小売業界を目指すこと自体、珍しいように思います。そのためファッションに関心が薄いのは致し方ないのかもしれません。

 

ファッションに興味がない販売員が、数ある眼鏡の特徴を把握し提案することが出来るはずがありません。

 

そんな眼鏡店(販売員)が、ジャンルレスの眼鏡を販売していていいのでしょか?

ファッション・眼鏡に詳しくないエンドユーザーの方が、知識のない販売員に相談して良いのでしょうか?

良いはずがありません。

純粋な気持ちで相談したエンドユーザーの方の多くが、間違った眼鏡を薦められアンバランスなファッション・眼鏡を身に着けてしまうのです。

 

残念な現実です。

 

 ③     眼鏡ブランド側のコントロール不足

眼鏡ブランド側にも問題があります。

本来のブランドコンセプトとは程遠い眼鏡店にも、商品を卸しています。

有名ブランド(特にアパレル系)は、本当に様々な店舗で展開しています。

「売れる」ことが一番重要なのは明白です。

「売れる」なら眼鏡店のジャンルは関係ないのではないかのようです。

 

 その結果、ファッションに詳しくない方に正しいブランドコンセプトが届かないのです。

雑誌等で漠然とした憧れを持ったお客様が、漠然とした知識を持った販売員に薦められ購入しているのが大きな問題なのです。

 

眼鏡に詳しくない人ほど、有名ブランド(特にアパレルブランド)を一度冷静に考えた方が良いかと思います。THOM BROWNE、TOM FORD・・・と言った有名ファッションブランドが自分に本当に合っているのか考えてみてください。そのブランドの服が思い浮かべられない人・知らない人・興味がない人は、やめた方が良いかと思います。

有名なだけあって広く流通している分、ミスマッチの方の数も大変多いです・・・・。

 

高い金額を払いダサくなる…何とかして避けて頂きたいと思います。

 この状況を変えたいと思っている私ですが、一販売員の自分の力の限界を感じます。このブログを通して少しでも広まって頂ければ嬉しく思います。

 

最近では、セレクトショップの中でもジャンルレスでなく店のコンセプトを明確に持ち、絞った商品展開をしている眼鏡店も増えて来ています。是非皆さん探してみてください。

 皆さん情報を収集して、その眼鏡店が誠実な店かどうか判断してください。

(その眼鏡店選びの手助けになるようなブログにしていきたいと思います)

 

MYKITAの話から大分ずれて申し訳ございません。ただMYKITAのことを書いていて業界の問題点をどうしても書きたくなりました。参考になる方がいましたら嬉しく思います。

 

ではまた後日。

 

 

 

お勧め海外ブランド(MYKITA)

 

今回もお勧め海外ブランドを紹介していきます。

 

今回は、シートメタルで有名なMYKITA(マイキータ)です。

このブログでも何度か名前が出てきたブランドですが、

詳細については書いたことがなかったかと思います。

 

LINDBERGの素晴らしさを紹介した時、MYKITAにネガティヴな評価を書きました。

①高品質な良い眼鏡(LINDBERG) - 眼鏡のある生活

実際書いたことに間違いはありません。

MYKITAの弱点(LINDBERGより劣っている点)は、「丈夫さ」と「カラー強度」の弱さになります。

ただLINDBERGの品質は、top of topです。

そのため殆どのブランドがLINDBERG より劣るため、「シートメタル眼鏡」で「強度」を第一に求めている方でなければ、気にする必要はないかと思います。

 

では話を始めていきます。

 

ファッション界の雄

MYKITA

 

MYKITAとは

MYKITA - DESIGNER GLASSES & SUNGLASSES

 

ではMYKITAのお勧めポイントを紹介していきます。

 

このブログで紹介しているお勧めブランドは、

独自性があり格好良いブランドのみお勧めしています。

MYKITAのどこが独自性があり格好良いのかから書いていきます。

 

MYKITAのお勧めポイント 

MYKITAだけが持つファション性

 

眼鏡を少しだけ詳しい方であれば、

シートメタルというジャンルに属する眼鏡ブランドを幾つか思い出すかと思います。

 

そしてこう思うかも知れません。

「全部似てる」

「特にic!berlinmykitaは似ている」

と思う方は実際に多いです。

ただファッション好きな方・センスのある方には、全く違うものと捉えています。

 

では何処が違うのか?

 

MYKITAは、

「ファッション性に優れ、美しいデザイン、モード感溢れるブランド」

と言って良いと思います。

 

他のシートメタルには、このようなブランドはありません。

そのためMYKITAは、機能面を語る前にデザインを語るべきブランドなのです。

それこそシートメタルに限らず全ての眼鏡ブランドと比較しても、ファッション性の高さを評価されているのです。

 

私は、ファッションデザインを専門で勉強してきたわけではないので、文章でデザインの良さを伝えることが難しいのですが、簡単に書いていきます。

 

美意識の高さが支えるファッション性

MYKITAは、シンプルで薄いステンレスを使い眼鏡を作ります。ものすごくミニマムな表現方法を取っています。

何故、シンプルな眼鏡が世界のファッション関係者、ファショニスタに愛されているのか?

 

レンズ・フレームの形、角度、大きさ。

このデザインの根幹に対して強い拘りがあるのです。当たり前のようなことですが。

1㎜にも満たない差をマイキータは追求しています。他のブランドのデザイナーもこだわっていると言うかも知れませんが、結果(眼鏡)から感じることは出来ません。マイキータほど美しい線は、描けていないのです。

 

私の見解だけでは説得力がないので、客観的な事実を。

MYKITAのデザインはファッションブランドとのコラボを多く行っています。

Maison margiela

Bernhard willhelm

Damir doma

Moncler

・・・・

有力なモードブランドとのコラボが多いのです。

このブランドのデザイン力、表現力が評価された証拠と言って良いのではないでしょうか。

コラボしたモデルはどれも個性的で美しく、業界内ではいつも話題・評判を呼びます。

 

MYKITAのデザインを見ていると感じること。

シートメタルを使うブランドは掛け心地等を追求した結果、シートメタルという構造にたどり着いたように思います。

MYKITAの場合は、自分たちのデザインを具現化するために一番適した方法がシートメタルであったように思います。

 

どう言う事かというと、シートメタルは「溶接をしない」「ステンレスシートをレザーでくり抜く」作り方になります。

その結果、広く知られていますがシートメタルの眼鏡は軽く仕上げることができます。

そしてもう一つの良さは、レンズシェイプを自由に形作ることができるのです

普通のメタルフレームはレンズが角ばっているモデルであっても、若干丸みを持たせています。

何故なら鋭角にし過ぎてしまうとリムが折れてしまいます。

その点シートメタルは、鋭角に形作っても折れることはありません。

 

またフレームを細く作りすぎると溶接する箇所が無くなるため、眼鏡として作ることができません。

シートメタルの場合、溶接する必要がないため極限まで細くすることが可能になります。

このシートメタルという構造が眼鏡デザインの可能性を大きく広げたと言って良いと思います。

丈夫さの追求だけで終わらせるにはもったいない作り方なのです。

 

ただMYKITAにも作れないデザインがあります。

それは立体的・奥行のあるデザインです。

平面的な素材を使うため恐らくMYKITAには作れません。

ただMYKITAには恐らく必要のないデザインなのだと思います。

MYKITAが美しい形と思う形に、立体的な形は入っていないからです。

MYKITAの眼鏡・サングラスを見ているとそう思わせてくれます。

MYKITAは平面的なモノに美しさを求めているのであると。

 

もっとも立体的なデザインに拘る眼鏡ブランドは、ファッション的にダサいブランドが多いのも事実です。またそのようなブランド(デザイナー)は、美しい画が描けないので子供だましの形に逃げるのではないかと思います。また平面的な美しさの差異を感じることが出来ないのだと思います。前述の「MYKITAic!berlinって殆ど同じじゃない?」という方がいると書きました。実はこう思っている方は、エンドユーザーだけではありません。

驚くことに眼鏡関係者の中にもいるのです。

日本の眼鏡業界はファッション的に大変遅れをとっていることを如実に物語っています。その程度の感性しか持ち合わせていない人間にMYKITAの本当の格好良さはわからないのでしょう。

MYKITAIC!を同列に語る販売員がいましたら、その販売員のファッション感を疑った方が良いかと思います。

 

ファッションの可能性を広げてくれる

 

MYKITAは本当にシンプルな作りをしていますが、美しいデザインのおかげで着こなしに取り入れると効果は絶大です。印象ががらりと変わります。

こんな取り入れ方が面白い。

モードな服装が好きな方は、ドンピシャではまっていきます。デザイン、カラーを上手く取り入れていけばスタイルの格上げの役に立ちます。

 

モードなブランドですが、カジュアル・ドレス・ヴィンテージスタイルに取り入れるのも効果的です。

 

例えばカジュアルの場合。

Tシャツ一枚、スウェット一枚にGパン・短パンと言った限りなくカジュアルなスタイルにMYKITAを取り入れると一気にアーバンな洗練されたスタイルに昇華します。そして軽い掛け心地も良いので掛ける方もついつい掛けたくなる楽さも持ち合わせています。

ドレスの場合 

 ドレスの場合なら思い切ってツーブリッジの眼鏡なんかを合わせるのも良いかと思います。ツーブリッジは最旬な形です。クラシックブランドのツーブリッジは、結構ハードルが高いですが、MYKITAのツーブリッジは洗練された雰囲気が誰でも出ます。

 

ヴィンテージスタイルの場合 

ヴィンテージタイルに取り入れるのも面白いです。

こてこてのヴィンテージが好きな方は、ヴィンテージを取り入れれば良いかと思います。

ただヴィンテージ風のスタイルにアクセント(外し)の要素に取り入れるのもお勧めです。普段掛けている(掛けたい)クラシックな眼鏡があるのであれば、それと同じジャンルのMYKITAを掛けてみてください一気にファッショニスタの趣を醸し出します。

 

大変雰囲気のあるブランドなのでサングラス・眼鏡という小さいパーツですが、スタイルの雰囲気を変えてくれます。

皆さんTRYしてみてください!!

 

ではまた後日