眼鏡のある生活

素敵な眼鏡ライフを送るためのブログです。

MYKITAの注意事項(話は脱線します)

 

MYKITAの注意事項についても書いていきます。

 

主なMYKITAの注意点

 

①品質に関しての注意点

②掛け心地について

ファッション性の高さが邪魔をする

 

この3点がMYKITAの気を付けたいところです。

①品質に関しての注意点、②掛け心地について

①、②は通常の海外ブランドでは常に気を付けた方が良い項目になります。

ただMYKITAの掛け心地は、かなり独特です。

良く言えば眼鏡を掛けていないような「ソフトな掛け心地」が、MYKITAの掛け心地の特徴です。この掛け心地に病みつきになる方も多いです。

ただこの掛け心地が苦手な方・ズレ落ちやすい方もいます。また調整を行える幅が狭いため、調整による掛け心地の改善に限界があるのです。因みに日本のブランド等であれば調整で何とでもなります。

そのため私も顧客様にMYKITAを紹介するとき、この掛け心地に関しては気を遣う部分であります。モデル・シリーズによっては本当にお勧めできません。ただ特定のモデルが全ての方にお勧めできないというよりは、モデルと個人の相性と言った方がよいかもしれません。

また軽いので店頭で掛けたときの感想は皆さん総じて良いですが、相性の悪いモデルは長い時間掛けているとズレ落ちてきます。

その辺の見極めを自分で判断しない方が無難です。しっかりした技術・知識を持ったプロの販売員と相談することをお勧めします。若者相手に営業している眼鏡店は注意が必要です。

 

 ③ファッション性の高さは諸刃の剣

MYKITAが持つデザイン性は大変高く、自分の印象付けに大きく影響を与えてくれます。ただ同時に本人の意思に反して「与えてしまう」場合もあります。

 

眼鏡に限らず様々なアイテムに同じようなことが言えるかと思います。

「デザイン性の高いアイテム」「インパクトの強いアイテム」「有名なアイテム」を身に着けると自分の印象は、その一つのアイテムが持つイメージに引っ張られます。そのイメージを知っていて取り入れているのであれば、素敵な着こなしなるかと思います。

 

ただ、それを知らずにやっていると悲惨なことになります。

 

眼鏡ブランドのファッション性を知らないと火傷します

 ファッションで考えると当たり前のことかもしれませんが、殊に眼鏡に関していうと疎かにされる方を散見します。

ファッションアイテム全般は、自分の拘りを持って選んでいる方は頻繁に見かけます。それなのに眼鏡だけが「?」で、99%正解なファッションなのに眼鏡のせいで台無し・・・という方も珍しくありません。

 

例えば古き良き(ヴィンテージ等)アメリカモノが好きで全身MADE IN USAでまとめている方がいるとします。セオリー通り合わせるのであれば、ヴィンテージのMADE IN USAを持ってくるか、そのころの雰囲気を大事にしている眼鏡を合わせるのが王道です。

もしくは現代的なアメリカンブランドを合わせる選択肢もあります。

例えばTHOM BROWNEDITAといったブランドです。ただこの時点で外しの要素が入ってきます。この両者はアメリカブランドではありますが、決してクラッシクなブランドではありません。凄くモダンなブランドです。分かって取り入れているのであれば良いかもしれませんが、知らずに取り入れていると火傷します。これらのブランドを取り入れると全身がヴィンテージであったとしても、モード好きな雰囲気が漂ってしまうのです。分かる方・センスのある方には、このチグハグな感じを受けるでしょう。

 

またクラッシクと思われているイタリア製レイバンを取り入れるのも勇気がいります。リゾート感溢れる格好ならまだ良いかもしれませんが、ドレスのアメリカモノ好きな方がとり入れると一気にチープな印象を与えてしまします。

 

もし外しの要素で上記ブランドを取り入れりのであれば、眼鏡以外のパーツも再考の余地があるかと思います。

トムブラウンの眼鏡を掛けるのであれば、普段付けないようなアクセサリー(クロムハーツ等)を付けてみたり、時計・靴もヴィンテージ等に拘らないと言ったスタイルにしてみると格好良くなります。それをしたくないのであればTHOM BROWNE等の眼鏡を諦めるか、そのチグハグなスタイルは自分らしさと考え続けるかです。

 

何故眼鏡を失敗するのか(ファッション編)

 MYKITAの問題というよりは、

ファッションにおける眼鏡業界が持つ問題点の一例を挙げていきます。

 

着こなしのアンバランス感は、眼鏡で頻繁に起きています。

理由はいくつか挙げられます。眼鏡業界特有なものが原因なように感じます。

 

①  眼鏡店がジャンルレス

②     販売員の知識不足

③     眼鏡ブランド側のコントロール不足

 

他のファッションアイテムでは珍しいことが起きています。

では説明していきます。

 

①     眼鏡店がジャンルレス

どのようなことかと言うと、

眼鏡屋のジャンルには、セレクトショップ、老舗眼鏡店と様々あるかと思います。ただどの眼鏡店にも言えることなのですが、雑食な商品構成をしていることが多いように思います。特にセレクトショップにそのような傾向が強いかもしれません。

 

雑食とはどういうことか、簡単に言うと様々なブランド(ジャンル)の眼鏡を仕入れることです。例えば、MYKITA仕入れている眼鏡店がic!berlin仕入れ、MOSCOTを仕入れ、JAPONISMを仕入れ・・・と相いれないブランドを同店舗で販売しているのです。

 

他のファッションアイテムでは、珍しいことかと思います。

 

靴屋で例えるなら、スニーカーに本格革靴・ドレス靴があり、モードな靴まで同一店舗で販売していることって中々ありません。洋服のセレクトショップでは販売しているかもしれませんが、その場合「服に合わせられる」靴というコンセプトのもと各ジャンル凄く絞って販売しているように思います。

 

 眼鏡屋の場合、このようなことが大変少ないかと思います。「眼鏡単体」で考える傾向が強いようです。デザイン性の高い眼鏡・シャープな眼鏡・ビジネス用・クラッシック眼鏡、そして売れる眼鏡と眼鏡単体で考えてのセレクトになるためジャンルレスな展開になってしまうのです。

そのため若者相手に営業をしている眼鏡店に、不釣り合いな高級ブランドが置いてある。コンサバな店にモードブランドある。高級店にチープなブランドがある・・・と言ったことは珍しくありません。

眼鏡自体が小さいので、多くの眼鏡を陳列できるという条件も手伝っているかもしれません。

 

ただ眼鏡専門店なので商品を絞らずにジャンルレスに展開すること自体は、絶対悪ではもちろんありません。店のコンセプト・雰囲気がぼやけてしまうかもしれませんが、消費者にとっては数多くの眼鏡を一度に見ることができるので利点も多いかもしれません。

 

問題は商品展開に付随するものが問題です。

↓ではジャンルレスの商品展開の弊害は何なのか?↓

 

②     販売員の知識不足

 問題は、販売員の質なのです。

 

有名無名問わず眼鏡店には、沢山の眼鏡が陳列されています。

ただ販売員が、その眼鏡・ブランドの違いを把握していない。そしてファッションについての知識がないのです。ひどい場合だと興味すらない販売員もいます。

 

眼鏡販売員は、技術・光学的知識は絶対に必要です。

ただ現在の眼鏡には、それだけでは足りません。

 

それに加えて現在は、ファッション知識・感性も必要になっています。

ただそのファッションに弱い販売員が大変多いのです。

そもそもファッションに興味ある人間が、眼鏡小売業界を目指すこと自体、珍しいように思います。そのためファッションに関心が薄いのは致し方ないのかもしれません。

 

ファッションに興味がない販売員が、数ある眼鏡の特徴を把握し提案することが出来るはずがありません。

 

そんな眼鏡店(販売員)が、ジャンルレスの眼鏡を販売していていいのでしょか?

ファッション・眼鏡に詳しくないエンドユーザーの方が、知識のない販売員に相談して良いのでしょうか?

良いはずがありません。

純粋な気持ちで相談したエンドユーザーの方の多くが、間違った眼鏡を薦められアンバランスなファッション・眼鏡を身に着けてしまうのです。

 

残念な現実です。

 

 ③     眼鏡ブランド側のコントロール不足

眼鏡ブランド側にも問題があります。

本来のブランドコンセプトとは程遠い眼鏡店にも、商品を卸しています。

有名ブランド(特にアパレル系)は、本当に様々な店舗で展開しています。

「売れる」ことが一番重要なのは明白です。

「売れる」なら眼鏡店のジャンルは関係ないのではないかのようです。

 

 その結果、ファッションに詳しくない方に正しいブランドコンセプトが届かないのです。

雑誌等で漠然とした憧れを持ったお客様が、漠然とした知識を持った販売員に薦められ購入しているのが大きな問題なのです。

 

眼鏡に詳しくない人ほど、有名ブランド(特にアパレルブランド)を一度冷静に考えた方が良いかと思います。THOM BROWNE、TOM FORD・・・と言った有名ファッションブランドが自分に本当に合っているのか考えてみてください。そのブランドの服が思い浮かべられない人・知らない人・興味がない人は、やめた方が良いかと思います。

有名なだけあって広く流通している分、ミスマッチの方の数も大変多いです・・・・。

 

高い金額を払いダサくなる…何とかして避けて頂きたいと思います。

 この状況を変えたいと思っている私ですが、一販売員の自分の力の限界を感じます。このブログを通して少しでも広まって頂ければ嬉しく思います。

 

最近では、セレクトショップの中でもジャンルレスでなく店のコンセプトを明確に持ち、絞った商品展開をしている眼鏡店も増えて来ています。是非皆さん探してみてください。

 皆さん情報を収集して、その眼鏡店が誠実な店かどうか判断してください。

(その眼鏡店選びの手助けになるようなブログにしていきたいと思います)

 

MYKITAの話から大分ずれて申し訳ございません。ただMYKITAのことを書いていて業界の問題点をどうしても書きたくなりました。参考になる方がいましたら嬉しく思います。

 

ではまた後日。

 

 

 

お勧め海外ブランド(MYKITA)

 

今回もお勧め海外ブランドを紹介していきます。

 

今回は、シートメタルで有名なMYKITA(マイキータ)です。

このブログでも何度か名前が出てきたブランドですが、

詳細については書いたことがなかったかと思います。

 

LINDBERGの素晴らしさを紹介した時、MYKITAにネガティヴな評価を書きました。

①高品質な良い眼鏡(LINDBERG) - 眼鏡のある生活

実際書いたことに間違いはありません。

MYKITAの弱点(LINDBERGより劣っている点)は、「丈夫さ」と「カラー強度」の弱さになります。

ただLINDBERGの品質は、top of topです。

そのため殆どのブランドがLINDBERG より劣るため、「シートメタル眼鏡」で「強度」を第一に求めている方でなければ、気にする必要はないかと思います。

 

では話を始めていきます。

 

ファッション界の雄

MYKITA

 

MYKITAとは

MYKITA - DESIGNER GLASSES & SUNGLASSES

 

ではMYKITAのお勧めポイントを紹介していきます。

 

このブログで紹介しているお勧めブランドは、

独自性があり格好良いブランドのみお勧めしています。

MYKITAのどこが独自性があり格好良いのかから書いていきます。

 

MYKITAのお勧めポイント 

MYKITAだけが持つファション性

 

眼鏡を少しだけ詳しい方であれば、

シートメタルというジャンルに属する眼鏡ブランドを幾つか思い出すかと思います。

 

そしてこう思うかも知れません。

「全部似てる」

「特にic!berlinmykitaは似ている」

と思う方は実際に多いです。

ただファッション好きな方・センスのある方には、全く違うものと捉えています。

 

では何処が違うのか?

 

MYKITAは、

「ファッション性に優れ、美しいデザイン、モード感溢れるブランド」

と言って良いと思います。

 

他のシートメタルには、このようなブランドはありません。

そのためMYKITAは、機能面を語る前にデザインを語るべきブランドなのです。

それこそシートメタルに限らず全ての眼鏡ブランドと比較しても、ファッション性の高さを評価されているのです。

 

私は、ファッションデザインを専門で勉強してきたわけではないので、文章でデザインの良さを伝えることが難しいのですが、簡単に書いていきます。

 

美意識の高さが支えるファッション性

MYKITAは、シンプルで薄いステンレスを使い眼鏡を作ります。ものすごくミニマムな表現方法を取っています。

何故、シンプルな眼鏡が世界のファッション関係者、ファショニスタに愛されているのか?

 

レンズ・フレームの形、角度、大きさ。

このデザインの根幹に対して強い拘りがあるのです。当たり前のようなことですが。

1㎜にも満たない差をマイキータは追求しています。他のブランドのデザイナーもこだわっていると言うかも知れませんが、結果(眼鏡)から感じることは出来ません。マイキータほど美しい線は、描けていないのです。

 

私の見解だけでは説得力がないので、客観的な事実を。

MYKITAのデザインはファッションブランドとのコラボを多く行っています。

Maison margiela

Bernhard willhelm

Damir doma

Moncler

・・・・

有力なモードブランドとのコラボが多いのです。

このブランドのデザイン力、表現力が評価された証拠と言って良いのではないでしょうか。

コラボしたモデルはどれも個性的で美しく、業界内ではいつも話題・評判を呼びます。

 

MYKITAのデザインを見ていると感じること。

シートメタルを使うブランドは掛け心地等を追求した結果、シートメタルという構造にたどり着いたように思います。

MYKITAの場合は、自分たちのデザインを具現化するために一番適した方法がシートメタルであったように思います。

 

どう言う事かというと、シートメタルは「溶接をしない」「ステンレスシートをレザーでくり抜く」作り方になります。

その結果、広く知られていますがシートメタルの眼鏡は軽く仕上げることができます。

そしてもう一つの良さは、レンズシェイプを自由に形作ることができるのです

普通のメタルフレームはレンズが角ばっているモデルであっても、若干丸みを持たせています。

何故なら鋭角にし過ぎてしまうとリムが折れてしまいます。

その点シートメタルは、鋭角に形作っても折れることはありません。

 

またフレームを細く作りすぎると溶接する箇所が無くなるため、眼鏡として作ることができません。

シートメタルの場合、溶接する必要がないため極限まで細くすることが可能になります。

このシートメタルという構造が眼鏡デザインの可能性を大きく広げたと言って良いと思います。

丈夫さの追求だけで終わらせるにはもったいない作り方なのです。

 

ただMYKITAにも作れないデザインがあります。

それは立体的・奥行のあるデザインです。

平面的な素材を使うため恐らくMYKITAには作れません。

ただMYKITAには恐らく必要のないデザインなのだと思います。

MYKITAが美しい形と思う形に、立体的な形は入っていないからです。

MYKITAの眼鏡・サングラスを見ているとそう思わせてくれます。

MYKITAは平面的なモノに美しさを求めているのであると。

 

もっとも立体的なデザインに拘る眼鏡ブランドは、ファッション的にダサいブランドが多いのも事実です。またそのようなブランド(デザイナー)は、美しい画が描けないので子供だましの形に逃げるのではないかと思います。また平面的な美しさの差異を感じることが出来ないのだと思います。前述の「MYKITAic!berlinって殆ど同じじゃない?」という方がいると書きました。実はこう思っている方は、エンドユーザーだけではありません。

驚くことに眼鏡関係者の中にもいるのです。

日本の眼鏡業界はファッション的に大変遅れをとっていることを如実に物語っています。その程度の感性しか持ち合わせていない人間にMYKITAの本当の格好良さはわからないのでしょう。

MYKITAIC!を同列に語る販売員がいましたら、その販売員のファッション感を疑った方が良いかと思います。

 

ファッションの可能性を広げてくれる

 

MYKITAは本当にシンプルな作りをしていますが、美しいデザインのおかげで着こなしに取り入れると効果は絶大です。印象ががらりと変わります。

こんな取り入れ方が面白い。

モードな服装が好きな方は、ドンピシャではまっていきます。デザイン、カラーを上手く取り入れていけばスタイルの格上げの役に立ちます。

 

モードなブランドですが、カジュアル・ドレス・ヴィンテージスタイルに取り入れるのも効果的です。

 

例えばカジュアルの場合。

Tシャツ一枚、スウェット一枚にGパン・短パンと言った限りなくカジュアルなスタイルにMYKITAを取り入れると一気にアーバンな洗練されたスタイルに昇華します。そして軽い掛け心地も良いので掛ける方もついつい掛けたくなる楽さも持ち合わせています。

ドレスの場合 

 ドレスの場合なら思い切ってツーブリッジの眼鏡なんかを合わせるのも良いかと思います。ツーブリッジは最旬な形です。クラシックブランドのツーブリッジは、結構ハードルが高いですが、MYKITAのツーブリッジは洗練された雰囲気が誰でも出ます。

 

ヴィンテージスタイルの場合 

ヴィンテージタイルに取り入れるのも面白いです。

こてこてのヴィンテージが好きな方は、ヴィンテージを取り入れれば良いかと思います。

ただヴィンテージ風のスタイルにアクセント(外し)の要素に取り入れるのもお勧めです。普段掛けている(掛けたい)クラシックな眼鏡があるのであれば、それと同じジャンルのMYKITAを掛けてみてください一気にファッショニスタの趣を醸し出します。

 

大変雰囲気のあるブランドなのでサングラス・眼鏡という小さいパーツですが、スタイルの雰囲気を変えてくれます。

皆さんTRYしてみてください!!

 

ではまた後日

 

 

 

 

 

LUNORで気を付けたいところ

 

前回お勧め海外ブランドとしてLUNOR(ルノア)を紹介しました。

 

お勧め海外ブランドとして真っ先に挙げたなので、良い部分についてだけ書きました。ただ良い部分だけを書いて終わってしまったら、このブログの意義がありません。そのため今回は「お勧めできない点」もしくは「語られることが少ない点」について書きたいと思います。

 

LUNORは、いくつかの問題点(注意事項)があります。

そしてこれから挙げる問題点を知った上で皆さん判断してください

(中には問題というか、LUNORの独自性が強いだけという部分もありますが)

 

私は勿論この問題点を以前から知っていますが、知った上でもこのブランド支持していますし、凄く好きなブランドです。そしてやはり皆さんにLUNORをお勧めしたいと思っています。

 

 

LUNORの注意事項

注意事項①

クオリティが値段ほど高くない。

 

注意事項②

小さいモデルが多い

 

注意事項③

掛け心地が改善できない場合がある

 

 

問題点① クオリティが値段ほど高くない。

 以前にも書いたことがありますが、海外製のクラッシク眼鏡の品質は高くありません。LUNORの良さに「高級感」があると前回書きましたが、それは「高級感」であって高品質な訳ではありません。

 

もちろんルノアを日本で作れば品質は上がるかと思います。しかし、もし日本製に切り替えてしまうと、ドイツ製だから出せていたLUNORが持つ唯一無二の雰囲気は損なわれていますのです。それこそLUNORの優位性は失われ、私のお勧めブランドでもなくなると思います。

 

日本製になるとこの美しい雰囲気は消えてしまい、つまらないものになってしまうかと思います。

 

今現在、海外製のクラシックブランドは日本にも沢山入ってきています。その沢山ある海外製クラシックブランドの中で、LUNORは品質が高い部類に入ります。粗悪な海外ブランドだと5万円以上していても品質が最悪と言ったブランドも珍しくありません。あくまで国産ブランドと比べれば低いと思った方が良いかもしれません。

(最も日本製と比べてしまうと差はかなり大きいです)

 

問題点② 小さいモデルが多い

これは問題点と言えない項目かと思います。

ただブランドコンセプト・歴史・背景のような部分に惹かれ盲目的に購入してしまうかもしれませんので、あえて書きたいと思います。

もちろん全てのモデルが小さいわけではありませんが、LUNORらしいモデルは小さいモデルが本当に多いです。(上に挙げたメタルフレームは全て小さいです)

これもヴィンテージに影響を受けたブランドらしいデザインです。

 

何が問題あるかと言うと、自分の顔に対して眼鏡が小さすぎるとあまり格好良いモノではありません。(凄く当たり前のことかと思いますが…)

一度センスのありそうな販売員に相談してみてください。「顔が大きい」「目と目が離れている」自覚がある方は一度冷静になって考えてみてください。

 

ただミーハーな気持ちが勝ってしまい、どうしても掛けたい方もいるかもしれません。そのような方は、恐れず掛けてください。掛けたいという気持ちは否定しないのも大事だと思います。掛け続けると不思議と板についてきます。

 

問題点③ 掛け心地が改善できない場合がある

 ②の項目と近い部分があります。

ルノアは、ドイツブランドになります。そのため基本欧米人に合いやすい構造になっています。

もちろん調整等できますが、限界があるのも事実です。

 

特に「テンプルが太いモデル」と「鼻当て(パッド)がないモデル」は注意が必要です

 

国産ブランドとどう違うのか。

 

「テンプルが太い」

テンプルが太いだけなら特に問題はないのですが、ルノアは太さの形状が独特なのです。

普通テンプルが太いブランドも耳に当たる付近は細くなります。しかしルノアの太いテンプルは細くなるどころか太くなります。太いせいで耳の後ろを縦に大きく曲げることが難しいのです。また強引に曲げるとこのモデルの格好良さが損なわれてしまうのです。私の知る限り国産ブランドではまず見かけない形状かと思います。(デザインコンシャスなブランドであればあるかもしれませんが) この耳の付近を縦に曲げられないと落ちやすくなる可能性が高くなります。

もっともこの形状を好む日本人もいるので一概には言えません。一度店頭で試してみることをお勧めします。また販売員と相談してみてください。

 

この形状は海外ブランドでは決して珍しくありません。何故なら欧米人は、これで全く問題がないからです。皆さんご存知の通りアジア人と欧米人とでは骨格が違いすぎます。鼻が高く・太い欧米人であれば耳の後ろを曲げなくてもokの方が多いのです。

 

そしてもう1つ。

クリングスがないモデルです。

クリングスとは、メタルフレームに通常付いている鼻パッドを支えているアームのようなパーツです。

鼻パッドがない代わりにブリッジの部分が直接鼻の上に乗っかります。

これも欧米人とアジア人の骨格の差により掛け心地に影響をおよぼします。

ルノアの一山タイプは日本人には掛けられない方の方が多いかと思います。修整を加えれば、問題ない場合もありますが注意が必要です。

ただ一山眼鏡が全て悪いわけではありません。最近では日本ブランドからも一山眼鏡が多く販売されています。日本のブランドは、日本人が掛けることが前提になっていますので高い可能性で問題なく掛けることができます。

 

格好良く掛けれる眼鏡というのは、眼鏡単体だけでは成立しないことを覚えておいてください。格好良く掛けれるのか掛けられないのか、販売員に聞いてみてください。ちゃんとした販売員であれば正しい情報を与えてくれるはずです。

 

このようなモデルは独自性が大変高いです。

普段から掛け心地を重視している方には、あまりお勧めが出来ません。

 

ただそれ以外のモデルは、普通の掛け心地に持っていくことが出来ます。ただ普通の掛け心地に出来るか、出来ないかは販売員の腕に大きく左右しますので注意が必要です。

 

あとルノアの問題点ではないのですが気をつけたい点がもう1つ。

LUNORは海外ブランドらしい構造になっています。そのため店頭に置いてある未調整の状態では、掛け心地が悪いものが多いです。店頭での最初の掛け心地の悪さだけでLUNORを選択肢外さないでください。販売員の技術さえしっかりしていればちゃんと掛けることができます!!

 

今回、LUNORの問題点について書いてきましたが、これは全てデメリットではなくこのブランドが持つ個性と考えてください。この個性を受け入れることができるのであれば、やはり大変お勧めなブランドなのです。

 

ではまた後日。

 

 

お勧め海外ブランド(LUNOR)

 

 自分のブログを見返した時、お勧め海外ブランドについて書いたことが殆どなかったので今回は海外ブランドでのお勧めを上げていきたいと思います。

 

クラシック眼鏡を語る上で忘れてはいけないブランド

「LUNOR」

 

 まず真っ先に思い浮かぶのがLUNOR

(因みにルノアと読みます。)

 

以前「お勧めできないブランド AYAME」↓

http://blog.hatena.ne.jp/kotonomegane/kotonomegane.hatenablog.com/edit?entry=10328749687221791493

の回で少し書いたブランドです。(AYAMEが模倣しているブランドとして)

 

LUNORとは

LUNORについて書いていきたいと思います。

まずLUNORとは➡Lunor A

 

一言で言うと、「本物のクラッシクブランド」です。

 

今クラシック眼鏡が流行っていますが、流行る前からクラッシク眼鏡を作り続けていたブランドです。創業時から変わらず、古き良きヴィンテージ眼鏡を大事にしている眼鏡ブランドなのです。

 

人気クラシックブランドの殆どは、ファッションの変化に自分たちの眼鏡も変化させてきました。それこそ現在評価の高いクラッシク系眼鏡ブランドも、10年前は少なからず天地幅が浅い眼鏡を作っていました。自分たちのオリジナリティを大切にしているブランドでさえも、流行に影響を受けてきました。

 

LUNORも天地幅が浅いモノを作っていましたが、あくまでクラッシク眼鏡をベースにした眼鏡です。その当時流行っていた細くてシャープな眼鏡は作っていませんでした。あくまでLUNORはLUNORなのです。

そのゆるぎないスタンス・コンセプトを持ったブランドのため、LUNORは10年前販売していたモデルの多くを今でも販売し続けています。そして変わらね人気を誇っているのです。

もちろん同じものを販売し続けることだけが、「優れている」「お勧めしたい」と思ったわけではないです。

 

LUNORのお勧めポイント

 ではLUNORのお勧めポイントを上げていきます。

 

    高級感

    ヴィンテージの美しさを再構築

    普遍的なフォルムの美しさ

 

簡単にまとめるとこんな感じです。

①    高級感

LUNORは、合金を使用します。

 

一時高品質なメタルフレームは、チタン製と言った常識のようなものが眼鏡業界にはありました。今は少し見直されているように思いますが、今でも依然と根強くあります。確かにチタン製は、丈夫で軽くアレルギーが起きにくいと言った眼鏡に適した部分があります。

 

そしてチタン製の眼鏡が定番として扱われるようになったと思います。

 

では何故LUNORが、チタンを使用しないのか。

 

それはチタンにはないものが合金にはあるのです。

チタンフレームのカラーリングはどうしても高級感が出しにくいのです。特に金色・銀色のフレームで差が大きく出るように感じます。合金の風合いは、本物の18K・14Kに似た光沢感が出せます。しかしチタンの金色はそうはいきません。どうしても合金に比べると安っぽさが出てしまうのです。さらに合金の良さ(LUNORの良さ)として、長期間使用していて眼鏡が痛んできても味となります。チタン系のフレームは最初が一番良くて、使えば使うほど朽ちていく感じです。

 

溶接方法も違います。

溶接箇所の風合いも異なってきます。その溶接箇所の出来映えは、チタン製の方が無駄なく綺麗に仕上がります。合金の溶接方法だと、無駄なロー付け箇所が残りポッテリした感じになります。チタンのようにすっきりした印象はないかもしれません。しかしその溶接方法のおかげで、クラシックな雰囲気・深み・高級感が出せているのです。

 

皆さんご存知の通り昔の眼鏡は合金です。

ヴィンテージ眼鏡は全て合金(18金は除く)です。そのころの美しさを大事にするのがLUNORです。ヴィンテージ感を最重要項目なブランドが、合金を使用するのは自然な流れかと思います。

 

 

合金は果たして悪い素材なのか?

 ここで合金は、「重い」「金属アレルギーが怖い」と思う方がいらっしゃるかと思います。

心配されるのは当然かと思います。

 

「合金は重い?」

確かにチタンよりは重いです。

ただ合金を使用する眼鏡は、LUNORを筆頭に細くて華奢なデザインが多いです。フレーム自体が細いため、眼鏡の重さはそんなに重く感じません

(同じデザインのチタン製眼鏡と比べてしまうと合金眼鏡はずっしりした感じはありますが)

チタン製眼鏡と比べると重い合金眼鏡ですが、プラスチックフレームよりは軽いです。(比重はプラスチックの方が軽いですが、プラスチックフレームは厚くて太いです)

プラスチックフレームが気にならない方であれば、全く問題ないかと思います。

 

「金属アレルギー?

そもそも金属アレルギーの方って自覚があるのではないでしょうか?

金属アレルギーでない方が金属アレルギーに恐れるって無駄な気がします。過剰なように思います。確かに運動時等で汗をかきやすい環境であれば金属アレルギーを発症させやすいかもしれません。そのような方は、そもそもコンタクトレンズ等を使用するのではないかと思います。

そもそも合金は、100年以上使われ続けた素材です。その素材が、多くの人に問題を与えてきたのであれば、現在眼鏡で使用されること自体禁止されているのではないでしょうか。現在金属アレルギーの問題を抱えていないのであれば、必要以上に気にすることはないかと思います。

 

    ヴィンテージの美しさの再構築

LUNORのデザインと言えば、ヴィンテージの美の再構築と言って良いと思います。

 

各モデルがヴィンテージのような雰囲気を醸し出しています。

①で述べた素材使いだけではなくデザイン等もヴィンテージらしさ満載です)

他のブランドでは、このような雰囲気を出すことが不可能です。やはり現代的な雰囲気を醸し出します。何故LUNORにできて他のブランドにできないのか。

 

何故LUNORだけが、この雰囲気を出せるのか?

恐らく創業者(存命です)の方の経歴が、大きく影響しています。

創業者は、ゲルノット・リンドナーという方です。

彼がどんな方かと簡単に言うと、「ヴィンテージ眼鏡業界の重鎮」です。

そのヴィンテージ眼鏡に最も詳しい方が立ち上げた眼鏡ブランドがLUNORなのです。そのためヴィンテージ眼鏡の古きよきものを現代に復活させることができたのです。

 

それこそ20世紀以前のデザイン等を現代に落とし込むデザイン力は秀逸です。

古き良き時代のデザインは一見の価値があります。新品で買えるヴィンテージと言った方が良いかもしれません。

ヴィンテージを大切にしているからか、LUNORは新作が発表される数・頻度がかなり少ないです。また新作が出ても旧作が売れ続けているという珍しいブランドです。

 

 

かなり独特なブランドのため皆さんにお勧めとは言えません

 

LUNORの評価されているところに興味がない方にとっては、LUNORをお勧めできません。新しいモノ・モードなモノが好きな方・アレンジがありPOPなモノが好きな方にもやはりお勧め出来ないかもしれません。

 

ただ現在は、10年ぐらい続く今はクラシック眼鏡ブームです。それこそ年々クラッシク色は強くなっていて、クラッシク色が強ければ強いほどファッション性の高いモデルと捉えられています。真円のラウンド眼鏡、一山眼鏡、ケーブルテンプル、復刻眼鏡・・・戦前の眼鏡デザインに影響を受けた眼鏡が数多く販売されています。

 

そのためファッション好きな方にもお勧めできるブランドです。またモードな服にヴィンテージを取り入れる着こなしにもお勧めです。ファッションに説得力・存在感を当ててくれます。眼鏡という大変小さいアイテムですが、効果は抜群です。恐れずに取り入れてみてください。

 

    普遍的なフォルムの美しさ

②と共通する部分になります。

LUNORはあくまで「完全復刻」ではありません。

ヴィンテージをベースにした再構築したブランドなのです。それも好感が持てます。

もしただの復刻なのであれば、ヴィンテージ眼鏡を買えば良いと思います。復刻だとどうしてもヴィンテージに劣る部分が見え隠れします。(貴重で手に入らないモデルもありますが、ヴィンテージ眼鏡は数多く市場に出回っています)

そしてLUNORの凄さは、ヴィンテージ感を残すだけでなく、さらにアップデートしていることが凄いのです。

 

シンプルな眼鏡程、少しの差が大きな印象の違いになります。実際、シンプルな眼鏡は一見同じに見えます。それこそ雑誌等で見ると大差ありません。しかし「6万円弱のLUNOR」と「3万円の一般的な眼鏡」の現物を見比べると、大きな違いに気が付くはずです。本物がどちらなのか、詳しくない方でも分かっていただける差があるのです。

 

ビジネス色が薄いブランドのため雑誌等で大きく取り扱われることは中々ありません。

しかしこの普遍的な美しさに惹かれた著名人は多く、かの有名なスティーブ・ジョブスのラウンド眼鏡はこのブランドなのです。ファッション業界の人間ではありませんが、本当に良いモノを使い続けた方です。その方に選ばれた眼鏡というだけでも興味がわくかたも多いかと思います。

 

また眼鏡業界の人間で知らない方はいないかと思います。(もし知らない方がいたら、その業界人が言うことは、信じない方が良いかと思います。モグリです。)実際、様々なブランドに影響を与えています。以前も上げましたが、人気ブランドのAYAMELUNORを模倣しています。それ以外のブランドにも多大な影響を与えているブランドなのです。

 

シンプルで優れた眼鏡ほど、写真では伝わりにくい部分があります。是非一度現物を手に取って試してみてください。このブランドを知らないで眼鏡を探すのと、知った上で探すのでは見える世界が違うはずです。

 

ではまた後日。

一流店を探すコツ

 

認定眼鏡士の技術レベルは無条件に信じてはいけないと言いました。

では何を信用すべきなのか?

 

一流眼鏡店を見極めるキーワード

一流店を簡単に見極めるキーワードを上げたいと思います 

①    老舗眼鏡店

②    百貨店に入っている眼鏡店

③    販売員の年齢層

 これらのポイントを押さえている眼鏡店は、総じて技術力が高いです。

このポイントを全ておさえている眼鏡店は、都内にいくつかあります。漢字・創業者名が店舗名であることが多いように思います。

古ければ良いというわけではないと思いますが、根拠はあります。

 

古臭い眼鏡店の優位性

古臭い一流店の外観

 これらに当てはまる眼鏡店は、一昔前の古臭い眼鏡店であることが多いです。ファッション性に劣り、魅力的に見えない眼鏡店に見えるかもしれません。そのため敷居の高さも手伝って、店舗に入ったことさえない方も多いかもしれません。

(もっとも敢えてファッション性を抑え地元の年配の方が入りやすい店舗作りをしている眼鏡店もあります)

 

ただこれらの眼鏡店の中には、ファッション感度が低くお洒落に見えないのに、首都圏を中心に多店舗展開を行っております。そしてそのような店舗は、フレームは勿論のことレンズの価格も高いことが多いです。

 

お洒落でなく・価格が高いのに、何故何十年と営業を続けていることが出来ているの?

 

高い技術力を持つ一流店

 それは技術力に基づいた安心を顧客に与え、そこを評価されてきたのです。

ファッション性・安売りを売りにしてきた店舗は、栄枯盛衰が激しいです。これはファッション業界で珍しくないかと思います。実際、眼鏡業界でも珍しくありません。

ただ眼鏡業界の異質なところとして、技術力のある老舗眼鏡店も多く健在なのです。

技術力は、即効性が低いように感じます。しかし一度顧客に提供できれば、満足を与えることが出来れば、顧客は他店舗に逃げることはないのです。

現在も老舗眼鏡店が都内に多く残っている事実を見ると、眼鏡に技術を求めている方が多い裏返しと言えるかもしれません。

 

もちろんホスピタリティと言ったマインドも小売りとして大変必要な部分ではあります。ただある程度のレベルを持った小売店であれば、多かれ少なかれ販売員は備えているように思います。そもそもホスピタリティ精神がない方は、販売員を志さないと思います。

 

一流店が接客力も高い理由

では何故一流店(眼鏡に限らず)は、高いホスピタリティマインドを持った接客が行うことできるのでしょうか。

 

それは、店ごとの顧客のレベルに差があるからです

 

高レベルのサービスに受けなれている方(富裕層)は、色々なケースで高サービスを受けなれています。そんな方々は販売員に求めるレベルも大変高いのです。そのためそのような方を接客していると自分の接客レベルは自然と上がっていきます。自分の努力のみでは埋められないものだと思います。

 

そしてその方々は、求める技術レベルも高いのです。

実際求められる技術レベルの高さのおかげで、販売スキルと同様に技術レベルも飛躍的に伸ばせます。

やはり若い人を相手にしている店舗では、技術レベルを上げることは大変難しいです。

 

飲食店で考えると分かりやすい

飲食店で例えさせて頂きます。

老舗一流眼鏡店は、一流レストランと思ってください。

若い人をターゲットにした眼鏡店は、カジュアルなカフェです。

普通のカジュアルなカフェで出される飲食物と一流レストランで出される飲食物が同じレベルにあるはずがありません。食材の差以上に料理人のレベルの差が大きいことは明白です。カフェでも高級食材を使われることはありますが、レストランで調理されたものとでは似て非なるものなのです。ただ価格も違いますし、期待値も低いのでカフェの質に苦言を呈する方は少ないかと思います。

 

ここでカフェでも質が高いモノをだすカフェはあると言う方もいるかもしれません。

実際、私もおいしいカフェ飯を食べることはあります。ただその場合、そこのシェフは一流店での修行されていた経験を持つ場合が多いように思います。独力で旨いモノを作る方も稀にいらっしゃるかもしれません。もし独力で旨いものが作れるのであれば、その方は天才だと思います。ただ天才の方も様々な飲食店で飲み食いした経験はあるはずです。その経験が美味しいモノを作る上に重要な要素になっているはずです。

 

前回も書きましたが、眼鏡店の場合高いレベルを知る機会が殆どありません。結果、高いレベルを知らない方は、何年たっても低いレベルのままなのです。

やはり眼鏡店の場合、一流店での修行をしたかしていないか大きな要素になるのです。

最初に高いレベルの目安になる眼鏡店について書きましたが、低いレベルの眼鏡店のレベルの目安になるポイントについて書きたいと思います。

 

二流店を見極めるキーワード

    雑誌掲載が多い店

    他店舗展開をしている店

    若年層をターゲットにした複合施設へのテナント展開が多い店

    店員に若い方が多い

 

今までにも何度か同内容について書いてきましたので、まとめのようなものになります。雑誌等で眼鏡店を調べると上記複数項目に当てはまる眼鏡店が殆ど掲載されているかもしれません。特に3,4に当てはまると要注意かと思います。

 

そのため雑誌等で眼鏡店を探すのは効率的出るようで実は非効率なのかもしれません。

(中には、店のレベルは低いが特定の店員はレベルが高い場合もあります。ただそれこそ店員を探し出すには凄い手間がかかります)

 

一流眼鏡店をどうやって効率的に探すのか?

凄く古典的なやり方になりますが、「口コミ」です。

 

では誰に聞くのか?

 

それが重要です。もちろん眼鏡を掛けていれば誰でも良いはずがありません。

自分の周りで「しっかりしている方」を探してください。

どんな方も何人か思い浮かぶかと思います。

 

ファッションに詳しいと言う意味ではなく、良いモノを知っている方です。

らびやかなファッションに身を纏うのではなく、ちゃんとしたものを身に着けている方です。

ファッション誌を常日頃からチェックしているわけではないが、洗練された着こなしをしているような方がいっらしゃるかと思います。会社等で40歳以上で、靴・鞄等上質なモノを綺麗に使っている方が良いのではないでしょうか。

そんな方にどこで眼鏡を買っているか聞いてみましょう。高い確率で技術を持った一流店で眼鏡を購入しているのではないかと思います。

実際、そのようなビジネスマンの方を接客していても眼鏡選び・調整の良し悪しについてしっかりした知識を持っていることが分かります。

そんな方はきっと自分のものを不必要に自慢しないと思いますので、注意深く探してみてください。

 

ではまた後日。

高品質な眼鏡を何処で買う?②(認定眼鏡士とは)

長々と技術の重要性について書いてきました。
恐らく「じゃ、どこの眼鏡店が技術を持っているの?」と思うかもしれません。

明確に○○がお勧めですと書きたいところですが、絶対的に優れている眼鏡店はないように思います。

そのため技術力の高さを知る指標を書いていきたいと思います。
(もしくは指標にならないこと)

 

認定眼鏡士の真実

認定眼鏡士とは

認定眼鏡士という資格が眼鏡業界にはあります。
あまり知られていない資格かもしれませんが、公益社団法人日本眼鏡技術者協会が認定した眼鏡士に認められる資格になります。
* 日本眼鏡技術者協会とは、「認定眼鏡士」を認定・教育する、メガネ関連では唯一の内閣総理大臣認定の公益団体です。

日本眼鏡技術者協会(認定眼鏡士)とは➡公益社団法人 日本眼鏡技術者協会

 

この資格は業界の地位を高めるために意義のある資格かと思います。
認定眼鏡士を肯定的に語られることが多い資格です。

ただそれは当たり前かと思います。なぜなら認定眼鏡士について語る方は、認定眼鏡士の「資格保有者」もしくは「資格を広めたい方」であるからです。当事者が語るので資格の優位性についてしか語られていないのは当然です。

ちなみに私も認定眼鏡士の有資格者です。

有資格者の私が、この資格についてネガティブなことを書こうかと思います。私にとって何もメリットがない(それどころかデメリットしかないと思います)ので、ある程度書く内容について信じて頂けるかと思います。

低レベルな認定眼鏡士

認定眼鏡士について調べると、大変立派な資格のように思えるかもしれません。

ただ実態は、そこまで立派な資格ではありません。

私の中では調理師の資格に近いかと思います

調理師の資格が難しいモノであったら申し訳ございません)

認定眼鏡士の資格を信じていけない理由

理由①、専門学校を出れば無条件に資格が与えられる。
理由②、試験の難易度が高くない。
理由③、技術力はあまり関係ない。
理由④、資格がなくても仕事に就ける。

 

理由①専門学校を出れば無条件に資格が与えられる。

認知眼鏡士は、眼鏡学校を卒業できれば資格が与えられます。学校を卒業すれば資格を取れるという時点で、難易度・レベルが高いと思えません。認定眼鏡士は、レベルが高いという担保ではなく、入門レベルの資格を所得している考えるのが妥当かと思います。(どの業界でも同じかもしれませんが、専門学校(大学)を卒業して即戦力という業界はかなり少ないかと思います。)

例えば料理人の方は、調理師の免許を持っていても自慢しないかと思います。

ただ一部の眼鏡店では、眼鏡士の資格を声高に宣伝をしています。

「当社は認定眼鏡士の資格を何人も保有しています!」と言った感じです。私は実態を知っているので、認定眼鏡士の資格を声高に宣伝すること自体、恥ずかしく思ってしまいます。

 学校で得られた知識以上に、社会に出てからどれだけ知識・技術を付けられたかが重要なはずです。料理人の場合も「○○の学校で学んだ」ということより、「有名レストラン○○で働いていた」ということが重要であると料理人も消費者も知っているはずです。

 

理由②試験の難易度が高くない。


調理師と比較していいか分かりませんが、試験の難易度は高くありません。
もっとも調理師の合格率は60%超える程度、眼鏡士は30%を切るようなので難易度は認定眼鏡士の方が難しいようです。ただこの認定眼鏡士の合格率の低さは、試験そのものの難しさだけではありません。私が実際に試験勉強をして気が付いたのは、筆記試験の勉強が効率的に行えないということです。
簡単に言うと、勉強するための参考書がないのです。簡単な過去問はありますが、あくまで簡単なダイジェスト版のようなものなので、全ては網羅されていません。また出される問題自体は、難易度が高い問題・初めて聞くような問題(実務では使うことがないような知識問題)も出されます。ただ参考書がない・聞いたことがない問題が出てもうかるような試験なのです。仮に参考書があれば合格率は格段に上がるかと思います。

また受験者の会社方針で強制的に受験させられているのか、試験にやる気のない人間も試験を受けに来ています。整備された資格なのであればもう少し合格率は上がるかと思います。

 

理由③技術力はあまり関係ない。


技術試験もあります。ただこの技術試験にも問題があります。
はっきり言ってこの試験に合格したところで、レベルの高さの担保になりません。なぜならこの技術試験が、眼鏡士として必要な技量を図れるとは思えません。特に現場で3年働いていた人間に試す内容ではないと思います。ちゃんとした眼鏡店で3年働いていれば、このレベルを軽く超えるものを習得しています。

(3年以上の実務経験があった方が試験を受ける資格があります)

 

詳しいことを書いても読んでいる読者の方には、分かりにくいので簡単に。
簡単に言うと試験のための技術でしかありません。専門学校生が、基礎を学ぶ一環として学ぶには意味があるかもしれません。ただ実務に生かしていくという意味では、かなり不十分です。恐らく高レベルな眼鏡店で学んできた方ほど、このレベルを試験で問われることに?マークが浮かんできます。
この資格が眼鏡士としての基礎試験といった立ち位置の試験であれば、文句はありません。ただ管轄団体も資格礼賛の企業の殆どが、「この資格は眼鏡を作るのに安心の担保です」といったスタンスを持っています。

私から見ると安心の担保にはなりません。

 

理由④資格がなくても仕事に就ける。


この資格がなくても眼鏡は販売できます。
この資格がそこまで広まっていない一番の理由かもしれません。

無理してとる必要がないのです。そのため資格がなくても資金さえあれば、誰でもすぐに開業できます。

そのためこの資格を重要視していない眼鏡店は数多くあります。

①量販店

量販店等が重要視していないのは容易に想像ができるかと思います。

(その資格をとる手間・資金がもったいないので取る必要を感じないのだと思います)

 

②一流店

そして意外かもしれませんが、一流眼鏡店でも認定眼鏡士の資格に興味のない企業もあります。
理由は、
「レベルの低い不必要な資格を所得するのに手間を取りたくない」からです。
もちろん一流眼鏡店は技術を疎かにしません。そのため自社の教育システムを使い高いレベルを維持しているのです。
実際、一流眼鏡店の教育レベルは非常に高いです。眼鏡学といった知識はもちろんのこと、一流店が長年培ってきた現場で使える知識・技術を新人の頃から教えていきます。結果、認定眼鏡士の資格勉強のみの方とでは、雲泥の差が生まれます。超えられない壁と言っても良いかもしれません。

 

認定眼鏡士の価値を高めるべき

 ここまで認定眼鏡士のレベルの低さ等について書いてきました。
ただ認定眼鏡士全てを否定する気はありません。

最低限の技術レベルの目安にはなる

一つの眼鏡屋選びの目安にはなるかと思います。
理由は以下の通りです。
① 認定眼鏡士のレベルより低いレベルの眼鏡店がもの凄く多い
② 認定眼鏡士を所得しただけあって、技術を「軽視」はしていない。

高レベルの担保にはなりませんが、最低限の目安にはなるものであると思います。

 

今後、認定眼鏡士のレベルそのもののレベルを上げる必要があるかと思います。そして一流店が資格所得に加わるようにならなければ、この資格は有名無実化してしまうのではないでしょうか。

 

ではまた後日

高品質な眼鏡を何処で買う?①

 

当たり前のことを書きます。

高品質な眼鏡は、信頼ある優れた眼鏡店で買うべきです。

 

優れた眼鏡店とは、どんな店をいうのか?
色々な答えがあるかと思います。

「ファッション感度が高い店」
「親切な店」
「サービスが優れている店」
「コストパフォーマンスに優れている店」
「高品質な眼鏡が揃う店」
    ・
    ・
もちろん全て優れた店と言えます。

 

前回、技術力の重要性について書きました。
技術力を持つ優れた眼鏡店の重要性について書いていきたいと思います。

 

「高品質な眼鏡を扱うのにふさわしい眼鏡店とは」

 

皆さんご存知の通り眼鏡店は数多くあります。

老舗眼鏡店・セレクトショップ・量販店・スリープライスショップと様々なカテゴリーがあり、カテゴリー毎に沢山の店舗がしのぎを削っています。

このブログは高品質な眼鏡を中心に語ってきましたので、ここでも高品質な眼鏡はどこで買うべきか。という観点から話を進めていきます。

なぜこのようなことを書く必要を感じたかというと、

 

「技術力の低い眼鏡店が眼鏡の可能性を阻害している」のです。

一見すると技術力がしっかりしていそうな眼鏡店は、都内には沢山あります。

眼鏡は眼に関わるため、多かれ少なかれ品質を気にしている方が多いです。眼鏡は医療器具としての役割がありますので当然かもしれません。そのためどんな眼鏡店でも技術力の高さをアピールしています。それこそ量販店でも打ち出しているかと思います。

そしてもちろん高品質な眼鏡を取り扱っている店舗は、さらに強く技術力の高さを宣伝しています。

 

高品質な眼鏡に釣り合わない眼鏡店

 実態は多くの店(店員)が、レベルが驚くほど低いのが現実です。
そしてその技術の低さに気が付いていないのが、さらに質が悪いのです。

何故、自分たちの技術力の低さに気が付かないかというと「高いレベル」を知らないからです。

料理人の方なら様々な飲食店で食事を取ることは、当たり前の行為かと思います。その様々な料理店での経験が新しい発見等があり、自分のレベルの現在位置を知る契機になるはずです。

この経験が眼鏡販売員の場合、中々ありません。
そのため他店舗の高いレベルを知る機会は少ないのです。

 

他店舗の低いレベルを知る機会。

中途採用者のレベルの低さ

中途採用で入社してきた方のレベルを見たり話を聞いたりすると、前に在籍していた眼鏡店のレベルを想像することが出来ます。(勿論その方のレベルが全てではありません。)

 低いレベルの眼鏡店は、知識・技術を教えない(知らない)ため、レベルの低さに驚愕します。高いレベルの眼鏡店では、一年目の新入社員でも知っているようなことを知りません。私の感覚からすると、今までどうしてきたの?と驚きを隠しきれせません。低いレベルの眼鏡店で5、10年働いても、レベルは一向に向上しません。勘違いした自信・プライドだけが高くなっているようです。

 

(例えが少し間違っているかもしれませんが)
料理で例えると、出汁を取ったことをない和食料理人がいたら驚きませんか?

また高級食材の正しい調理方法を知らない料理人がいたら残念な気持ちになるかと思います。料理の個性を出す以前のお話です。恐らくまともな修行をしてきた料理人にとっては驚愕かと思います。

ただ和食を食べたことのない人(詳しくない人)であれば、そこそこ美味しく召し上がれるのではないでしょうか。
そんなレベルに近い眼鏡店は、実は多くあります。


②お客様の眼鏡が無残な形になっていることも

またお客様が掛けている眼鏡を見ると目を疑うような調整をされていることがあります。

①で上げたような眼鏡店の調整は、本当に酷いです。

中には調整とは呼べるものではなく、眼鏡を歪ませている・劣化させているものすらあります。どうすればこうなったのか・・目も当てられません。

もちろん独特な眼鏡の掛け方を好む方はいます(緩すぎる・きつ過ぎる掛け心地を好む方がいます)。ただ大部分の方が、眼鏡屋の提案通りに調整してもらった方が殆どです。こんな技術で5万円を超える眼鏡を販売していることに怒りに似た感情を覚えます。

 

そもそも何故そのようなことが起きるのか。
①で書いた通りです。正解を知らないのです。

教わったことすらないので仕方がありません。そのためレベルの低い販売員は、間違ったことをしていると思っていないのです。結果、いくら調整等の回数をこなしてもレベルは向上しません。
その調整に満足できないお客様・技術の低さに気が付いたお客様は、さらに良いものを提供してくれる店舗を探すのです。

 

何故、高級店は高いのか?

 仕入れる眼鏡に大きな差はない。

最近ブランドの直営店が眼鏡市場にも増えてきましたが、依然と小売主体の眼鏡店が圧倒的に多いです。またショップオリジナルを販売している眼鏡店もありますが、殆どの眼鏡店が、メーカーから眼鏡を仕入れて販売を行っています。

結果、人気眼鏡ブランドは様々な店舗で買うことが出来ます。
都内だとセレクトショップと言われる眼鏡店は、多いかと思います。

洋服のセレクトショップのように、外観・内観・眼鏡のセレクトで違いを作りだします。お洒落な雰囲気に惹かれて眼鏡を購入する方も多いかと思います。ただ雰囲気、商品構成に若干の違いはありますが、取り扱っている眼鏡ブランドに大きな差はありません。
洋服屋も同じことが言えるかもしれませんが、眼鏡はそれ以上に似たブランドが並びます。

 

価格差が生まれる理由

 眼鏡業界の場合、「高級店」「カジュアルな店(若者向けな店)」両者とも同じものを仕入れていることも珍しくありません。また高品質な眼鏡ブランドは、安売りを認めません。そのため5万円の眼鏡は高級店で買っても若者向けの店で買っても5万円です。

では「高級眼鏡店」と「カジュアルな眼鏡店」の店の価格差はどこで生まれるのか?

それはレンズの値段です。

ただレンズの価格には、レンズ代以外に「技術料」等が含まれていると思ってください。そのためレンズの値段だけで比較するの危険なのです。ネット等で調べると分かりますが、同じレンズであっても「1万円の店」から「3万円の店」と差があります。

「技術料でそんなに差が付くの?」と思う方は、きっと眼鏡を買うことと既製品の洋服を買うことを同じと考えているのだと思います。
眼鏡を買うことは、採寸が必要なオーダー服・靴を買うことに近いものだと考えてください。フルオーダーの洋服・靴は驚くほど価格差があります。勿論使う原材料の差もありますが、それ以上にその職人の腕が左右されるからです。そのことは広く知られていることかと思います。腕にお金を払っていると私は考えています。同じ生地を使っても価格が変わるのは当然なのです。服だとピンとこない方なら、料理人・職人の世界で考えるとわかっていただけるのかと思います。「腕にお金を払う」のは眼鏡業界でも同じなのです。


レンズに高い価格を付ける眼鏡店の技術は総じて高い

また個人店でなければ、高い技術力をキープするためにコストを人件費に回します。
人件費というのは、単なる人員を増やすと言ったことに加え、スタッフの教育費も含まれます。高級店に在籍しているスタッフは入社してから、スタッフの教育に力を入れています。その継続的な教育により、各スタッフの調整・検眼といった技術力向上していきます。

結果、技術力の高い眼鏡店と低い眼鏡店では同じ眼鏡を販売していても、似て非なるものと考えて良いかと思います。

 

次回はもう少し詳しく書いていきます。

 

ではまた後日。